シッターをしていて、気を付けようと心掛けながら、時々忘れてしまうこと、、、
自分の体験談や経験を語りすぎないということ。
新米ママや、我が子より年齢の低いお子さんを育児しているママから、
「こんな年齢の時どうでしたか?」「こんなときどうしていましたか?」と聞かれることもよくあります。
自分の経験がお役に立つかも、と思い、話すことも時々あるのですが、
私のやり方が正しいわけでも、我が子に効果のあったことが他のお子さんに効果があるわけでもなく、
わたしが楽にできたことを話したら、「こんなことで躓いてるなんて、私ダメなのかも、、、」と思わせてしまったり、
逆にわたしがすごく苦労したことを話したら、「こんなに大変な思いをされてる人もいるのに、わたしなんてまだまだだわ」と思わせてしまったり、
アドバイスでママを元気づけるのって、難しいと思います
わたしがまさしくそうでした
育児本を読み漁っては、自分の育児とくらべて落ち込む。。。
他の優秀な子供達を見ては、我が子と比べて焦る。。。
シッターの仕事をはじめてからも、素晴らしい育児をされているご家庭に多々伺い、どうしてわたしはわが子にこういうことをしてあげなかったんだろう、って後悔したり。
参考にして自分を向上させたいという気持ちもあるんだけど、
もうすでに自分なりに一生懸命やっているところに、もっともなアドバイスをもらったり、自分よりすごい人を見せられたリすると、ちょっぴり気持ちが沈んでいました。
前向きに、他の人のよいところだけを取り入れて、プラスのエネルギーにできる方もたくさんいらっしゃると思うんだけど、
わたしは実は根暗なので()いろんなことをネガティブにとらえてしまいがち。
きっと、おなじ風に感じてしまうママもいらっしゃるだろうな、と思います。
最近、シッターという立場を生かして、どうやってママ達のお役に立てるだろうと考えるのですが、
よくある育児アドバイスとか、情報提供とかになかなか踏み切れないのは、
それが必ずしも求められているとは限らない、と思うから。。。
(やっぱりネガティブ)
・・・でも、ひとつ、自信を持って言えることがあります。
シッターというお仕事をしていて、これまで10年間でお世話をさせていただいたお子様は、ゆうに150人を超えています
そのひとりひとりが、まったく違いました。
ある子に効いた寝かしつけ方法が、別の子にはまったく効果なしだったり、
ある子が大うけしてくれた遊びを提案しても、別の子はしらけてしまったり
トイレトレーニングの方法も、食事の仕方、テレビや遊びのルールも、各家庭まったくちがいます。
子育てのやり方も、おうちのルールも、それぞれ千差万別ななか、
ひとつ確かだったのは、
どのお子さんもハッピーだったということ
どんな育てられ方をしていても、お子さんはみんなご両親から愛されて、幸せそうでした。
だから、どんな子育ても、愛情さえあればぜんぶ正解なんだと思います。
それを実感しているから、あまり、自分はこうした、ああした、と語るのはやめたいなとおもいながらも、
たとえば自分の失敗談を笑って話したり、ズボラでテキトウな自分の子育てを知ってもらえばすこしは気が楽になるかなと思い、話してしまうこともあります。
保育士もシッターも先生も、だれも、完璧な子育てについて知っている人なんていません。というか、完璧なんて存在しない。
それぞれのご家庭の試行錯誤のなか、愛情さえあれば、正解なのです
それだけはほんと、自信を持って言える
シッターという仕事を通して、様々なご家庭の子育てに触れることができ、本当に幸せだと思います。
感心したことや学んだことをわが子の子育てにも取り入れながら、シッターとしても、母親としても、成長していきたいと思っています。
でもまずは、我が子が元気に育っていることに満足して、
自分にも、及第点を上げてもいいんじゃないかな、と思います