グラハムは、小学校へ行く途中。
通学路を外れて山の中を歩いていた・・・。
そして、おもむろに拾ってきた木の枝をたくさん抱えて
ある所へやってきた。
グラハムは脇に枝をいっぱい抱えてやってきたw
グラハム:おじちゃーん!ぼくだよ!ここに置いておくよ~!
Jack:おぉ~い!グラハムくんか!今朝も早くから
御苦労さんだっただなぁ!
グラハム:ここに全部置いておくから、後よろしくね。
Jack:今日は随分あったねぇ~、助かるわぁ!
グラハム:おじちゃん!足の方はどう!?
Jack:大分良くなってきたよwでもまだ痛いんだな・・・。
Jack:よしよし!<頭を撫でられるグラハム・・・。
実はこの枝。当時紙幣を作る為のパルプの原木を集めている
おじさんの仕事を、グラハムは手伝っていた・・・。
この事は、お母さんには内緒で始めた。グラハムのささやかな親孝行
のつもりだった・・・。
この紙幣の原材料になるこの枝は、当時相当なお金になっていた。
Jack:おじさんの足が悪くなったがばっかりに、小さな子に手伝わせて
悪いなぁ・・・。でも、お母さんと家計支えているんだものな。
お前はホントに偉い子だな・・・。
グラハム:おぬしも悪よのぉ~~w!
Jack:お前、キャラ忘れるなwww演劇とは言ってもなwww
Jack:そうだ!これ持って行け!
先月分と、今日までの分だ、学校帰りでも良いんだが。
おじさん今日は病院行かないとならねぇ~んだw。
大金だから、絶対に落とすなよ!
グラハム;わぁ~!こんな大金になったんだねぇw。
気を付けるねぇ!
Jack:学校の先生も知らない事だからなぁ・・・。
ちゃんとお母さんにも知らせるんだぞw!
グラハム:お母さん喜んでくれるかなぁ・・・?
~小学校の廊下~
てくてく・・・てくてく・・・
グラハム:今日の給食なんだろうなぁ~~w!
その時、同じクラスのいじめっことすれ違う・・・。
ポポ:外でドッチボールしようぜ!
ジョーヌ:グラハムも誘って、思い切りぶつけてやろうよ。
ボビー:いいよ!あんなやつ入れなくても!
グラハムは、そんな会話を聞きつつも無視するように
やり過ごそうとしていた・・・。
ポトッ!
それに気が付かなかった、グラハム・・・。
ボビー:あれ!?何で廊下にこんなお金が落ちているんだ!?
ジョーヌ:ホントだ!凄い大金じゃないの!?
それに気が付いて振り返るグラハム。
グラハム:いっけね~落としちゃった・・・。
それ!ぼくのだよぉ!!
ボビー:何言ってんだよ!そのセリフは第1回舞台公演の
ぼくのセリフだよw!
って!そーじゃね!このお金はここに落ちていたんだ。
お前のっていう証拠あんのかよ!?
ポポ:そーだよ!貧乏なお前ん家にこんな大金ある訳ねぇーだろ!?
ジョーヌ:貧乏だけじゃなくて、嘘も吐くの!?信じらんない!!
グラハム:でも、それは本当にぼくのなんだよ!返してよ!
ボビー:お前が何で学校にこんな大金持ってくるんだよ!
その理由を言ってみろよ!
グラハム:理由なんかどーでもいいだろ!それは本当に
ぼくのお金なんだよ!それが無いと困るんだって!!
ポポ:いや、これはちゃんと先生に預けよう!
そーじゃないと信じられない!!
ジョーヌ:そーよねぇ!
グラハム:とにかく返してよ!ぼくのお金なんだからぁ!
ボビー:だからお前ん家みたいなビンボーな奴が、何で
こんな大金持ってんだよ!そんな訳ないだろぉ!!嘘言うなって!
先生:お前達はそこで何をしてんだ!?
ポポ:先生!ぼく等は廊下でこんな大金を見つけて届けようと
したら。コイツが邪魔して、それをぼくのだって言って聞かない
んですー!
先生:グラハムくん!君ん家のような貧乏な家に、こんな大金
ある訳ないし。何で学校にそんな大金持ってきているんだ!?
グラハム:先生!!今ぼくが廊下で落としたのは間違いないんだよ!
そのお金はぼくのお金なんだよ!
先生:だから、何でお前がそんな大金を持って学校に来ている
のか?って事がわからないだろ!?
グラハム:それは・・・そのぉ・・・。
先生:言えない事なのか!?どーなんだ!?
先生:このお金はしばらく持ち主が分かるまで、先生が預かる!
グラハム:そんなぁ~・・・。それが無いと・・・本当に困る
んだってばぁ~・・・。
グラハム:こんな学校なんか辞めてやる!!
いじめばっかりで、ぼくん家を貧乏貧乏ってバカにしやがって!
先生も嫌いだ!!
グラハム:わぁ~~~~ん!!
グラハムは、号泣しながら学校を飛び出した!
グラハム:こんな学校なんか!もう、明日から来ない!!
グラハムは、本当にこの事件をきっかけにこの日から
小学校には姿を見せなくなってしまった・・・。
引き続き、【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第2幕⑦】
をご覧ください。↓:下へ下げて行って下さい。