GDP
◎引き続き米国株の動向が焦点 週初にはGDP統計も
【今週を振り返る】
波乱の展開となった。週初の急落局面では、押し目買いに支えられ底堅く推移。
週半ばには、米国株式相場の立ち直りを背景に、日経平均は17000円の大台を回復
した。しかし、週末にBNPパリバに端を発したサブプライム問題の再燃で欧米
市場が急落、東京市場も調整を余儀なくされた。10日にはTOPIX(終値ベース)が
7ヵ月ぶりに年初来安値を更新し、東証1部の年初来安値銘柄数が今年最多(464)
を記録した。また、SQ前のポジション調整や、ファンド解約などの思惑から商い
は活況で、9日には東証1部の売買高は38.1億株、売買代金は5兆2673億円と膨らんだ。
これは、6月8日のメジャーSQ(34.5億株、5兆1325億円)、世界同時株安の初日
となった2月28日(36.9億株、4兆8282億円)をも上回り、過去最高を更新した。指
標面では、8日発表の6月機械受注は市場予想を大幅に下回ったが、7-9月期見通しが
良好だったことで、悪材料視する向きは少なかったようだ。
【来週の注目点】
波乱含みとなりそうだ。週足ベースの日経平均は今週で4週連続の陰線になるな
ど、下げ止まりのきっかけが見られない。日経平均は3月5日に付けた年初来安値
(終値ベース:16642円、ザラ場ベース16532円)を割り込むと、調整色を強める
可能性が高そうだ。サブプライム問題は終息しつつあったが、週末に再燃したこ
とで投資家心理が冷え込んでおり、さらに問題が深刻化すれば世界的な信用収縮の
スパイラルが起きかねない。その一方で、足下の企業業績は概ね好調なうえ、各
種指標面からみると割安感が強いのも確か。楽観論が台頭すれば、押し目買いが入
り急反発するシナリオも考えられる。夏休みシーズン入りで商いは細りそうだが、
ボラティリティの大きい相場となりそうだ。指標面では、週初発表の4-6月GDP
が注目される。市場予想では前期比+0.2%(年率+1.0%)程度の模様だが、これを
上回る着地となれば投資家心理は好転しそうだ。ただ、日銀の8月利上げが現実味
を帯びると、相場全体の重石になる可能性もある。米国では、鉱工業生産、消費者
物価、住宅着工など重要な経済統計が相次ぐ。足下の景気動向は勿論だが、サブプ
ライム問題に神経質な状況だけに、住宅関連の統計には要注意すべきか。
【来週の予定】
国内では、4-6月GDP、6月国際収支(13日)、6月第3次産業活動指数(14日
)、「終戦記念日」(15日)、7月首都圏マンション発売、宇宙航空研究開発機構の
月探査衛星「かぐや(セレーネ)」打ち上げ→9月に延期(16日)、6月景気動向
指数改定値、7月日本製半導体製造装置BBレシオ(17日)などが行われる。
決算発表は、日本社宅、アコーディア、まんだらけ、風力開発、ブックオフ、
インタートレード、IIJ、CCC、加賀電子、ウェブクルー、東海運(13日)
、ペッパー、ケネディクス、ロイヤルHD、西友、アミューズ、Vテク、セイコー
HD、サンリオ、アートコーポ、東映(14日)、チップワン、アプリックス、
東海カーボン、三井海洋、アサツーDK、省電舎、シニアC、テンプスタッフ、
ネクシィーズ、メガネトップ、フィンテック、東武鉄道(15日)、アマナ、
アルバック、藤森工業(16日)、マブチ、ドン・キホーテ、パイロット、リプラ
ス、中外鉱、ティアック、Jブリッジ、吉本興業(17日)などが予定している。
海外では、米7月生産者物価、米6月貿易収支、ユーロ圏4-6月GDP、アプラ
イドM、ウォルマート、ホーム・デポが決算発表(14日)、中国が銀行預金の利子
に対する税率を20%→5%に引き下げ、米7月消費者物価、米8月NY連銀製造業景気
指数、米7月鉱工業生産、米7月設備稼働率、米8月住宅市場指数(15日)、上海協
力機構首脳会議、米7月住宅着工、米7月着工許可、米8月フィラデルフィア連銀指数
、北米7月半導体製造装置BBレシオ、HP、JCペニーが決算発表(16日)、
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数(17日)などが行われる。
