兄のおかげで高校に進学できたのに
それに対する恩義も感じないまま
高校2年まではのんびりと過ごして
3年に進級してから少しは真面目になり
卒業後の進路を考えるようになった。
大学に進学するのは成績的に無理だし
経済的にも無理は出来なかったので
出した結論は兄と同じ県職員になること
そこから県の職員を目指して猛勉強
夏休み前に学校で受けてみた
第3回全国公務員模擬試験で
全校1位、県内36位、全国183位と
本人もビックリの成績を叩き出した。
そしてお決まりの勘違い
県職員試験を舐め腐った私は
勉強もおろそかになってしまった。
そして10月の試験日には自信満々で
試験会場の有る隣町の高校へ
最初の筆記試験は満足の出来で
次の適性試験に進んだのですが
そこには大きな落とし穴が待ってました。
半分くらい回答を終わった頃
問題と回答欄がズレてる事に気が付き
慌てて一問目からやり直すも時すでに遅し
1/3ぐらい終わった所で時間切れ
それからどうやって家に帰ったか記憶なし
県職員に成れるんだと信じ切ってたのに
それが目の前から消え去った時
進路のことを考えるのを止めて
ボーっと一月ほど過ごしていました。
そんな私の姿を見て心配した兄が
持ってきた就職先が自衛隊への入隊
県職員以外の進路は何も考えていず
他の就職先を探すのも面倒になり
自衛隊の何たるかを理解しないまま
兄の就職先案に飛びついて
試験を受けて入隊した私です。