【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第3幕⑭】 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。


~グラハムの自宅にて~


グラハム:ただいまぁ~!


礼華:お帰りなさい~!今日は寒かったわねぇ~。


って、あなた。何を持ってるの?


珍しい事に、自分のダンナが見慣れない書類を持っている


のに気が付いた礼華。
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グラハム:礼華さんw!明日からぼくね。


中学生になっちゃうんだよ・・・w。


親方がね、中学校の書類を学校へ行って取って来て


くれたんだよ・・・。
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礼華:親方が・・・、親方。<ちょっと涙声・・・


グラハム:昼間にぼくがお店に出て、夜は20時頃から


学校だよ。


これ、その入校案内の書類だって・・・。
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礼華:あの親方・・・、あなたが学校へ行く事が働く条件だった


んだものね・・・。仕事もひと段落したから、行けるようになった


のかもね。明日からがんばってね!


グラハム:卒業して来いってさw。


礼華:そりゃそーよw!卒業しなきゃね!


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グラハム:礼華さん、中学校ってどんな所なの・・・?


礼華:今からそんな心配してんのwww。


まあ、夜間だから色んな職種の人とかもいるでしょうし。


年齢的にも高いかもね。


というか、グラハムさんが一番年上じゃない?しかも


先生よりもwww。



グラハム、60歳の中学生。


当然最年長の中学生である可能性は高い・・・。


すると、グラハムと礼華の娘2人が、グラハムの誕生日の


サプライズパーティーの準備に来ていた。


それぞれがもう独立し、グラハムパパを驚かそうとカウンターの


後ろに隠れていたのだったw・・・。

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ららぁ(左):えっ!?パパ、中学生になるの!?


リーフ(右):パパの誕生日で驚かそうと思って


隠れて準備していたのに!こっちが驚かされちゃった!


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礼華:あらら、折角サプライズパーティーしようと思ったら、


二人とも出て来ちゃったわw


グラハム:お前達来てたのかよ。


ららぁ:ママ!それ見せてよ!


駈け寄るふたり。

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リーフ:中学生のパパw!明日から厨房なんだねw。


グラハム:何だよ、厨房って・・・?


リーフ:中学生の坊やって事よw。


ららぁ:昼間は厨房で働いて、夜も、厨房なんだねw。

リーフ:おい!中坊!パン買ってこい!なんてねw!


ららぁ:いいなぁ~私もパパと一緒にまた中学生やりたい!


グラハム:お前達はもう、学校行ったんだから良いだろ・・・。


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リーフ:わたし、パパに数学教えてあげる!


ららぁ:じゃあ、わたしは社会と理科ね!


グラハム:まさか、娘が家庭教師になる日が来るとは・・・。


リーフ:ららぁが、理科教えられる訳ないじゃん!


いっつも理科2とか、3ばっかりなのにぃ~w!


ららぁ:リーフだって、数学わたしとそんなに変わらないでしょ!?


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ららぁ:ママは、家庭科教えてあげればw!


礼華:ママは家庭科教わる方よ、パパの方が料理上手


なんだものw。


ららぁ:お裁縫はパパ下手よw


礼華:そうよねw。あとは、国語教えてあげないとね・・・。


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グラハムは、思わぬところで中学生になった訳で。


家庭を持ったグラハムには、娘達という家庭教師もいて。


活きた勉強をする環境は生まれていた・・・。


それは他でもなく、今まで十分苦労してきたささやかな


ご褒美として得た。


幸せな瞬間がやっとやってきたにすぎないのだった。



グラハム:やっべ、明日から勉強いっぱいしないと・・・。



この後1時間後引き続き

【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第3幕⑩】
をおたのしみに!