舞台:この星を継ぐ者へ!:第2幕①  | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

ここに、一人の男がいる・・・。


彼の見つめる視線の先には、1頭の馬がいた・・・。


彼の名は、マンセル調教師。


彼は中央競馬で調教師をしており、ある噂を聞き付け


育成センターへやってきた・・・。
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マンセル調教師:あの馬だな・・・。確かに噂は本当かもしれない。


クリフさんが、もしかしたら、もしかすると言っていたのは・・・。


まんざら伊達ではないかもしれない・・・。
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(牧場の柵を飛び越えた時の、ボウ!)


2歳にして、類稀なる跳躍力。姿勢。フォーム・・。

もしかして、ただの風の流布かと思いきや・・・。


あの筋肉の発達は凄いかもしれない・・・。
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2歳の育成時代は、まだまだ幼さもあるが。


馬体の作りは、目を見張るものがあった・・・。


そして、時は経ち。3歳になり・・・。


いよいよデビューの頃を迎える。
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ボウも大きくなり、いよいよ本格的に、栗東トレーニング


センターのマンセル厩舎へ行く事になった。


柵越しに彼は運命の出会いをする・・・。
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マンセル調教師:おぉ~い!ボウ!いやいや、


もう、ボウじゃないな。


お前には立派な名前が付いたんだもんな。
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マンセル調教師:そうだ!お前の名前は、


”トウカイテイオー”だもんな!


おぉ~いテイオー!一緒にがんばろうな!


テイオー:がるるるるる・・・。
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そこへ、馬主のジャックがやってきた。


ジャック:どうですか?先生!テイオーの様子は・・・?


マンセル調教師:いやいや、聞いていたより全然迫力が違うね!


実際に見るまではと思っていたけど、テイオーはもしかしたら、


超大物になりますよ!
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そこへ、もう一人女性がやって来た。


馬主ジャックの奥さんで、礼華さんだった・・・。


礼華:先生!ご無沙汰しております。


ホントにもう、家の人喜ばせないでくださいね。直ぐに


その気になって、ダービーだ!天皇賞だ!って。歯止めが


効かなくなっちゃって。毎日、馬の話ばかり聞かされるんですものw。


馬好きにも困ったものですわよw。



ジャックの馬好きもさる事ながら、その話に付き会う礼華さんの


内助の功は、マンセル調教師も良く知っている事だった。
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マンセル調教師は、振り返り二人へ伝えた・・・。


マンセル調教師:いや・・・、でも奥さん・・・。


もしかしたら、このトウカイテイオーは良い所で勝てる


超大物の馬かもしれませんよ。


マンセル調教師は、二人へ静かに語りかけた・・・。


この時何かしら、確信をもっていたのかもしれないが。

手応えを感じていたのかもしれない。
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ジャック夫婦は、マンセル調教師の話を聞きながら、


これはもしかしたら凄い事になるのかもと思い。


ワクワクするよりというよりも、得体の知れない大きな期待と


不安を感じて。夫婦は少しだけ身ぶるいをしているようだった。
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そこへ、この物語には欠かせない一人がやってきた。


これからこのトウカイテイオーと苦楽を共にする。


育成センターのセンター長、ドームズくん。


ドームズセンター長:先生!マンセル先生!


それに、ジャックさん!お揃いで!
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遂に、この物語を語るに欠かせない人物が、勢ぞろい


した瞬間でした。
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マンセル調教師:おぉ~、トームズさん!お久しぶりです。


ドームズセンター長:先生!お電話頂ければお迎えに行ったのに・・・。


マンセル調教師:いやいや、今回はこっそりとジャックさん夫婦と一緒に


覗き見するくらいのつもりだったからね・・・。


礼華:テイオーくんがいつもお世話になってます!


ドームズセンター長:いえいえ、こちらこそ何時もありがとうございます。


ジャック:センター長、いつもお世話になってます。
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ドームズセンター長:先生!どうですか?


今日の調教これからなので、観て行きますか?


マンセル調教師:そうだね、キャンターで1,2本見せてもらいたいね。


キャンターとは、駈け脚。全速力で走るのがギャロップなのですが、


キャンターとはギャロップの一つ下の速度の事。
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ドームズセンター長:じゃあ、準備するのでちょっと待っていて


ください、コースの空きを確認してきますから・・・。


礼華:テイオーくんの走りを観るの初めてw!楽しみだわ!


ドームズセンター長が準備をして、いよいよ走りだす。


トウカイテイオーは、どんな走りをするのか?一同はわくわくして


到着を待った・・・。
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(ドドドッ!ドドドッ!ドドドッ!・・・)


ドームズセンター長が自ら騎乗し、コースを走りだした・・・。


テイオーは、小気味の良いリズムで走りだし、徐々にスピードを


上げてきた。
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(ドドドッ!ドドドッ!ドドドッ!・・・)


ラチ沿いを、トウカイテイオーと、ドームズセンター長が、


マンセル調教師達の前へやってきた。


ラチとは、柵の事。コースとの境目にあるもので、よく言われる。


”ラチが開かない”とは、このラチの事。物事が打開できない様を


この柵のお陰で前が開けない様を例えて、”ラチが開かない”と言われている。

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(ドドドッ!ドドドッ!ドドドッ!ドドドッ!・・・)


全員、トウカイテイオーの走りに見とれてしまい。


言葉を失うばかりだった・・・。


しかし、一人だけ確信を持ったようだ!


マンセル調教師:これなら・・・イケるっ!!



そして・・・。



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トウカイテイオーは、2歳の12月にデビューし新馬戦を見事に勝利。


明けて3歳の春。無敗のまま皐月賞トライアルにも勝ち。


クラシックレースへの優先出走権を獲得!


クラシックレース第1弾、皐月賞へ駒を進めるのでした。



では、実際の皐月賞でのトウカイテイオーの走りを


ご覧ください。



引き続き、舞台:この星を継ぐ者へ!:第2幕②をご覧ください。