モノライン | 日経225先物のテクニカル売買記録

モノライン

2008年 02月 5日 09:19 JST
 [ニューヨーク 4日 ロイター] モルガン・スタンレーのクレジット担当首席ストラテジスト、グレッグ・ピーターズ氏は4日、米金融保証会社(モノライン)へのエクスポージャーによって金融機関が被る損失は50億─70億ドル程度にとどまる可能性が高いとの見方を示した。一方で主要銀行によるモノライン業界の救済に関しては、エクスポージャーが金融機関ごとに異なることなどから実現の見込みが薄いと指摘した。

 格付け会社は現在、金融保証会社にとって失えば死活問題ともいえるトリプルAの最上級格付けについて、リスクの高い住宅ローン関連証券の保証で予想される損失に対し資本の額が不足しているのではないかとの見方から、格下げ方向での見直しを行っている。

 金融保証会社に債券などの保証を行ってもらっている米金融機関の損失は500億─700億ドルに上るとの見方も一部には出ていたが、ピーターズ氏はエクスポージャー自体が相当小さいとの見解を示し、「そもそもそれら(の数字)は高過ぎるように思う。それに総額の数字だ」と述べた。


 モルガン・スタンレーは、アムバック・フィナンシャル・グループ、FGIC、セキュリティー・キャピタル・アシュアランス(SCA.N、MBIAの金融保証部門が保証した債務担保証券(CDO)のモーゲージエクスポージャーを査定し、米銀のエクスポージャーは200億─250億ドル前後となる確率が高いと結論付けたという。


 その上で、金融保証会社の支払い能力を考慮し、持ち株会社が破たんしても金融保証部門が廃業することはないと想定すれば、損失が50億─70億ドルの範囲内になる見込みだとピーターズ氏は述べた。