記事 | 日経225先物のテクニカル売買記録

記事

来週の注目点】
 強弱感が対立し、もみあいとなりそうだ。日経平均は急落前の水準(14日終値:
16844円)を奪回できれば、17000円台回復も視野に入る。しかし、今週の急反発で
、年初来高値から年初来安値までの下落に対する3分の1戻しを達成し、戻り一服
になる可能性も否定できない。中長期的には、4年あまり続いた上昇トレンドに黄信
号が灯りつつある。月足(月末終値ベース)でみると、2003年7月以降、24ヵ月移動
平均を一度も割り込んでいない。現在は、ボーダーライン上にあるだけに、
31日
の終値が24ヵ月移動平均(16365円)を上回るかどうか注目
したい。

来週は、週末の鉱工業生産、消費者物価指数に注目。日銀は8月の利上げを見送ったが、早期利上
げに含みを持たせており、これらの統計がポジティブな着地となれば、9月利上げの
思惑が高まりそうだ。米国では、住宅関連、消費者信頼感指数、GDPなど重要
な経済統計が多数控えている。週末にはバーナンキ議長の講演が予定されており、
要注目だろう。米国では大型M&Aの動きが復活するなど、信用収縮に対する警
戒感は薄れつつあるが、サブプライム問題という火種が沈静化するまで予断は許さ
なそうだ。

【来週の予定】
 国内では、内閣改造・自民党三役人事、8月期銘柄の権利付き最終日(27日)、
7月日銀金融政策決定会合議事要旨、宮沢元首相の内閣・自民党合同葬、20年国債
入札、皆既月食(28日)、独メルケル首相来日、中国の曹剛川国防相来日(29日
)、7月商業販売、2年国債入札、8月商工中金中小企業月次景況観測(30日)、
7月失業率、7月有効求人倍率、7月全国消費者物価、8月東京都区部消費者物価、
7月家計調査、7月鉱工業生産、7月住宅着工、7月建築着工、7月建設工事受注
(31日)などが行われる。

 決算発表は、ピーエイ(27日)、日本抵抗器、光通信、インボイス(28日)、
近畿日本ツーリスト(29日)、伏木海陸運送、積水ハウス、パーク24(30日)
、サガミチェーン、ラクーン、ユニバース(31日)などが予定している。

 海外では、米7月中古住宅販売件数(27日)、米8月消費者信頼感指数、米8月
リッチモンド連銀製造業指数、米6月S&P・ケースシラー住宅価格指数、米8月
FOMC議事録、第2回南北首脳会談〔~30日〕(28日)、米実質GDP、米7月求人
広告指数(30日)、米7月個人所得、米7月個人支出、米7月製造業受注指数、米8
月シカゴ購買部協会景気指数、米8月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値、米FR
Bバーナンキ議長講演(31日)などが行われる。