渡邉桃子ちゃんの舞台0号を観に来た、クマときつね。 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

Dear.みなさん・・・お昼休みですが、

 

いかがお過ごしでしょうか?

 

こんにちは!もしゅもしゅです。

 

新型コロナウイルスのパンデミックが日本で第二波が

 

ちょっと終息が見えなこない中でも、演劇関係はそれで

 

も少しずつ回復し始めている前兆もあり。

 

規制の方も客席を間引いて、開演を〜という感じなの

 

ですが。

 

そんな状況の中でも、今回紹介する作品そのものが。

 

恐らくは再演なのかな?初演じゃないかもしれませんが

 

その辺はよくわかってませんよ。ですが、むしろこの時代

 

だからこそこの作品は観るべきでしょうし。上演するべき

 

なのだろうと。

 

ちょっと久々に、ぐっと刺さるような素晴らしい舞台作品

 

と巡り合えた感じがしておりますよ。

 

それではみなさんを、お馴染み!?両国駅へご案内

 

致しましょう。

 

(JR総武各駅停車線、両国駅)

 

からのぉ〜・・・。

 

(更に引きまして・・・)

 

天気がいいですのぉ〜・・・。

 

(はい、どーも!)

 

きつねの裕子:みなさま、ご機嫌麗しゅうございます。

 

グラハム:お昼休みですが、いかがお過ごしですか?

 

マンセル:おいっす!顔が見えるかな?

 

(パンダウンしまして)

 

マンセル:絶妙にここ、眩しいね。

 

きつねの裕子:お天気がよろしいと、気持ちも晴れやかに

なりますわね・・・。

 

グラハム:眩しい眩しいw

 

(いつもの前ですね)

 

(今日も一番・・・取りませんよ)

 

きつねの裕子:この両名に一番取らせますか?

 

黒い幕:いや、今はそこまで需要はないのよね。

 

マンセル:そんなにぼく達はここへ来て、相撲ばっかり

取ってはいないぞ。

 

グラハム:ですよねぇ〜。

 

(先に行きましょうか)

 

(横綱千代の富士関の手形)

 

ここもこのブログではだいぶお馴染みの場所ですね。

 

(てくてく・・・てくてく・・・)

 

きつねの裕子:来たわね・・・ここ。

 

グラハム:ま、眩しいよw

 

マンセル:そーなりゃね・・・!

 

(こーなる!)

 

タッチタッチタッチタッチ・・・。

 

(まだやってる)

 

マンセル:今日の馬券が全部当たりますように・・・。

 

きつねの裕子:美味しいお稲荷さんが頂きたいわね。

 

グラハム:お店が繁盛しますように・・・。

 

 

まあ、それぞれだわな・・・。

 

(本日の目的地)

 

両国Air studio

0号

 

(てくてく・・・てくてく・・・)

 

(到着したわね)

 

マンセル:0号って書いてあるね?なんだい?

 

きつねの裕子:初めてお目にかかるタイトルですわね。

 

グラハム:なんだろう!?ロボットの試作機かな?

 

(今日はこれなんだね!?)

 

(開場はしているみたいね・・・)

 

きつねの裕子:開場されてはいるようですね。

 

マンセル:ほれほれ、すたんぷかーど!出して出して。

 

グラハム:あわわ。押さないでください。落ちちゃう。

 

(うぉ!)

 

グラハム:みてくださいおとーしゃん!

ここに渡邉桃子ちゃんの名前がっ!

 

マンセル:今、ごめん、振り返れない・・・しかもこの

着ぐるみだと動き取れないから。

 

(ぬうぉ〜!)

 

グラハム:更には逆班に、鈴村あすかちゃんもいますよ。

 

マンセル:だから、振り返って文字が見えないのよ・・・。

お願いだから察して・・・。

 

(といった訳でございまして)

 

きつねの裕子:それでは、こちらでみなさまとは失礼

させていただきますわね。

 

グラハム:いつものように、看板をご覧ください!

 

マンセル:では!行ってきます!

