無理やり追い上げられ吐き出さされて・・・
まだ息が整わないうちに、今度は力の入らない膝を割られて、指が引き抜かれたその場所に翔ちゃんの熱く張りつめたものが押しいってくる。
指とはあきらかに違う質感・・・
やや乱暴に押し込まれるそれに内臓が押し上げられるような圧迫感に喘ぐ。
そんな俺にかまうことなく、翔ちゃんは狭い内壁を押し広げるように無造作に腰を前後左右に揺り動かす。
無理やり内壁を擦られるたびに内臓を引っ張りだされるような違和感は、何度も繰り返すうちに快感へとすり替わって・・・
「ぁ・・・っ・・・ぁ・・・っ・・・」
リズミカルに奥を突かれるたびに吐き出される息とともにかすかに声が漏れる。
ここが玄関を入ってすぐの廊下で・・・
相手が旧知の仲の翔ちゃんだってことが頭の片隅で気になりつつも、押し寄せる快感には勝てなくて・・・
翔ちゃんの腰に足を絡めて、さらに奥へ奥へと翔ちゃんを誘うように腰を揺らして快感を貪る。
そんな俺を見下ろして

「・・・擦れてるのはあなたもでしょ?」

翔ちゃんは不愉快そうに顔をしかめる。
「・・・擦れてるって?」
突然なんだ?
意味が分からず首を傾げた俺には答えず、

翔ちゃんは呆れたように大げさにため息をつくと、ふいに俺の胸の先端を指で弾く。

「あ・・・んっ・・・」

突然の刺激にびくりと身体が跳ねる。
下腹部が疼いて・・・中にいる翔ちゃんをぎゅっと締め付ける。
「まったく・・・あなたってひとは・・・」
一瞬悩まし気に眉をひそめた翔ちゃんに、乱暴に抱き起される。
「いったい・・・どれだけのひとにその声を聞かせたわけ・・・?」
どれだけのひとに・・・って・・・。
いったいなんのいいがかりだ?
そんなこと・・・
「・・・お前には関係ないだろ?」
俺が誰とどんなふうにつきあってきたかなんて・・・
翔ちゃんには関係がない。
翔ちゃんが誰とどんなふうにつきあおうが俺には関係ないように。
「へえ・・・」
翔ちゃんから表情がすっと消えて・・・
次の瞬間、どんっと強く突き上げられて、息が詰まる。
そのままがくがくと激しく揺すぶられて、翔ちゃんの首にしがみついた。
「はぁ・・・ぁ・・・ん・・・っ・・・ぁ・・・ぁ・・・・」
止めようとしても、漏れ出る声が止まらない。
翔ちゃんから与えらえる快感にすっかり飲み込まれて・・・
ここが玄関を入ってすぐの廊下だってことも・・・
相手が旧知の仲の翔ちゃんだってことも・・・
もう、どうでもよくなっていた。