結末 | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。

わたしは、映画でも本でも、結末を先に知りたい。

邪道だと言われるけれど、ネタバレを先に確認してから観たり読んだりしたい。

だからドラマシリーズなども、完結しているものなら安心して見始められる。

 

主人公が最後に救われるとわかっていれば、途中にどんな困難な展開があっても、

わたしは心を強く持って何とか耐えることができる。

救いようのないエンディングのものは、はじめから観ない。

 

人の感情にすごく共感してしまうので、主人公や良い人が苦しむのを見るのは、

自分のことのように辛い。

たとえ最後にはハッピーエンドになるとわかっていても、辛い展開になると、

早送りしてしまったりもする。

 

努力が報われなかったり、最後に良い人が幸せになれない物語は、辛すぎて直視できない。

 

 

でも、現実は、今生きているこの人生は、結末を知ることはできない。

この努力が報われるのかも、苦しみがいつか終わるのかも、

将来幸せになれるのかも、なにもわからない。

 

誰も、明日のことはわからない。。。

 

 

娘の病気のことで、いろんな闘病記を読んでいるけれど、

わたしが読むのは、回復してから書き始めて、回顧する形で、闘病を振り返るものが多い。

今、闘病の渦中にあります、という人のブログは(自分がそうだけど)、

その人の状況にわたしが一喜一憂してしまって、治ってほしいけれどその保証がないので、

読み進めるのが怖くなったり、辛くなったりしてしまう。


今わたしはまだ、出口の見えない真っ暗なトンネルの中にいる。

出口までたどり着くことができるのか、その先にちゃんと希望があるのか、全くわからない。


これまでの人生、わたしはいつも夢があり、やりたいことがあり、頑張れば何でもできるという根拠のない自信にあふれていた。

恵まれていたし、幸せだったと思う。


苦しみの真っ只中にいる人にも、頑張ればなんとかなる、なんて悪気なく声をかけてしまうほど、

ハッピーエンドを信じ切っていた。


でも、普通の生活が限りなく遠くおもえるほど絶望の底にいて、あがいても、いくら頑張っても1ミリも進めない、そんな状況にいる人たちもたくさんいるんだって、この歳になってやっとわかった。



それでも、どんな苦しみにも終わりが来ると信じたい。ハッピーエンドを信じたい。


今日も、その物語の1ページ。

巻き戻しも早送りもできないから、目をつぶるか、直視するしかない。


結末を完全に理解して楽しむには、目をつぶってるわけにはいかないよね、、、


前を見て、今日もがんばります。