 

(クマときつね、解体現場へ行くのだった)

 

暗がりに懐中電灯を灯して2人の警備員が入ってくる。

そこは、かつて映画を撮影していたスタジオで、明日には

解体されるというその前夜。

解体前のスタジオに、不法侵入者やホームレスが入り込んで

寝泊りしないようにと。女性の警備員を1人深夜のスタジオ

跡へ派遣されてきた。

 

今にも幽霊でも出そうなそのスタジオは静まり返って

いたのだが・・・。そこに突如、1人の老人が現れる。

 

警備員は老人に出て行くように促すが、その老人は。

かつてここで映画を撮影していてその映画に出ていたという。

老人は、このスタジオが取り壊されると聞いて…居ても立っ

ても居られずに来たという。

老人はかつて、ここで撮影した大物役者の主演映画にも

出ていて。その名前を聞いて、警備員の女性もさすがにその

人の名前くらいは知っており。

かつての撮影時の思い出話が、回想される。

 

時代劇の大御所俳優が主演の映画を撮影している、そこに

出演していた大部屋役者で。名前も役名もない斬られ役の

役者が、若かりし頃の老人だった。

忍者15 という役名で何の台詞もなく背中だけで斬られる

彼を、大御所役者は可愛がっており。

撮影終わりには、一緒に撮影所のスタジオで食事する間柄

で。彼を役者として大成させようと、大御所も目をかけて

いるのだった・・・。

そこに、親の七光だけで映画の世界に入ってきた、若い役者

ともバチバチにやり合うのだが。その2人の競い合いを

制作の映画監督は穏やかに彼等を見つめているのだった。

 

すると、老人はふっと居なくなったかと思えば。今度はどこ

からともなく、1人の品の良さそうな老婆が。夜の撮影所に

やってきて。警備員の女性と話し始める。

この老婆も、かつてはここの撮影所にて映画を撮影して。

出演していたという過去をもっており、老婆もまた警備員の

女性に昔の事を話し出し。回想シーンが始まる。

 

老婆はかつて、この撮影所の食堂で働いて女性で。

とてもじゃないが、身なりは汚らしく。髪の毛はボサボサ

で伸び放題。腰を曲げて歩き、とても若々しい女性には

見えない。更には体臭もキツく、トイレのような異臭を

放ち。とても食堂で働いて大丈夫ではない状態だった。

しかしある時、この彼女に大きな転機が訪れる。

 

先程現れた、大部屋役者と大御所俳優、更には若い二世役者

とでこの撮影所の食堂で食事にやってきた時だった。

慌ててお茶を運んできた際、大部屋役者と鉢合わせになり

お茶を彼にこぼしてしまったのだが。

その時2人に突如恋心が芽生え、2人は交際する事になった

のだった。

さっきの老人とこの老婆には面識があったのだった・・・。

 

交際している2人の噂は撮影所でも知られるようになるが、

2人はデートするにも貧しくて金もなく。

すき焼き食べに行ってもしらたきしか注文できなかった

という・・・。

純な2人の交際は、キスはおろか手も繋げない気恥ずかしさ

が漂う暖かい関係が出来上がっていた。

 

しかし、そんな折に。大御所役者はずっと咳き込んでいて、

病院にも行かず。映画撮影に没頭していた最中、カメラの

回っている本番中に吐血してその場で倒れた。

彼は結核を患っていて、既に手に負える状態ではなかった。

そんな中ででも、気丈に振舞うのだが。彼にも最期の時

がきた。

本番中、若い二世役者との共演の際。大御所から、次の世

代の映画界を頼むという。そして、この大部屋の彼もこの

先面倒見てやってくれと彼の前に力なく倒れそのまま帰ら

ぬ人となってしまう。

そんな大御所の意志を継いで、同じ作品の主演に二世役者

が。その相手役に大部屋の彼が抜擢されるも、まだまだ

大部屋という。

 

だがそんな折に、彼等の夢は切り裂かれる。

 

映画撮影所に、帝国軍人が出入りをし。国威発揚の映画を

作れと強要しに来たりで、映画監督は真っ向からこれを

拒否した。

すると次は、男性役者、男性スタッフ、関係者に赤紙が

届き。軍人として出兵するように求められてしまう。

撮影所から1人また1人と居なくなり、遂には二世役者に

大部屋の彼にまで赤紙が届いたのだった。

 

映画は作れないと嘆く監督だったが、残った女性スタッフ

達が作品を作ろうと思うのだが。どーしても出演する役者

がいない・・・困った困ったとなったのだが。

その時監督はある女性に目が止まった。

それは、食堂で働く臭い女性に目をつけた!

