さて、今回を入れてもあと4回。
あっという間に1年が過ぎようとしていますね・・・。
お陰さまで、10月の1週目に1周忌を予定しました。
まだまだ裳中の真っただ中なのですが、それを忘れるばかりの
イキオイで。あっちこっちでかけ歩いてしまい。
身内から訝しがられる始末ですが。
裳中と言って、じっとしているばかりも気分が滅入るし。
かと言ってド派手に何かをする訳ではない。
できれば忍びの心を忘れずに、あっちこっちを一緒に見せて歩く
事も悪い事ではないのかなと・・・。
そして、丁度そう思う最中に、TVでも取り上げられていた事案をちゃんと
書かないとならない訳で。
今回はかなりリアルな問題に迫りたいと思います。
それは・・・お金の話です。
【圧し掛かる高額医療費について・・・】
11年もの間、入院手術通院、そして投薬、検査、薬。
殆どの方は3割負担で医療を受けられる訳ですが、その3割も内容次第で
どんどん負担になって行くのは。誰もが想像できる事だと思う。
その3割も内容に次第だが、ことガンに係わる治療は点数も高騰し。
長期間に渡る事でその負担はどんどん生活を圧迫することになる・・・。
だからと言って、民間の保険会社でもってどれだけ負担を肩代わりしてくれる
のか?って単純に思うだろうが・・・。
今の保険会社は、(昔もそうだろうけども)とにかく出さない!
申請から審査。そして、支給までは正直言って待っていられない!
他でもなく、投薬治療に関しては止める訳にはゆかないのだから。
投薬が止まれば日進月歩でガンの進攻は拡大をしてしまう訳だから。
お金の切れ目が命の終焉を迎えてしまう。
これは深刻な問題だ。
もちろん考え方はいろいろとある。それはこの後触れるとするが。
仮に3割負担で毎月9~15万円近い負担がやって来る。
もちろん健康保険がなければ大変な事になる訳で。
3割負担でこの値段だ・・・。
しかし、救済策としては。
高額医療負担制度だろうか・・・。
これも毎月支払った医療費で、確定申告の内容如何にもよるのだが、
おおよその値段で言えば。
8~9万円以上の負担を毎月連続2カ月以上続けば、半分とまでは言わ
ないが。44400円と手数料3000円前後を差し引いた金額が返還される。
そういった制度がある。
例えば
医療費100000円として、
47400円を引いたとして。
52600円が返還される計算になる。
だが、これは負担した月から2カ月後の事。
つまりは、この52600円を受け取るのは最低でも3ケ月は待たなければ
返還されない。
その最初の3ケ月間は30万円の負担をまずありきで支払って。
4カ月以降は、返還されたお金にプラス新たにお金を注入しなければならない。
いわば自転車操業を余儀なくされる。
そしてその高額な治療費を少しでも助けてくれる筈の、民間の保険会社の
給付でも。正直金額的には追いつけるものではなく。
毎月通院で5000円~10000円貰ったとしても、焼け石に水。
がん保険でも一時金を貰ったにしても、年単位で来る訳ではなく。
何年もかかる治療にはやっぱり焼け石に水なのだ。
母ちゃんの場合は、残念ながらがん保険には入っておらず。
これらの普及がある訳でもなく、殆ど全額を負担した。
だが、母ちゃんの場合で言えば。
年齢と制度でもって、負担を軽減する事に成功した!?
というのもおかしいが。
昨今の健康保険制度の変更で、歳を追う毎に軽減はされていった。
次は年齢だ。
知っての通り、75歳以上であれば後期高齢者医療制度がある。
65歳を越えた時には市の老人保健が適用され。
3割が2割へ。
更に健康保険の制度変更で70歳になって、前期高齢者の枠に入り
1割の負担へ・・・。
取り返せるものは、どんな方法でも(もちろん合法)取り返す為に、
制度を勉強して負担を少しずつ軽くして行く事ができました。
がんを発症した時には、年間100万円近い医療負担に対して。
40万円弱還って来たにせよ。
どうしても43200円(当時)を12カ月分はどうしたって還って来ない
訳だから。518400円(当時レート)
現在ならば、532800円になる。
これに手数料が加わって来ることになる。
ドコモやソフトバンクもそうかもしれないが、初めに支払いあってからの
返還なのだから。実質の負担は何らこれらの金額は関係無いと言わざる
を得ないのだ。
このがんになったら大きくのしかかる、高額医療の負担・・・。
先にも述べたが、高額な医療費が払えない人。
あるいは、払ってでも治すという人。
もちろん人それぞれに事情は違うだろう・・・。
そこは、これを読んでいるあなたと、そのご家族で真剣に考えて貰いたい!
これこそ対岸の火事ではないのだから。
切実に明日やって来る事かもしれない。もちろんあなた自身に降りかかる
出来事になりかねないんです!
そした、私や家族、何よりも本人は。
”がんと闘う!”事を選んだ。
たくさんのお金を使い、様々な制度をフル活用して。その手続きに、母ちゃん
は申し訳ないという思いとかを抱えつつ。
それでも何としてでも生きようと思って、毎週毎週通院をし。
何回も何回も注射や点滴を受け続けた・・・。
私も他に治療方法はないのか?
新薬とかないのか?
TVや、ネット、他の人の体験談や、新聞、本屋の医療関係等。
徹底的に探して調べてみた・・・。
事によっては、広島にいる先生はどうか?とか。
長期で入院検査できる新しい治療方針の病院を探したり。
だが、どれも決定的なものは無かった・・・。
治療を諦める、高額医療費を払えないという事で、生きる事を諦めたく
なかった。
できる事を全部見つけて、徹底的にやる。
そう決めた以上は、一生懸命仕事取ってきて働く事だって大事。
仮にも私が、どこかの会社員だったとしたら。
毎週月曜日(投薬の日)に付き添いで病院へ1日中詰めていたら。
あっという間に私は会社をクビになっているだろう・・・。
そして他でもなく、会社員の給料だけではこの高額医療費は負担できない
と言い切れる。
それは、この後更なる病状の悪化で更なる出来事が待っているからだが。
それはまたおいおい書くとしよう・・・。
他でもなくがん治療には、お金と時間も使うんだ!
という事をしっかりと認識して欲しい・・・。
別にお金があったからどうこうじゃない。
時間に余裕があるからだけでもない。
自分や、家族、身内でがんに掛かった場合。
たくさんお金も使い。治療で辛い思いもいっぱいするだろうし。
医者からは心無い事をザクザク言われる事だってあるだろう・・・。
お金を使って命まで・・・という事だってある。
これはその人それぞれに心の内にでも決めておいて欲しい。
自分がもし、がんになったらどうしますか?
って事を・・・。
それによって、法律やシステム、保険、返還制度などなど・・・。
人生観、死生観も踏まえてあなたはどうしますか?
私は・・・きっと多少の反抗をすると思います。
これには答えはありません・・・。
みなさんそれぞれに答えを決めておいてください・・・。