グラハム:こんな字・・・わかんないよ・・・。
グラハム:う~~ん・・・どこだろう・・・。
グラハム:何て言う魚なんだろう・・・。わかんないし、
直ぐに見つからないよ・・・。
グラハム:何とかこれはあったけど・・・なんて読む魚なんだろう。
とりあえず、このひらがなをマネて書いておこう・・・。
グラハム:ちきしょーーー!
何で分からないんだよぉーーー!!
ちきしょーーーー!
グラハム:何で学校通わせてくれなかったんだよぉ・・・。
何でぼく、学校飛び出しちゃったんだよーーー!
ちきしょーーーー!ぐわぁ~~~~っ!!
あいつ等が余計な事しなければっ!!
母ちゃんが生きていてくれたなら・・・。
グラハムは、今日まで自分の人生を恨んでいた・・・。
そして、悔いてもいた・・・。
~グラハムの妄想の中~
お前!言ったよな!!一人前の板前になりたいって!!
この漢字!読めないで板前になれるとでも思ってんのか!?
グラハム:わかる訳ないじゃないか!?ぼくは小学校2年生で
学校を飛び出したの!先輩も知っているでしょ!
おっちゃん:おい!グラハム!!
おっちゃんもな、小学校しか行ってないけどな。
この漢字は大人になってから、初めて読めた漢字だ!
他人の所為にしていないで、勉強すればいいじゃないか!?
グラハム:ぼくに今、学校に行っていられる時間が無いんだよ!
マンセル親方:おい!グラハム!明日この魚買ってきてくれよ!!
創作料理に使うんだから。間違えたら承知しないぞ!!
グラハム:親方!!ぼくにもう少し勉強を教えてくれよ!!
ボビーとジョーヌ:おい!グラハム!ぼく達もこの魚の照り焼き
大好きなんだよ!お前、この魚知らないのか!?
そんなんで良く、板前なんかやろうと言っているよなぁ!!
グラハム:お前達が、ぼくを学校から追い出した癖に!
今更何を言いに来やがった!!
ポポ:おい!グラハム!この漢字。魚だとか思ったろ!?
その辞書に書いてあるから良く調べてみろ!美味しいんだぁ
これ!ぼくは大好きなんだわ!
グラハム:魚って書いてあっても魚じゃない・・・!?
そんなものがあんのかよ!何か言ってみろよ・・・!
悪夢の様に全員がグラハムを責め立てた・・・。
全員:おい!グラハム!
この漢字が読めないのかよ!!
グラハム:もう!いいんだ!
みんな!!やめてくれーーーっ!!
グラハムは絶叫した・・・。
そして、突っ伏して号泣した・・・。
グラハム:ちきしょーーーー!ちきしょーーーー!
何でだよぉ~~~~っ!
勉強してぇ~~・・・勉強したいんだよぉ~~・・・!
引き続き、【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第3幕⑫】
をご覧ください。↓:下へ下げて行って下さい。