人知れず心臓に疾患を抱えていた江森(大森南朋)が倒れた。週刊誌の一件といい、立て続けに飛び込んできた悪いニュースに、重たい空気が漂うMMT。特に歩(杉野遥亮)はその責任の一端を感じるが、小宮山(八嶋智人)は「江森先生の分も自分たちが頑張るしかない」と、メンバーを鼓舞する。
 
 
そのさなか、鮎川山荘の近くで大規模な土砂災害が発生し、4人の登山者が行方不明に。入院先の病院でニュースを見ていた江森は、現場を映し出した映像の中に、見覚えのある古いリュックとカラビナを見つけ、ハッとする。それは、山で亡くなった婚約者・美鈴(中越典子)の所持品だった――。

歩たちが災害現場への医師同行の要請を待ちつつ、今後運ばれてくる負傷者の受け入れ準備を進める一方、居ても立ってもいられず病院を抜け出した江森は、周子(檀れい)へ連絡をし、自分が災害現場に向かえば救える命があると伝え、周子の制止も聞かず、心臓に爆弾を抱えたまま山を登り始める。現場では、救助隊によって行方不明者が発見され、到着した江森もすぐさま負傷者の処置にあたる。
 
 
その頃、周子は純家(松尾諭)に呼び出され、県庁にいた。歩の二次遭難を重く見た県は、正式にMMTの活動自粛を通達。聞けば、航空隊からも山岳救助は自分たちに任せてほしいとの陳情があったという。山岳医療の未来を切り開くためのプロジェクトが頓挫し、落ち込む周子だったが、そこへ災害現場にいる江森から再び電話が。一刻を争う状況にもかかわらず災害現場で医師が足りないと助けを求められた周子は、意を決し、知事室へと向かう。

やがて、周子の説得もあり山へ向かうことを許可された歩と玲(宮澤エマ)は、救助隊のヘリで災害現場へ。病院では小宮山や典子(岡崎紗絵)たちが受け入れ態勢を整え、負傷者の到着を待つが…。