#03生誕祭ラスト舞台:この星を継ぐ者へ!:第1幕③ | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

北海道の小さな競走馬生産農家。


ここは家族一丸となって、競走馬を生産している。


そんな一家の静かな夜を、ひっくり返すような1本の電話が鳴り響く!


この1本の電話こそ、運命の扉をノックする。些細な1本の電話だった・・・。
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(農場長、生産者のクリフくん・・・)


クリフ:明日も朝早いからな・・・。でも、仕事の後のおやつは


忘れちゃダメだね・・・。このお茶がなによりの贅沢w。


抹茶とさくら餅~。ルンルンなのですよ・・・。
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ミルキー:えぇ~ホントですか!?予定が狂っちゃいますよ


ねぇ~。どうするおつもりなんですの!?はい、はい~。


ミルキー:じゃあご連絡をお待ちしておりますよ。はい!はい!


失礼します・・・。


妻のミルキーさんが、電話越しの会話が一大事を知らせている事を


この時クリフにも分かった。


これは何か悪い事でもあったのかと・・・。

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(心配そうな、クリフくん・・・)


クリフ:おかあさん!どうしましたか!?


心配なクリフくんの元へミルキーさんが、すっ飛んできた!
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ミルキー:あなた!大変な事が起きたのよ!


クリフ:落ちついて、落ちついて。何があったの?


ミルキーさんは、嬉しいような大変な事のような?何とも言えない


表情でクリフくんの元へ、慌ててやってきた。
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ミルキー:今年引退する予定だった、ローマンちゃん!


来年も現役で走るそうよっ!やったわ!


勝つわよぉ~!今年こそオトコ馬やっつけるわよぉ!



このトウカイローマンは、オークスを勝ち。その後善戦するも


なかなか勝てず。今年引退する予定だったのだが、現役続行が


先ほどの電話で伝えられたのだった・・・。
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(何だってぇ~!)


クリフ:そうなのか!?それはよかった~!って・・・。


ちょっと待てよ・・・。


クリフくんは、ふと思う所があるようで・・・。
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クリフ:今年は、ローマンにシンボリルドルフを配合する予定


だったのに。ルドルフの種が余っちゃうじゃないか!?どうする気だ!?


ミルキー:ほんと!そうなのよ、そうそう!それでね、次の配合相手を


向うで探すらしいわよ。
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クリフ:でも、おかあさん。探すって言っても他に持っていかれても


困るんだぞ。家としては・・・。8冠ベイビー誕生だったのになぁ~・・・。


それに、ローマンの為に馬房も空けてあるのにぃ~。



ちょっと、クリフくんとしてはがっかりだったようだ・・・。
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ミルキー:それもそうよね!家の繁殖牝馬で誰がいいかしらね?



いいかしらねって、そういう問題じゃないんだから・・・。


と、クリフは心の中でつぶやいてみたw
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(こうしちゃいられない!)


クリフ:急いで家の馬っこで相性の良いのを探さないと!


のんびりお茶なんか飲んでいられない!


ルドルフの仔を家で育てるぞぉ!



クリフは、慌ててお茶を飲み干して自分の書斎へ駆け込んだ!


クイフくんは、競走馬を育てる傍ら。趣味で血統を研究する


素人研究家でもある。
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(バサバサッ!)


クリフ:ぬ~ん、あれでもない、これでもないw


あの資料はどこへいった・・・。
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(これだったかな・・・?)


クリフ:ふむふむ・・・。ふむふむ・・・。
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(この馬は強い馬だったんだなぁ~)


クリフ:いかん、いかん!読みふける時間では無いwww。


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(あっちの資料だっけ?)


血統に関する本が多くて、クリフくんも迷うばかり・・・。


クリフ:あっちにあったな・・・。
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(あっ!・・・)


クリフ:あった!あった!これだこれだ!


ふむふむ・・・。家のナチュラルなら問題ないな・・・。


しかし、このパーソロンが気になるなぁ~。ぶつぶつ・・・。
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(よし!これでいこう!!)


クリフ:ジャックさん(馬主)にナチュラルを推薦してみるか!



と言った訳でございまして。
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(これならいいな・・・)


きっとこういう舞台の展開になるし・・・。


こうならないと、この舞台・・・。ここで終わっちゃうからwww。


こうして、運命の電話が、後に奇跡の物語になる訳です。
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1988年4月20日


この世に産み落とされた。



大きな一等星が、舞い降りました。




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(くるっ!)


クリフ:そんな偶然の重なりが、あのトウカイテイオー


産んだ訳なんです。



物語は、彼が2歳になっての出来事に飛びますよw


引き続き、舞台:この星を継ぐ者へ!:第1幕④をご覧ください。 


クリフでしたwww!