連続テレビ小説 オードリー
放送年度:2000年度
京都・太秦。産みの親と育ての親、2人の母に育てられ、アメリカ帰りの父からは“オードリー”と呼ばれて育った佐々木美月。映画に興味を持ち、両親の反対を押し切って大部屋女優に。その後、挫折を経て映画監督になるまでを、戦後の映画・テレビの歴史を重ねて描いた。作:大石静。音楽:溝口肇。語り:岡本綾。出演:岡本綾、大竹しのぶ、賀来千香子、段田安則、長嶋一茂、佐々木蔵之介、堺雅人、國村隼、沢田研二、藤山直美ほか。
作:大石静 音楽:溝口肇 語り:岡本綾
 
戦後の京都・太秦に生まれた佐々木美月は、価値観の異なる3人の親に囲まれて育つ。1人は娘を「オードリー」の愛称で呼ぶ、アメリカ帰りの父・春夫。1人は女性も自立すべきと考える母・愛子、そして、美月をわが子のようにかわいがり、よい結婚をしてほしいと願う、老舗旅館の女主人滝乃。3人に翻弄されながら、美月は成長し、映画の世界に飛び込んでいく。
 
【主題歌】
倉木麻衣
「Reach for the sky」
【初回放送】
2000年10月2日から2001年3月31日
 
2024/4/1 (1)
昭和28年9月、雨上がりの満月の夜、春夫(段田安則)と愛子(賀来千香子)の間に産まれた女の子は、隣に住む旅館のおかみ・滝乃(大竹しのぶ)によって美月と名付けられ、アメリカ帰りの父・春夫は英語でオードリーと呼ぶ。滝乃は勝手に美月を連れ出しては、自分の部屋でミルクを飲ませたりして、愛子をいらだたせる。愛子は、滝乃が連れ出すのをやめさせたいが、春夫は「滝さんにはお世話になってるから」と言うだけで…。
 
2024/4/2(2)
美月が滝乃(大竹しのぶ)に連れ出されて、愛子(賀来千香子)はまた春夫(段田安則)に当たる。愛子が春夫を連れて滝乃のところへ行くと、君江(藤山直美)が美月をあやしていて、滝乃は大京映画の黒田社長(國村淳)と関川(石井正則)の相手をしていた。大京映画では、2大スターの栗部金太郎(舟木一夫)と桃山剣之助(林与一)をしのぐスターを発掘しようとしていて、白羽の矢が立ったのが、幹幸太郎(佐々木蔵之介)だった。
 
2024/4/3(3)
 昭和29年、弟の梓が産まれた。梓が入院して、春夫(段田安則)と愛子(賀来千香子)が梓につきっきりになっている間に、滝乃(大竹しのぶ)は自宅を改装して美月の部屋を作り、美月を寝泊まりさせていた。愛子は再三春夫に、美月を連れ出さないよう、滝乃にはっきり言うようにと文句を言うが、春夫は意に介さない。そんなある日、美月が熱を出し、滝乃は愛子には知らせず、医者を呼び、隣家の騒ぎに気付いた愛子が乗り込んで…。
 
2024/4/4(4) 
昭和30年、バナナが高級品だった頃、佐々木家では滝乃(大竹しのぶ)からもらって食卓に並んでいた。大京映画では、黒田(國村隼)の目論見が当たり、幹幸太郎(佐々木蔵之介)の人気が高まり、撮影所にファンが押しかけて新聞記事になるほど。その頃、オードリー・ヘプバーンの『ローマの休日』のリバイバル上映があり、春夫(段田安則)は滝乃とまだ一歳の美月を連れて見に行く。愛子(賀来千香子)は家で洗濯しながら…。
 
2024/4/5(5) 
5歳になった美月(岸由紀子)は、椿屋と佐々木家の渡り廊下を通って、両家を自由に行き来するようになっていた。父・春夫(段田安則)とは英語で会話するバイリンガルのような生活。ある日滝乃(大竹しのぶ)が夕食を佐々木家で取った時、美月の将来について、美月を男女共学の公立学校から、社会に出て働く女性に育てたい愛子(賀来千香子)と、私立の女子校からいい家に嫁入りさせたい滝乃の間で、小さないさかいが起こり…。
 
2024/4/6(6)
 昭和33年。春夫(段田安則)は美月(岸由紀子)に、オードリーはママ(賀来千香子)とお母ちゃま(大竹しのぶ)の二人いて幸せだ、と英語で語る。美月の幼稚園の面接で、美月の短所を聞かれた春夫は、「欠点は無い、親が子供を誉めないでどうする、自分が好きな日本語は親バカだ。」と主張し、これで不合格になった、と愛子は内心喜ぶが、予想に反して美月は合格。愛子は不満だが、自分の思い通りになって嬉しい滝乃は喜び…。