【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第2幕⑥】 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

グラハムは、小学校へ行く途中。


通学路を外れて山の中を歩いていた・・・。


そして、おもむろに拾ってきた木の枝をたくさん抱えて


ある所へやってきた。


グラハム:おじちゃーーーん!おじちゃん!いる~!?

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グラハムは脇に枝をいっぱい抱えてやってきたw


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グラハム:おじちゃーん!ぼくだよ!ここに置いておくよ~!


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Jack:おぉ~い!グラハムくんか!今朝も早くから


御苦労さんだっただなぁ!

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グラハム:ここに全部置いておくから、後よろしくね。


Jack:今日は随分あったねぇ~、助かるわぁ!


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グラハム:おじちゃん!足の方はどう!?


Jack:大分良くなってきたよwでもまだ痛いんだな・・・。


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Jack:よしよし!<頭を撫でられるグラハム・・・。



実はこの枝。当時紙幣を作る為のパルプの原木を集めている


おじさんの仕事を、グラハムは手伝っていた・・・。


この事は、お母さんには内緒で始めた。グラハムのささやかな親孝行


のつもりだった・・・。


この紙幣の原材料になるこの枝は、当時相当なお金になっていた。
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Jack:おじさんの足が悪くなったがばっかりに、小さな子に手伝わせて


悪いなぁ・・・。でも、お母さんと家計支えているんだものな。


お前はホントに偉い子だな・・・。


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グラハム:おぬしも悪よのぉ~~w!


Jack:お前、キャラ忘れるなwww演劇とは言ってもなwww


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Jack:そうだ!これ持って行け!


先月分と、今日までの分だ、学校帰りでも良いんだが。


おじさん今日は病院行かないとならねぇ~んだw。


大金だから、絶対に落とすなよ!


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グラハム;わぁ~!こんな大金になったんだねぇw。



気を付けるねぇ!


Jack:学校の先生も知らない事だからなぁ・・・。


ちゃんとお母さんにも知らせるんだぞw!


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グラハム:お母さん喜んでくれるかなぁ・・・?



暗転!
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~小学校の廊下~


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てくてく・・・てくてく・・・


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グラハム:今日の給食なんだろうなぁ~~w!



その時、同じクラスのいじめっことすれ違う・・・。


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ポポ:外でドッチボールしようぜ!


ジョーヌ:グラハムも誘って、思い切りぶつけてやろうよ。


ボビー:いいよ!あんなやつ入れなくても!


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グラハムは、そんな会話を聞きつつも無視するように


やり過ごそうとしていた・・・。



その時だった!
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ポトッ!


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それに気が付かなかった、グラハム・・・。



すると、ボビーが気が付いた!
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ボビー:あれ!?何で廊下にこんなお金が落ちているんだ!?


ジョーヌ:ホントだ!凄い大金じゃないの!?



それに気が付いて振り返るグラハム。


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グラハム:いっけね~落としちゃった・・・。


それ!ぼくのだよぉ!!


ボビー:何言ってんだよ!そのセリフは第1回舞台公演の


ぼくのセリフだよw!


って!そーじゃね!このお金はここに落ちていたんだ。


お前のっていう証拠あんのかよ!?


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ポポ:そーだよ!貧乏なお前ん家にこんな大金ある訳ねぇーだろ!?


ジョーヌ:貧乏だけじゃなくて、嘘も吐くの!?信じらんない!!


グラハム:でも、それは本当にぼくのなんだよ!返してよ!


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ボビー:お前が何で学校にこんな大金持ってくるんだよ!


その理由を言ってみろよ!


グラハム:理由なんかどーでもいいだろ!それは本当に


ぼくのお金なんだよ!それが無いと困るんだって!!


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ポポ:いや、これはちゃんと先生に預けよう!


そーじゃないと信じられない!!


ジョーヌ:そーよねぇ!


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グラハム:とにかく返してよ!ぼくのお金なんだからぁ!


ボビー:だからお前ん家みたいなビンボーな奴が、何で


こんな大金持ってんだよ!そんな訳ないだろぉ!!嘘言うなって!



そこへ、担任の先生が駈けつけてきた。
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先生:お前達はそこで何をしてんだ!?


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ポポ:先生!ぼく等は廊下でこんな大金を見つけて届けようと


したら。コイツが邪魔して、それをぼくのだって言って聞かない


んですー!



先生はこれらのやりとりを見て・・・。
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先生:グラハムくん!君ん家のような貧乏な家に、こんな大金


ある訳ないし。何で学校にそんな大金持ってきているんだ!?


グラハム:先生!!今ぼくが廊下で落としたのは間違いないんだよ!


そのお金はぼくのお金なんだよ!


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先生:だから、何でお前がそんな大金を持って学校に来ている


のか?って事がわからないだろ!?


グラハム:それは・・・そのぉ・・・。


先生:言えない事なのか!?どーなんだ!?


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先生:このお金はしばらく持ち主が分かるまで、先生が預かる!


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グラハム:そんなぁ~・・・。それが無いと・・・本当に困る


んだってばぁ~・・・。



グラハムはもう、心が崩壊しそうになっていた・・・。
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グラハム:こんな学校なんか辞めてやる!!


いじめばっかりで、ぼくん家を貧乏貧乏ってバカにしやがって!


先生も嫌いだ!!


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グラハム:わぁ~~~~ん!!



グラハムは、号泣しながら学校を飛び出した!
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グラハム:こんな学校なんか!もう、明日から来ない!!



グラハムは、本当にこの事件をきっかけにこの日から


小学校には姿を見せなくなってしまった・・・。




引き続き、【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第2幕⑦】

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