#03生誕祭ラスト舞台:この星を継ぐ者へ!:第2幕③ | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

皐月賞をを無敗のまま勝って、父シンボリルドルフの後継者


といて、華々しい結果に湧き立っていた。


しかし、まだまだ戦いは終わっていない。次なるレースは、


東京優駿(日本ダービー)へ挑むのだった。
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(ドドドッ!ドドドッ!ドドドッツ!・・・)


栗東トレーニングセンターでは、トウカイテイオーの


日本ダービー前の最終追い切りが行われていた。


鞍上は、グラハム騎手が騎乗して追い切りを行っている。


追い切り:とは、レース前に。本番を想定して、1頭~3頭


前後でトラックを走り。


馬の気分も、今週末にレースがあるよ!という。


馬もテンションを上げたり、気分や体を作らせる事等、


ただ走るだけでは無く、様々な効果がある。
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(スッタタタッ!スッタタタッ!スッタタタッ!・・・)


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(スッタタタッ!スッタタタッ!スッタタタッ!・・・)


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(スッタタタッ!スッタタタッ!スッタタタッ!・・・)


グラハム騎手、ステッキを抜いて。


肩ムチを数発打ち、ゴール前仕掛ける!


グラハム騎手:GO!<ビシ!ピシ!ビシ!ピシ!
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(スッタタタッ!スッタタタッ!スッタタタッ!・・・)


トウカイテオーは、最後まで脚色が衰える事無く、


一気にゴール板前を駆け抜けて行った・・・。
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(インタビューを受ける、グラハム騎手とマンセル調教師)


あめちゃん:それでは、日本ダービーにトウカイテイオー号で


出走します。グラハム騎手とマンセル調教師にインタビューしたい


と思います。
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緊張気味の二人・・・。


多くのマスコミを前に、日本ダービーへの思い。意気込みを


語る訳だが、そもそも、こんだけの人の前で語る人ではないから。


何回やっても、どきどきしてしまう。二人だった。


特に今回は、無敗で皐月賞を勝った後で、父ルドルフと並ぶ。


”無敗の日本ダービー馬”への挑戦でもあり、当然1番人気での


出走が見込めるプレッシャーも、半端なかった。
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あめちゃん:まずは、グラハム騎手ですが、今日の最終追い切り。


終いの3F(ハロン)は36・2秒、ラスト1Fも12・4秒とまずまずの


仕上がりだと思いますが。手応えはいかがなものでしたでしょうか?



F(ハロン):1ハロン=200m。つまり、ゴール前600mと、200mの

走破タイムを見て、その馬の調子等をある程度計る事で、状態の良し悪しを

計るものでもある。



グラハム騎手:そうですね、いつも終いは斬れる馬なので・・・。


特に普段通りで・・・、追い出したらスッと加速するから・・・。


手応えとしては、もう万全の状態ですね。
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あめちゃん:続いては、トウカイテイオー号の調教師。


マンセル調教師へインタビューを行います。


マンセル調教師、無敗のまま日本ダービーを迎えましたが、


偉大なる父にこれから挑むという心境はいかがですか?


マンセル調教師:ん~父親に挑むというよりは、テイオーの自身の


競馬に徹してもらえればいいんかなぁ~と。


大外枠の18番だから、位置的にも不利を受けないで進めるで


しょうから。僕等は出走まで、できる事を全部やるだけです。



インタビューが一通り終わり、あめちゃんがお礼の挨拶。
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あめちゃん:マンセル先生が、トウカイテイオーを見て。


コイツは超大物になると、仰ったそうですけど。何かピンとくるもの


があったのですか?


あめちゃんは、オフレコでも取材に熱心だったw。
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マンセル調教師は、そんなあめちゃんを信頼している。


マンセル調教師:それはね、僕にも分からないんだよ。


でもね、ボウが・・・。牧場では、ヤンチャ坊主のボウって


呼ばれていたんだけど。


ボウがね、僕は走るよ!って語りかけて来たんだよね。
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(おっ!?驚く二人)


マンセル調教師:トウカイテイオーの馬主さんが来たようだ。


あめちゃん:あの方が、ジャックさんですね。

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マンセル調教師:ちょっとジャックさんと、ドームズさんと相談が


あるので、この辺で・・・。


あめちゃん:では週末がんばってくださいね!


マンセル調教師:がむばるのは、馬の方ですけど。今回ばかりは、


僕等ががむばらないとならないらしいね・・・。


あめちゃんの取材を終えた、マンセル調教師は、グラハム騎手と


一緒に、ジャックくんと会話した。
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マンセル調教師:ジャックさん、お待たせしました。やっと取材が


終わりましたよ。レースでの作戦もグラハム騎手には伝えてありますから・・・。


と、話の途中だったが。ジャックは何か思うところがあるのか・・・。


ジャック:先生!ボウが日本ダービー勝って。私はダービーオーナーになる。


私みたいなのが、ダービー馬のオーナーにふさわしいのだろうか・・・?


そこへ、グラハム騎手がやってきた。
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グラハム騎手:それは僕も同じですよ、ジャックさん。


僕だってまだ日本ダービーに勝っていません。でも、今は勝ちたい!


僕たちには今、その権利が与えられている!それは他でもなく、


テイオーがここまで連れてきてくれたんですから。


みんなで一緒に、階段を昇りましょう!
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ジャックは、少し涙ぐんだ。


ジャック:ローマンでオークスを勝った時には無い、こんな気持ちも


今しかないんだな・・・。もしかしたら、2度と無いかもしれない。


だからこそ、だからこそ。週末は絶対に負けられないんだな・・・。


実は子供達からも、応援されているんだよw。
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マンセル調教師:家の子も、パパの馬は日本一強いんだ!って


信じている位ですw。
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マンセル調教師:週末まで、やる事を全てやりきりましょう!


ドームズセンター長:グラハム騎手!ちょっといいですか?


ドームズセンター長が、グラハム騎手を呼んだ。


グラハム騎手:ちょっと失礼しますw
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こうして、日本ダービー前の夜は、静かにふけていった・・・。


引き続き、舞台:この星を継ぐ者へ!:第2幕の④をご覧ください。