今年度に入ってから、8:45くらいにスタッフ数人で集まり「朝の会」を始めるようになった。保育園は7:30から開園するので、子供たちも4、5人は登園してきている。

 

始める前は、子供が登園している時間に、スタッフで集まるのは無理じゃないかとか、また子供たちへの目が行き届かないんじゃあないかと思って、諦めていたんだけれど、まあやってみるかと4月に試験的に始めてみた。その後時々抜けることはあるにしても、毎週続いている。

 

まず歌う ♪I walk in the beauty

アメリカのシュタイナー幼児教育研修会で教えてもらった歌で、ナバホ族のネイティブアメリカンに伝わる歌。

 

美しさの中を歩く

美は私の前に、私の後ろに、

私の上にも下にも

 

歌詞はとてもシンプルで、メロディもペンタトニックなので童歌みたいに聞こえる。初めはユニゾンで歌っていて、今日からは四部の輪唱になった。私たちが歌を歌い始めると、私たちの輪にやってきて一緒に歌う子もいる。もちろんそのまま遊んでいる子もいて、必要ならすぐに子供のところに行けるように、歌いながら子供の遊びを目で追っている。歌っている間に登園してくる子もいて、歌を中断しておはようと言う保育士さんもいたり、保護者さんと話す保育士さんもいたりする。

 

書いていて、なんと「ながらギャザリング」なんだろうと、再発見(笑)だから続くんだろうなとも思う。

 

スタッフの作る輪唱のハーモニーに子供たちが入ってくる時、ああ、これは保育のメタファーなんだと気がついた。保育園のスタッフが気持ちよく働いていて、お互いに思いやれる関係で、気持ちが通じ合う時、子供たちがそれに感応して、子供たちの気持ちも落ち着いてくる。シュタイナー幼児教育で「模倣」が一番大事だというけれども、子供たちは保育士の心の状態まで模倣するから、一緒に働くスタッフの気持ちも感じつつ、自分の心の状態は、意識的に穏やかに楽しくしたいなと思う。

 

次に「魂の暦」を読む。シュタイナー博士の週ごとのインスピレーション。言葉は難解で、理解しようとしたら理解できないので、さらっと読む。また読んでもらったのを聞く。それでも、いくつかの言葉はイメージとして残り、それがその日に何度か心に蘇ってくる。その毎日のイメージの蓄積が日々の保育を彩るような気がする。

 

それから簡単なその日の連絡事項を確認する。

今日はプールがあるよね、とか〇〇君はお熱でおやすみとか。

 

最後に皆で手を繋ぎ輪を作って、Blessings on our day!

と、その日のみんなが楽しく安全に過ごせるように、皆の思いをひとつにして、宜しくお願いしますと頭を下げる(笑)←こことっても日本。

 

全部で5分かからないと思うけど、忙しい忙しいで1日を送るのではなく、朝の会は自分の足をどこにつけるのかという作業に役立っていると思う。朝はゆっくりと始めたい。

 

朝の会はシュタイナー学校で働いていた時の習慣だったけど、短い時間でもスタッフで集まり輪をつくるというのは、その日が無事に楽しく過ぎますようにという「祈り」なんだろうと思う。そういえばアメリカの学校では朝の会をモーニング・メディテーションって言ってたな。

 

七夕の給食 天の川にいる織姫星と彦星

 

クラフト・デェイで作った星

 

お庭のプランターガーデン きゅうり、トマトなどなど