~閉店後の店内にて~
マンセル親方:グラハムくん!ちょっと良いかい!?
話があるんだけど・・・。
グラハム:親方!何でしょうか・・・?
こっちの仕込みが後少しなんですが、その後ではダメ
ですか・・・?
突然呼びとめられて、作業の手を休めたグラハム。
マンセル親方:直ぐ終わるから、大丈夫だ・・・。
グラハム:あ、はい・・・。
マンセル親方は、手に何やら書類を持っていた・・・。
忘れていた訳じゃないんだが・・・。
お前にとっては大事な書類があってな・・・。覚えているか?
お前がそこの入口から入って来た日の事を・・・。
そろそろ、あの日の約束を果たして貰おうと思ってな・・・。
マンセル親方は、その書類を見せた。
“夜間中学校 入校案内”
マンセル親方:明日から、お前中学校へ行け!
これは、親方として最後の命令だ・・・。
ちゃんと、中学校へ行って。卒業して来い!大事なのはな、
卒業する事だ。行くだけではダメだぞ。
グラハム:親方!ぼく・・・仕事は・・・。
マンセル親方:店の方は大丈夫だ、ここのところ客入りも
減っちゃったのも芳しいが、お前を学校に送り出すのに
一人でふんぞり返っているヒマは無い!俺も働かないとな。
もしゅもしゅくんも、立派に独立させたんだ!
今度はお前の番なんだぞ!
昼間は、今まで通りやってもらって。夜間中学だから・・・、
20時~入れるそうだから。シフトを少し変えるだけで学校へ
行けるから。心配すんな。
グラハム:で、でもぉ~・・・親方・・・。
マンセル親方:がはははははは・・・www!
何言ってやがんだ!
そこは中学校だぞぉwww文部省公認だwww!
“義務教育は原則無料”
だっw!時間だけあれば、勉強できんだw!行って来い!!
カネかかる時には、こっちで出してやるから心配すんなw!
グラハム:親方!!ありがとうございます・・・。
グラハム:明日からぼく・・・中学生なんだ・・・。
小学校出てないのに・・・中学生なれるんだね・・・。
って、親方!
そこに足と手を入れたら繋がりおかしくなるでしょwww。
マンセル親方:ういういw!親方の良い演技だったっしょwww!
引き続き、【舞台:65年目の恋文(ラブレター)第3幕⑭】
をご覧ください。↓:下へ下げて行って下さい。