英語を勉強する学生たちに、繰り返し伝えてきたことがあります。
「外国人の日本語のように、英語を話しなさい」
彼らは、外国語 ⇒ 日本語の「言語の壁」を越えて話しています。
私たちは、日本語 ⇒ 英語の「壁」を越えなければなりません。
方向は逆向きですが、プロセスはほとんど一緒です。
外国人の日本語の話し方はというと、
(1)ゆっくりとした口調 ⇒ 外国語なので母国語よりも遅い
(2)短くシンプルな表現 ⇒ 覚える表現も難しくなくなる
(3)汎用性のある言い回し ⇒ 覚える表現が少なくなる
(丁寧語、書き言葉と話し言葉の共通語など)
(4)同じ表現を何度も使う ⇒ 少ない表現を上手に使う
(5)単語でなく文節で話す ⇒ 話しやすい、相手にも聞きやすい
(6)母国語で考えている ⇒ 言うことをスムーズにまとめられる
また、外国人の日本語の勉強の仕方はというと、
(7)日本が好き ⇒ モチベーション十分
(8)ネイティブを目指していない ⇒ 無理のない適度な目標
どれも当たり前といえば当たり前のことばかりです。
しかし、私たちが英語を習得する時には、あまり意識されていません。
もし、英会話の習得に行きづまったら意識してみてください。
「外国人は、こんな風に日本語を話しているだろうか?」