父は九州へ単身赴任
そのうち兄達も大学生になり下宿生活
私が高校生の時には母と二人だけになる
特に寂しくはなかった
まわりの友達は
父親の服と一緒に洗濯するのを嫌がった
顔を合わせると口うるさいので
鬱陶しいと言う
父に対してそんな思いをした事はない
離れていたのでそぅいう面は良かった事
父が単身赴任に行く前
岡山県の閑谷学校へ行った事がある
石塀の前で撮った家族写真
めったに揃う事のない6人

何年か後
家族バラバラに暮らす事になるとは
考えてもいない私が
呑気に写真の中で笑っていた
その古い写真を父は財布に入れていた
それを知ったのはごく最近
寮生活の9年間
何度その写真を眺めていただろう
両親ともに出不精で
色んな所へ出掛けたいとは
あまり言わない
そんな親が
特に父が『楷の木』が見たいと言った

あの日と同じように
綺麗に紅葉しているのを
期待して見に来たけれど
かなりの老木の為枯れかけていた…
楷の木から
ハラハラと舞う落ち葉を
どんな思いで見ているんだろう…
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