「ひいき」すること | メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

メルボルン ベビーシッター&子育て奮闘記

オーストラリア メルボルンにて、2009年2月生まれの娘ローズと、2013年8月生まれの息子ディー君の子育てに励む日々。

メルボルンでベビーシッターサービスを提供しています。

 

わが家の子供たちは、毎朝起きるとまずはママとのハグタイムラブラブ

 

私は、お化粧中でも、お弁当を作っている最中でも中断して、今日も一日元気に楽しく過ごせますように、と祈りながら、

(そして、前の日に怒ってしまったことを心の中で謝りながらあせる

愛を充電するつもりで抱きしめますラブ

 

いつもは息子の方が早起きなのですが、

たまに姉弟が同時に起きてしまうと、ママのお膝の取り合いになります。

 

そして「わたしのほうがママを愛してる!」「僕のほうがいっぱいママのこと愛してる!」と、とろけそうになるほど嬉しい喧嘩を繰り広げてくれますデレデレ

 

・・・2人とも、時々、「弟とわたし、どっちのほうが好き?」とか、「お姉ちゃんと僕だと、僕のほうが好きでしょ?」などと聞いてきます。

 

前は「ふたりとも同じくらい好き!」と答えていたのですが、

最近は、「弟には秘密だけど、あなたのほうが好きよ!」とか、「あなたが一番好きだけど、お姉ちゃんには秘密ね!」と、八方美人な答え方をするようになりました。

 

これは、通っている日本語教室の先生のアドバイス。

「愛されている!」と思うこと、そして、「一番だ!」と思うことは、子供たちにとって大きな力となると思いますラブラブ

 

 

・・・うちの母親は、なんどかわたしに向かって、

「お前はかわいくない。弟は素直で可愛い」と言ったことがあります。

 

そのときの傷は、何十年たっても忘れることはできません。

 

たぶん、怒っていた拍子に飛び出してしまった言葉だと思うのですが、それでも大きくわたしを傷つけ、今でも、母親とはすこし距離があります。

 

自分は「ひいき」しているつもりは全くなくても、

子供にとっては、ひいきされていると感じることは多々あると肝に命じています。

 

 

塾講師をしていたころ、中学3年生の男の子数人を担当していたのですが、

わたしは皆平等に、時間を割いて、指導しているつもりでした。

 

でも、人間ですから、すべて平等にはできません。一人を大げさに褒めてしまったこともありますし、全員の質問に同じ密度で答えられないこともありました。

 

ある時、ひとりのおとなしい男の子に、

「でも先生は、○○をひいきしてるからな」と言われて、とてもショックを受けました。

 

そんなつもりは全くない、と心の底から言いましたが、

たしかに、明るくてよく話しかけてくれる○○君と話す機会は、その子よりも多かったと思うし、すぐ手をあげてくれる○○君を当てることも多く、そうすると褒める機会も増えます。

 

大切な生徒にそう思わせてしまったことを心から反省し、誰もが、「自分は特別」と思えるように、努力しようと思いました。

 

その子はおとなしく、発言もほとんどせず、理解にもすこし時間のかかる生徒でしたが、過去にわたしが言ったことをしっかり覚えている抜群の記憶力と、字の丁寧さが印象的でした。

だから、その子が「一番」と思えることをどんどん褒め、一対一の時間も努めてつくるようにしました。

 

学年の最後には、「今までの先生のなかで一番ぼくを「ひいき」してくれたニコニコ」と嬉しそうに言ってくれました。

 

 

「ひいき」は、良い響きではありませんが、

子供にとって、自分が「ひいきしてもらっている」と思うことは、特別な喜びだと思っています。

 

わが子二人ともが、「ひいきしてもらってる」と思えるように、

平等以上になるように、子育てしたいなと思っていますラブラブ

 

100の愛を、50と50に分けるのではなく、

120と120にするつもりでおねがい

それができるのが、母親、だと思います音譜