会社は誰のものか。
前職では、
リクルート事件があったせいなのか
「社長のもの」とは全く思っていませんでした。
「お客様のもの。社会のもの。社員みんなのもの」と無意識に感じ、
「効果なければ売上なし」と改革を常に積極的に是々非々で行ってきたつもりでした。
紙からネットへの変革等、仕事の大きな転換期にも、
あまり創業者や株主を意識した事はありませんでした。
それよりユーザーやお客さんの事をとことん突き詰めて考える訓練をしていました。
ところが、独立して仕事をすると、必ずしも天下の正論は通用しません。
創業者・オーナーが「やりたい事」を実現していくサポートをする事が仕事。
経営者がやりたくない変革は、無理にやろうとしても絶対うまくいきません。
軍師官兵衛がやがて秀吉に邪魔にされていく姿は、とても勉強になりました。
耳の痛い正論は、やっぱり耳が痛いものです。
また、担当する不動産の世界は、大家さんが孫に物件を相続するのが当然というビジネスモデル。
それを管理する不動産会社も孫や子供に事業継承する事は、託す大家さんも安心です。
二代目三代目に上手くバトンを渡していく事も、サポートテーマとなっています。
一方で時代の変化は激しく、創業者が好きな「昔のやり方」が通用しなくなります。
事業継承がスムーズに行かなければ大塚家具のような親子の争いも起こりえるものです。
特に「上場」という行為は、私企業から一般株主の企業となる事ですから、「好き嫌い」ではなく「社会や世の中からの是非」を問われる変革だとも思います。
今回の「雪国まいたけ」の件も、
まるでドラマのように「そうかー、そうきたかー」という騒動ですが、
おいしいまいたけを食べる消費者や、
働く社員にとって、
「あるべき姿」になっていかないと、
社会からはじき飛ばされてしまうのだな・・・等と考えさせられました。
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