時々、新聞のお悩み相談を見るとパワハラで悩んでいらっしゃる方は多いようです。
パワハラとまではいかなくても、威圧的だったり、喧嘩腰な言い方をされた経験がある方も多いのではないでしょうか?
かく言う私も、「何故、この人はいつもツンケンした言い方をするのだろう?」と思い悩んだ経験があります。
こちらの態度が悪いのなら仕方がありませんし、お詫びのしようもありますが、最初から威圧的だったり、そっぽを向かれてしまっては、どうして良いか分かりません。
ある時、ヒーラーさんは言いました。
「そう言う男性って、自尊心が低いのよ」と。
良く観察してみて下さい。
確かに、何かコンプレックスを持っていたり、自分より(年齢も含めて)上の女性に負けるものか!と構えている様な人が多いです。
女性が威圧的な場合も同じ。なめられてたまるか!と気負いすぎているのではないでしょうか?
小型犬が無駄吠えするのと同じです。
大型犬は小型犬がギャンギャン吠えても、冷静に見ているでしょ?
会社でも役員さん等、人の上に立つ人程、謙虚で穏やか。目下の人に対して配慮をします。
つまり、パワハラをする様な人は、自分の感情のコントロールも出来ない子供。小者と言う訳です。
歴史を辿っても、母親に頭が上がらないとか、自分を正当に評価出来ず屈折した君主と言うのは、常に攻撃的です。
苛めをする人も同じです。
特に大人の世界でありがちですが、苛めをする人程暇です。
そして、成長過程で、周囲の人から十分に愛された経験がなかったり、人とのコミュニケーションの取り方が分からない、自分に自信が無いなど、何処か傷付いた心を抱えているのではないか、と加害者本人のみならず、彼らの育った環境を心配してしまう程です。
さて、苛めもパワハラも加害者だって初めから悪い人ではなかったにしろ、されている方は溜まったものではありませんね。
さぁ、こちらはどう対処するか。
「私はその様な扱いをされる人間ではない」と自分に宣言して下さい。
相手を前にして「あ~あ、また、いや~な良い方をするんだろうなぁ。嫌だなぁ」とビクビクしていると、そのビクビク感が相手に伝わり、向こうは益々図に乗ります。
でも、自分で「自分はきちんと扱われるべき人間である」と決めると、ビクビク感は無くなります。
仮にギャンギャン怒鳴ってきても、感情的にならず内容を伝える事や、言い返す事が出来る様になります。
最初は、声が震えるかもしれないけど、一度、冷静に反撃すれば、こっちのものです。
どんなに感じの悪い人でも、感じの悪い人になる迄には、色々嫌な経験をしてきた筈です。
最初から悪人だった訳ではありません。
要するに、駄々っ子が「自分をかまって!」と叫んでいるのと同じなんです。
さぁ、想像してみて下さい。
貴女が女王で、家臣の1人がわめいています。
貴女は、家臣に対してビクつくでしょうか?
「何です、取乱してみっともない。何があったと言うのです」と冷静に、慇懃に対処するはずです。
家臣がギャーギャー言い返したとします。
女王なら、取敢えず家臣の話に耳を傾けるでしょう。しかし、次にこう言うはずです。
「今、貴女は誰と話しているか承知の上で、その様な事を申すのでね」と。
実際に口には出さずとも、その様に演じれば良いんです。
キッと顔を上げ、凛としたまま、慇懃な態度で。
貴女は大切に扱われるに相応しいのですから。
アホらしいかも知れませんが、相手に強くでる勇気がなければ、女王様ごっこと自分に言い聞かせて見て、凛とした貴女を演じてみて下さい。
その内、自分の力を見せつけて相手をねじ伏せようとはしなくなります。
私は常に威圧的で、こちらの依頼を一切聞かない男性に対して、「絶対に屈しない!」と心に決めた事があります。
それからは、支障がない程度に慇懃に接したところ、ある時、その男性は詫びを入れてきました。尤も、その後も、私のスタンスは変えませんでしたけど。
但し、聡明な皆さんなら、怒る=パワハラ等と言う解釈はしないと思いますが、愛あるお叱りとパワハラを混同しない様に。
時には、心を鬼にして、相手を育てる為に敢えて雷を落とす事もあるのですから・・・・。