展開 | 日経225先物のテクニカル売買記録

展開

◎出遅れ感解消に向けて堅調な展開か

【今週を振り返る】
 名実ともに下期入り相場入り。商いはそれ程膨らまなかったが、海外市場の株高
を背景に堅調に推移した。欧米銀大手(シティ、UBS、ドイツ銀など)がサブプ
ライム関連で業績が大幅に悪化したにも関わらず、悪材料出尽くし感から株価が
上昇。これにより、サブプライム問題や信用収縮への警戒感が薄らいだ。NYダウ
が約2ヵ月半ぶりに史上最高値を更新すると、世界同時株高の様相を呈した。日経
平均は2日に約2ヵ月ぶりに17000円台を回復、その後は戻り待ちの売りが多く上値
は重かったが17000円台はキープ。週足では4週連続の上昇、陽線となった。新興市
場は戻りを試す展開が続き、マザーズ、ヘラクレスは連騰記録を伸ばした。

【来週の注目点】
 堅調な推移が予想される。直近の急ピッチな上昇に対する警戒感はあるものの
、週末の調整でも17000円台をキープしたことで下値も固まった。世界の各国市場が
最高値圏で推移するなか、日経平均は年初来高値から約7%低い水準だけに出遅れ
感が強い。外国人投資家、個人投資家の買い意欲が衰えなければ、戻りを試す展開
が期待できそうだ。日経平均は8月高値(17274円)、26週移動平均(17236円)を
抜ければ、心理的な節目である17500円台回復も視野に入ろう。イベントでは、
福井総裁の会見に注目。日銀金融政策決定会合では利上げ見送りが濃厚だが、信
用収縮への警戒感が薄らぎつつあるだけ日銀が今後どうのような見通しを示すかみ
もの。また、減少が見込まれる8月機械受注、苦戦が予想される小売企業の中間決算
が、どのような着地となるかも注目したい。

【来週の予定】
 国内では、東京市場休場「体育の日」(8日)、9月景気ウォッチャー指数(9日
)、8月特定サービス産業動態統計、日銀金融政策決定会合〔~11日〕(10日)、8
月機械受注、9月マネーサプライ、日銀福井総裁定例記者会見(11日)、オプション
SQ、9月企業物価、大型複合施設「有楽町イトシア」開業(12日)などが行われる。

決算発表は、サンエー、サークルKサンクス、サイゼリヤ、さが美、高島屋、ユ
ニー、東武ストア、創建ホームズ、富士エレクス、日本エンター、東洋炭素、イヌ
イ建物(9日)、MKキャピタル、ローソン、ABCマート、DJHD、リンク・セ
オリー、コーナン商事、ポプラ、オオゼキ、オンワード、Fマート、キャビン、ケ
ーヨー、マルエツ、ポケットC、IDU、天満屋ストア、中央コーポ、三協・立山
HD、日本フイルコン、東洋電機製造、レイテックス(10日)、三越、アイケイ
コーポ、セブン&アイ、フェリシモ、明光ネットワーク、マルマエ、エコートレー
ディング、スター精密、イズミ、Olympic、ランド、ノエル、アトリウム、
歌舞伎座、吉野家、マルヤ、ファーストリテ、E・JHD、ゼクス、ケンタッキ
ー(11日)、ダイセキ環境ソリュ、シー・ヴイ・エス、わらべや日洋、サンエー・
インター、システムインテグレータ、Pビッツ、バンダイV、トーセ、マルゼン
、NPC、アドテックプラズマ、エスケイジャパン、ハイデイ日高、スギ薬局、タ
カキュー、チヨダ、カスミ、相鉄ローゼン、ダイエー、プレナス、イマージュHD
、アークス、大黒天物産、クリエイトSD、ユーシン、日本MDM、インターアク
ション、タクトホーム(12日)などが予定している。

 海外では、米「コロンバスデー」、ノーベル賞発表(8日)、米9月FOMC議事録
(9日)、朝鮮労働党創建記念日、、米ロの外務・国防関係閣僚による「2プラス2
」会議(10日)、米8月貿易収支、米9月チェーンストア売上(11日)、米9月生産者
物価、米9月小売売上、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(12日)などが行わ
れる。