【今週を振り返る】
波乱の展開となった。週初の急落局面では、押し目買いに支えられ底堅く推移。
週半ばには、米国株式相場の立ち直りを背景に、日経平均は17000円の大台を回復
した。しかし、週末にBNPパリバに端を発したサブプライム問題の再燃で欧米
市場が急落、東京市場も調整を余儀なくされた。10日にはTOPIX(終値ベース)が
7ヵ月ぶりに年初来安値を更新し、東証1部の年初来安値銘柄数が今年最多(464)
を記録した。また、SQ前のポジション調整や、ファンド解約などの思惑から商い
は活況で、9日には東証1部の売買高は38.1億株、売買代金は5兆2673億円と膨らんだ。
これは、6月8日のメジャーSQ(34.5億株、5兆1325億円)、世界同時株安の初日
となった2月28日(36.9億株、4兆8282億円)をも上回り、過去最高を更新した。指
標面では、8日発表の6月機械受注は市場予想を大幅に下回ったが、7-9月期見通しが
良好だったことで、悪材料視する向きは少なかったようだ。
【来週の注目点】
波乱含みとなりそうだ。週足ベースの日経平均は今週で4週連続の陰線になるな
ど、下げ止まりのきっかけが見られない。日経平均は3月5日に付けた年初来安値
(終値ベース:16642円、ザラ場ベース16532円)を割り込むと、調整色を強める
可能性が高そうだ。サブプライム問題は終息しつつあったが、週末に再燃したこ
とで投資家心理が冷え込んでおり、さらに問題が深刻化すれば世界的な信用収縮の
スパイラルが起きかねない。その一方で、足下の企業業績は概ね好調なうえ、各
種指標面からみると割安感が強いのも確か。楽観論が台頭すれば、押し目買いが入
り急反発するシナリオも考えられる。夏休みシーズン入りで商いは細りそうだが、
ボラティリティの大きい相場となりそうだ。指標面では、週初発表の4-6月GDP
が注目される。市場予想では前期比+0.2%(年率+1.0%)程度の模様だが、これを
上回る着地となれば投資家心理は好転しそうだ。ただ、日銀の8月利上げが現実味
を帯びると、相場全体の重石になる可能性もある。米国では、鉱工業生産、消費者
物価、住宅着工など重要な経済統計が相次ぐ。足下の景気動向は勿論だが、サブプ
ライム問題に神経質な状況だけに、住宅関連の統計には要注意すべきか。
【来週の予定】
国内では、4-6月GDP、6月国際収支(13日)、6月第3次産業活動指数(14日
)、「終戦記念日」(15日)、7月首都圏マンション発売、宇宙航空研究開発機構の
月探査衛星「かぐや(セレーネ)」打ち上げ→9月に延期(16日)、6月景気動向
指数改定値、7月日本製半導体製造装置BBレシオ(17日)などが行われる。
決算発表は、日本社宅、アコーディア、まんだらけ、風力開発、ブックオフ、
インタートレード、IIJ、CCC、加賀電子、ウェブクルー、東海運(13日)
、ペッパー、ケネディクス、ロイヤルHD、西友、アミューズ、Vテク、セイコー
HD、サンリオ、アートコーポ、東映(14日)、チップワン、アプリックス、
東海カーボン、三井海洋、アサツーDK、省電舎、シニアC、テンプスタッフ、
ネクシィーズ、メガネトップ、フィンテック、東武鉄道(15日)、アマナ、
アルバック、藤森工業(16日)、マブチ、ドン・キホーテ、パイロット、リプラ
ス、中外鉱、ティアック、Jブリッジ、吉本興業(17日)などが予定している。
海外では、米7月生産者物価、米6月貿易収支、ユーロ圏4-6月GDP、アプラ
イドM、ウォルマート、ホーム・デポが決算発表(14日)、中国が銀行預金の利子
に対する税率を20%→5%に引き下げ、米7月消費者物価、米8月NY連銀製造業景気
指数、米7月鉱工業生産、米7月設備稼働率、米8月住宅市場指数(15日)、上海協
力機構首脳会議、米7月住宅着工、米7月着工許可、米8月フィラデルフィア連銀指数
、北米7月半導体製造装置BBレシオ、HP、JCペニーが決算発表(16日)、
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数(17日)などが行われる。