O'Reilly Velocity Conference 2011(後編) | サイバーエージェント 公式エンジニアブログ
はじめまして。

Amebaでアプリケーションエンジニアをしています、宍戸です。
先のO'Reilly Velocity Conference 2011(前編)に続き、O'Reilly Velocity Conference 2011(後編)
題しまして、カンファレンスで行われていたセッションと、スポンサー企業のブースの様子などについて振り返りたい
と思います。



【セッション】
15日、16日共に、午前中は全員が大きなホールに集まり、プロダクトのデモやvelocityの歴史などを、
午後は3会場に分かれてMobile Performance、Operations、Products & Services、Web Performance、
のいずれかテーマに沿った話を参加者が選び聞く、という構成でした。


私が参加したセッションの中で、いくつか印象的だったものを紹介したいと思います。
ひとつは、MDPというiPhone・Androidのネイティブアプリのテストツールのデモです。



ネットワーク越しにツールからTCPパケットを実機に送り、リモートでテスト(タップやスワイプ
などの動作もテスト可能!)を行うことができる所を実演していました。またテスト内容は、
seleniumのように記録し、再実行することもできるとのことで、ネイティブアプリの
テスト手法に関して一歩先を行っている印象を受けました。


三日目の午前中には、先日のworld IPv6 dayでのYahooの対応に関する話も聞くことができました。



弊社でも、当日は各サービスで影響の有無をチェックしていましたが、Yahooでは事前に2度、テストを行い、
その影響をしっかりと測定していたとのこと。
実際にテストにおいて、いくつか課題も見つかったことで、やはり大きな変化の前に
複数回のテスト、モニタリングをしっかりと行うことの重要性を話されていました。


Automating for Success: Production Begins in Developmentでは、オペレーション、
いわゆるDevOpsとは?という所から、各種configの管理について、
リカバリツールこそきっちりとテストをしよう、という話を聞くことができました。
こういった自分たちの創る物(の品質)に対する考え方は、このセッションでもとても印象的で、
シリコンバレーのエンジニアたちの取り組み方(テスト・モニタリング・自動化)は実際にAmebaでも
見習い、導入したいところが多かったです。






【スポンサーブース】
カンファレンスのスポンサー企業によるブース出展もありました。
クラウドホスティング系の企業が多かったように思います。

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各社、それぞれのプロダクトをPRにあたり、話を聞いてくれた人にTシャツを配っていたり、
クイズ形式の体験コーナーを設けていたりと、カンファレンスの中でも一味違った雰囲気
がありました。



【おまけ】
会場のjob boardです。
手書きで、「一緒に働こう!」「面白いサービスつくろう!」と書かれたのを見ると
とても勢いを感じました。本当にこれでもかと重ねて名刺やrequirementsのシートが
貼られていて、人材の流動性というのもこういった所から生まれているのかもしれません。
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【全体を通じて】
今回、velocity conferenceに参加させていただいて、かなり多くの刺激を受けました。
前編の最後に吉川も書いていましたが、やはり品質に対するこだわりが強い、というかそれを
当たり前にやっている印象が強かったです。
それから、個人的な印象ですが、現地のエンジニアの方はとても明るく、社交的な印象でした。
ランチの時などの交流がとても活発で、言葉の壁さえなければ・・・と少し歯痒い
思いをするほど、情報交換、人の交流がみられたのが印象的でした。

今回見てきたSVの現地のエンジニアに習い、よりよいサービスを提供するために、
できることを一つ一つ実施していきたいと思います。