第8回 研究課題レポート 発表会 | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
こんにちは、研究課題レポート実行委員長Tossyです。

研究課題レポートについては、以下エントリをご覧ください。

http://ameblo.jp/principia-ca/entry-10691559933.html
http://ameblo.jp/cair/entry-11194620603.html


少し時間が経ってしまいましたが、研究課題レポート発表会が4/20(金)に行われました。

第8回研究課題レポートはおよそ80ものレポートが提出されました。
提出必須ではない新卒エンジニアも数人提出しており、全体的にとてもレベルが高い印象を受けています。

その中から、
最優秀賞として
「Virident 社製半導体ストレージFlashMax の検証」佐野裕章さん
「MCMCによる少数例からの母集団推定について」和田計也さん

優秀賞として
「最近のHardwareの調査」宇田川聡さん
「SWF バージョン 4においてのテキスト形式によるコンパイル結果の違い及びJavaScriptでのその描画方法に関する考察」小坂和弘さん
「Flash:Stage3Dに対応した3D物理演算ライブラリの検証」松本克彦さん

佳作として
「TokuDBのパフォーマンス検証」松浦隼人さん
「サーバ管理フレームワークbtfly の作成」生沼一公さん
「WebGL 負荷対策について」古谷薫さん
「Google Protocol Buffers ベース RCP ライブラリの実装」朴泰雄さん
「Redis ソート済みセット型を利用したタイムラインのリアルタイム生成アーキテクチャ」寺本隆彦さん

特別賞として
「Hadoop MapReduceのパイプラインジョブ開発のためのCascadingとPigの比較」遠山敏章さん

の計10レポートが選ばれました。


優秀賞以上については、社内のエンジニア全体MTGで発表時間5分のLT形式での発表会がありました。


■SWF バージョン 4においてのテキスト形式によるコンパイル結果の違い及びJavaScriptでのその描画方法に関する考察

ソフトウェアエンジニアの小坂さんの発表です。



swfからjs+html5へのコンバートは今まさにニーズが高いところであり、
おそらくネットにもここまでの検証結果はないことから新規性、信頼性ともに高く評価されました。
また、Swineに限らずFlashを使用している既存サービスなどにも有用な情報が含まれており、とても有用性の高いレポートでした。

LTについても、テンポよく笑いありの発表でした。


■Flash:Stage3Dに対応した3D物理演算ライブラリの検証

Ameba Piggのシステム開発に携わっている松本さんの発表です。



3Dゲーム開発技術における取り組みとして素晴らしく、デモと性能検証もあったので信頼性が高く評価されました。
今後どのようにサービスに活かしていけるかとても期待しています。


■Virident 社製半導体ストレージFlashMax の検証

アメーバのインフラエンジニアの佐野さんの発表。



半導体ストレージは、まだまだ製品数も少なく新規性が高い分野であり、今後の
大規模サービスの要となり得る技術です。検証においても多角的な評価を行
い、プロダクト環境での運用も行なっているため有用性、信頼性が高く評価されました。

佐野さんの独特な空気感でのLTは、とてもシュールで、皆が思わず笑ってしまうような和やかな発表でした。


■MCMCによる少数例からの母集団推定について

秋葉原のラボで、データマイニングをしている和田さんの発表です。

※ 内部情報的要素が強いため、発表資料の公開は控えさせていただきます。

和田さんのレポートは、事業としての収益性を考える上で非常に有用な取り組みでした。
ピグやゲームに取り入れることができれば事業的にも活かしやすいと評価されました。
また、著者のオリジナリティのある着眼や創意工夫による新規性があり、論旨展開も分かりやすく、信頼性も非常に高かったです。


■最近のHardwareの調査

インフラエンジニアの宇田川さんの発表資料です。
宇田川さんは、発表会当日は出張のため不在でしたが、受賞が決まったときは、家族でお祝いをしたそうです。



宇田川さんのレポートは、
I/Oパフォーマンスは、CPUやトラフィックの機能向上に伴い常に求められる部分であり、
その中でも新規性の高い技術を複数検証していることを評価されました。


研究課題レポートは、回を重ねるごとに質が上がっているように感じます。
また、発表会も非常に盛り上がり、運営者としては良かったなと思っています。

これからも、形は変わっていくかもしれませんが、
研究課題レポートを盛り上げていきたいと考えてます。