あまり自分以外を嫌いになったりしません。突発的に怒っても数時間ないし数日経つと忘れてしまうような人間です。でもどうしても拭えないひどい嫌悪感を抱いてしまう一握りの人種がいます。けれど先方はそう思っていないらしく毎朝電話をかけてきます。もちろん着拒してあるのですが、僕は起きると着拒を知らせるランプの点滅を見て憂鬱になります。この人らは僕をノイローゼにでも追い込みたいのかと本気で考えます。事実その人達のお陰で僕の人生の大半はノイローゼみたいなものでした。今はなんとか逃げのびてやっと人並に暮らしているのだと思うのですが毎朝の携帯のランプだけがその人達とのどす黒いつながりを僕に自覚させます。そして僕は思い出します。まだ悪魔だったころを。
年契してるんで携帯解約すると違約金が痛い。番号だけ変えれるらしいからそうしようかな。ただ方々に連絡するのが面倒だな。
ただ確かに僕には悪魔の血が流れていて、それは天使になっても何になっても変わらないことなんだと思うと軽い絶望を覚えます。死んだら開放されるのかな。ただ泣きたくなります。