だれかが風の中で | なんのかんの

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仲良く遊んでるか~

1970年代初頭「あっしにはかかわりのないことでござんす」のセリフと、五寸の長楊枝をくわえた姿が、一世を風靡したテレビドラマ「木枯し紋次郎」の主題歌。

その頃の私は高校生。文化祭の出し物として選んだのが、木枯し紋次郎を真似た寸劇。私は村人に悪さをする大親分で、紋次郎役の吹いた長楊枝が目に刺さる役。如何にして目に刺さるシーンを演じるか、出演者と話し合った結果、私が左手に長楊枝をテープで止め、紋次郎役が長楊枝を吹き放った瞬間に、左手を顔に当てて痛がる演出。私の左手に仕込んだ長楊枝が、観客には見えない様に、舞台の下手から登場し、ずっと上手に体を向けたまま、紋次郎役が長楊枝を吹き放った瞬間、初めて観客席に体を向けて、目に刺さった長楊枝を見せた。それを見た観客からの拍手と歓声に、してやったりの気分に浸りました。