わが家の子供たちは、毎朝起きるとまずはママとのハグタイム
私は、お化粧中でも、お弁当を作っている最中でも中断して、今日も一日元気に楽しく過ごせますように、と祈りながら、
(そして、前の日に怒ってしまったことを心の中で謝りながら)
愛を充電するつもりで抱きしめます
いつもは息子の方が早起きなのですが、
たまに姉弟が同時に起きてしまうと、ママのお膝の取り合いになります。
そして「わたしのほうがママを愛してる!」「僕のほうがいっぱいママのこと愛してる!」と、とろけそうになるほど嬉しい喧嘩を繰り広げてくれます
・・・2人とも、時々、「弟とわたし、どっちのほうが好き?」とか、「お姉ちゃんと僕だと、僕のほうが好きでしょ?」などと聞いてきます。
前は「ふたりとも同じくらい好き!」と答えていたのですが、
最近は、「弟には秘密だけど、あなたのほうが好きよ!」とか、「あなたが一番好きだけど、お姉ちゃんには秘密ね!」と、八方美人な答え方をするようになりました。
これは、通っている日本語教室の先生のアドバイス。
「愛されている!」と思うこと、そして、「一番だ!」と思うことは、子供たちにとって大きな力となると思います
・・・うちの母親は、なんどかわたしに向かって、
「お前はかわいくない。弟は素直で可愛い」と言ったことがあります。
そのときの傷は、何十年たっても忘れることはできません。
たぶん、怒っていた拍子に飛び出してしまった言葉だと思うのですが、それでも大きくわたしを傷つけ、今でも、母親とはすこし距離があります。
自分は「ひいき」しているつもりは全くなくても、
子供にとっては、ひいきされていると感じることは多々あると肝に命じています。
塾講師をしていたころ、中学3年生の男の子数人を担当していたのですが、
わたしは皆平等に、時間を割いて、指導しているつもりでした。
でも、人間ですから、すべて平等にはできません。一人を大げさに褒めてしまったこともありますし、全員の質問に同じ密度で答えられないこともありました。
ある時、ひとりのおとなしい男の子に、
「でも先生は、○○をひいきしてるからな」と言われて、とてもショックを受けました。
そんなつもりは全くない、と心の底から言いましたが、
たしかに、明るくてよく話しかけてくれる○○君と話す機会は、その子よりも多かったと思うし、すぐ手をあげてくれる○○君を当てることも多く、そうすると褒める機会も増えます。
大切な生徒にそう思わせてしまったことを心から反省し、誰もが、「自分は特別」と思えるように、努力しようと思いました。
その子はおとなしく、発言もほとんどせず、理解にもすこし時間のかかる生徒でしたが、過去にわたしが言ったことをしっかり覚えている抜群の記憶力と、字の丁寧さが印象的でした。
だから、その子が「一番」と思えることをどんどん褒め、一対一の時間も努めてつくるようにしました。
学年の最後には、「今までの先生のなかで一番ぼくを「ひいき」してくれた」と嬉しそうに言ってくれました。
「ひいき」は、良い響きではありませんが、
子供にとって、自分が「ひいきしてもらっている」と思うことは、特別な喜びだと思っています。
わが子二人ともが、「ひいきしてもらってる」と思えるように、
平等以上になるように、子育てしたいなと思っています
100の愛を、50と50に分けるのではなく、
120と120にするつもりで
それができるのが、母親、だと思います