親友の無念を矢代は晴らすことができるのか!? 書き下ろし警察小説


警視庁文書解読班の矢代朋彦は、休日を使い、七年半前の事件を個人的に調べていた。

それは、矢代の幼馴染みの水原弘子が階段から落ちて死亡した事件だった。

手掛かりは、犯人らしき男が所持していたとされる古い型のカメラのみ。

矢代は、それと同じ型のカメラがフリーマーケットで出品されているのを知り、なんとかカメラを入手した。だが、そのカメラのフィルムには、殺人予告ともとれる、恐るべきメッセージが写っていた──。


●麻見 和史:1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。