今日は映画「黄金のパートナー」について
この映画は原作があり西村京太郎の「発信人は死者」を基にして作られています。
公開は1979年
監督は西村 潔
主演が三浦友和、藤 竜也、紺野美沙子
悪役に芦田伸介、佐藤慶、小林稔侍といい味出してます。
音楽は高中正義と来生たかおの2人が担当。
全編トロピカルなギターサウンドを奏でる高中と主題歌や挿入歌を歌う来生で構成されています。
ストーリーはフリーカメラマン浩介(三浦友和)と白バイ警官江上(藤竜也)のコンビが、夜毎寝泊りしているヨットにSOSの無線が南の島から発信されているのを不審に思い、父親の行方を追ってポールスター(2人が入り浸るスナック)のマスターを訪ねて来た由紀子(紺野美沙子)と共に調査を開始します。
発信人不明のモールス信号は暗号から太平洋戦争時サイパンで自沈した潜水艦であることが判明。
由紀子の父親も乗船していたらしく、しかも金塊を10億積んでいるらしい。
そこで3人は金塊とユキベー(由紀子)の父親を探す為にサイパンへ!
機内シーンでは特別?友情?出演として原作者の西村京太郎や映画監督の大林宣彦らが乗客として出演しています。
(エンドロールでは弾き語りの来生たかおも出ています)
サイパンではハイアットホテルやマイクロビーチ、ラストコマンドポスト、マニャガハ島などで撮影が行なわれ、タイビングのシーンも水中撮影と言えばこの方中村征夫の手で撮影されています。
その後沈没した潜水艦を発見するも金塊は無く、残されていたのは航海日誌とカメラのみ。
何か手がかりはないかとユキベーが小さい頃暮らしていたラウラウビーチの家を訪ねます。
しかしユキベーの父親とはあと少しのところで再会出来ず、それどころか何者かに自殺に見せかけられ殺されていました。
しかし航海日誌と父親からの密書で同乗していた神谷(芦田伸介)が金塊を奪い関係者を殺し日本に戻って大学の理事をしている事を突き止めます。
少年兵だった父親は海へ転落後、米兵に助けられサイパンで復讐の機会を狙っていたのでした。
ここから舞台はまた横浜に戻り、カメラに残っていた写真を元に復讐を果たすべく神谷への制裁としてまず3億円を要求することになるのですが・・・・
とまぁ~こんな展開なんですが。
映画としてはアラン・ドロン主演の「冒険者」に設定が似ているとか、いろいろ言われていますが、僕としては港町横浜や南の島でのダイビングなど海の香りがプンプンする娯楽サスペンスとして大変お気に入りの作品となっています。
あと藤竜也と三浦友和のノリが公開前後の時期にやっていた日テレの「大追跡」(1978年)や「俺たちは天使だ」(1979年)でみせる沖雅也や柴田恭兵との掛け合いのようでコミカルさがあり好きでした。
カースタントも若干?ですがあります。
劇中浩介の乗っている車はタイアップの関係で三菱のフォルテ(かな?)やギャランΛ(ラムダ)なんですが原作ではハコスカのGT-Rだったりするんですよねぇ~そっちにして欲しかった気がします。
但しカーアクションは出来ませんが (^_^;)
登場する島もサイパンでは無くトラック諸島になっていることや西村京太郎のサスペンスドラマで必ずと言っていいほど登場する十津川警部が出ていないと言う所も原作とは違っています。
ちなみに同時上映は松田優作主演の「乱れからくり」です。
「黄金のパートナー」は今迄ビデオ化もDVD化もされておらず今後商品化も難しい?ようなので、なかには観たいと思われる人がいても観る事が出来ないのが現状のようです。
残念です
たまにスカパーなどの日本映画専門チャンネルではリクエストなどで旧作映画を取り上げて放映することもあるのですが・・・・
えっ、私ですか?
私はとりあえず友達にCSをビデオで録ってもらったやつをDVDにして大事に持っています。
画質はあまり良くないですけど・・・・