その女性こそが、後に女優として数々の映画に主演する

大スターとなっていった。

 

図らずも、大部屋の彼と大スターの彼女。同じ撮影所で

知り合った2人、純な恋を実らせて仲良く暮らせると思った

矢先の赤紙・・・。

彼女は出兵する彼に結婚を・・・と思うのだが。彼は、

いや絶対に生きて帰ってくるから。この撮影所で待ってて

くれと言い残し、彼女とのキスもできないまま偶然にも

二世役者と一緒のグアムへ出兵してしまう・・・。

だが、これが2人にとって今生の別れとなってしまうの

だった・・・。

 

撮影所に残された彼女は、女性中心で映画は撮影され。

彼女主演の作品は完成したのだが・・・戦争に突入した

事で。その映画は陽の目をみる事はなかった・・・。

 

老人が老婆に見せた映画のロールフィルム。

そこには0号と書かれている。

これは、映画を撮影し。編集や他全くまだ手をつけていない

映画の原本映像が残されていた。その原本がいわゆる0号

と呼ばれているものだった。

老人は老婆に渡して、これは見たかったですねぇ〜と?

 

おかしいな!?と思いきや、老人は老婆に。ずっとここで

待っていてくれたんだね!?と・・・。

老婆もここで結婚もせずにずっと待ってましたよ!と・・・。

この老人と老婆は、かつてここで出会った大部屋役者と

大スターの彼女だった。

老人になって、ようやくここで出会えた?訳ではなく。

2人とも幽霊となってここで再開し、幽霊となった2人は

ようやくここでキスをする事ができたのだった。

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いやぁ〜・・・すっごい良い作品を観させてもらい

ましたね。黒い幕さん、涙枯れた男で有名だと思った

のに。泣きましたなぁ〜・・・。

まさか泣かされるとは思いませんでしたわ。

そうか、そういう切り口で来たか!?と・・・。

 

この作品であれば、何回観ても泣けるだろうと思いますわ。

 

ここの作品は、コメディーミュージカルか?

戦前戦中戦後の作品が多い中、この作品はまた今という

時代。コロナ禍だからこそ、映画が撮影できない状況。

舞台も上演できない状況、すっかりとその被り加減のこの

中で見ると。

まだまだ今の時代の方が、舞台を上演しようとしたら

いくらでもできるという中で。それでもできないというこ

の状況になっている。

映画を撮る、映画に出る、映画を作る。という事が許され

なくなった時代で、夢をも啄まれてしまった訳ですから。

0号となってしまった事が本当に無念だったでしょうが、

戦争で命まで取られてしまって。

戻って夢の続きすら観させてもらえなかったのですから。

刹那いながらも、純な2人の交際が本当に観てて不器用で

暖かみのある関係がもう涙出ましたよ・・・。

是非ともまた観てみたい作品です!

 

 

モデル:渡邊桃子さん

Twitter:https://twitter.com/w_momoooo

Instagram:https://www.instagram.com/w_momoooo/

 

 

コロナ渦巻くこのご時世に、またまた桃子ちゃんのまた

新たな感性も観させてもらった面持ちで。

GO,JET!や他で観る感じではないものがあったような?

という感じで。実に今回ばかりは歓談時間で色々と聞きた

かった感じではありましたね。

いわゆるシンデレラストーリーでもあり、純情な恋愛も

ありつつ。帰って来ない彼を待つ身でもあり。

そして亡くなってからも想い貫く女性という・・・。

そこに、ぎこちなく地方鈍りの喋り方もまた味わいのある

女性の深みも出してきていて。

最初の肺被り姫から、華やかな世界へ飛び出してゆくあの

変身ぶりや変貌ぶりは。そこまで変わるかぁ〜w!?って

いう位ですが。

それくらいの違いがパッと出せるというのも、そこはもう

桃子ちゃんではなくてはできない感じですわね。

結局生きている内には彼とは結ばれる事もないままで

別れてしまう、あの刹那い感じもまたね・・・。

まさかそこで桃子ちゃんに泣かされるとはなぁ〜・・・

思いもしませんでしたよ。

お見事な役回りを観させてもらいました!

 

 

以上、渡邉桃子ちゃんの舞台0号を観に来た、

クマときつね。でした。