日本人が勉強する英語には、いろいろな種類があります。
中学英語・受験英語・TOEIC・ビジネス英語など。
当然、どれも正しい英語です。
使い道や難易度に、大きな違いがあります。
それぞれの違いを知らずに、勉強している人が多くいます。
勘違いをしたまま、時間をムダにしている人も少なくありません。
そこで、英語をシンプルに4つに分類しました。
(クリックで拡大します)
上の2マスがアウトプット、下の2マスがインプットです。
右の2マスが難しい方で、左の2マスが易しい方です。
「学校英語」は中学や高校(1・2年)で勉強する英語です。
読む、聞くが中心で内容も難しくありません。
「実用英語」は日常生活やビジネスでの基本会話です。
話す、書くというアウトプットになりますが、内容は「学校英語」レベルです。
「試験英語」は大学受験やTOEICなどの英語です。
読む、聞くことが中心ですが、レベルは高い部類です。
「ネイティブ英語」は、海外ドラマにあるような会話、または
洗練され英語のアウトプットです。内容は「実用英語」よりも難しいです。
この表にはいくつかの大切なポイントがあります。
(1)「学校英語」が不十分だと、成長は望めない。
英語ができる人で、「学校英語」ができない人はいません。
話すにせよ、試験を受けるにせよ、まず基本は「学校英語」です。
(2)「学校英語」がアウトプットできれば、「実用英語」では十分。
「実用英語」のレベルは、それほど高くありません。
中学レベルの英語をポンポンとアウトプットできればOKです。
「試験英語」の内容をアウトプットする必要はありません。
逆に過剰スペックになり、アウトプットの妨げになる場合も多いです。
(3)「試験英語」では、話す力が身につかない。
TOEICの高得点、受験英語の偏差値はアウトプットとは関係ありません。
アウトプットの試験でない限り、試験に過剰な期待を抱いてはいけません。
(アウトプットを含む試験には、TOEIC S/Wテストや、英検などがあります。)
(4)「ネイティブ英語」は、難しい。
「学校英語」から「ネイティブ英語」には飛べません。故に時間がかかります。
「実用英語」をアウトプットできない人が、部分的にだけ洗練された英語を
話せても会話力が高いとは言えません。
英語を勉強している人の目的は様々です。
目的に最も適した英語を、最も効率良く学習することが大切です。