PRIMOのお気楽ROOM

PRIMOのお気楽ROOM

基本、なんでもありのブログです。
が、ブログネタも多いし亀更新なので、変わり映えの無い事が多いかも?!
趣味(←自己満足という方が近いですが)で、創作STORYも載せ始めました。
ついでに、二次創作も始めてしまった?!
興味がある方はど~ぞ。

このブログに記載されているSTORYは、オリジナル・二次小説共に、

管理者による仮想です。

二次小説においては、記事の先頭のテーマに『二次小説』と表示しています。

このジャンルが苦手な方や、原作の世界を大切にされる方は、

先に進まれない事をオススメします。

万が一、気分を害されても、苦情は一切受け付けませんので、

あらかじめご了承ください。

何とか書いたわ……ってところでしょうか…。

 

改めまして、おはこんばんにちは。相変わらずのドン亀更新の常習犯ですにやりにやりにやり

多分、前回よりは早く更新できてるハズなんですけどねあせるあせるあせる

いや…充分遅いだろイラッって声が聞こえるような………気がするので、

ゴメンナサイ………と謝っておきます🙇🙇🙇

 

というわけで、本編をどうぞダウンダウンダウン


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薫が職場復帰を果たしたのを機に、悠里子は午前中のみとなり、

午後は敦志の店へ戻ることになった。
最初は、帳場内の業務が主体だったが、子どもたちが海堂や仲居たちの事を常にいる人だと

認識しているのか、誰かがいると大丈夫みたいだ。
大谷夫妻いわく、真一郎も仲居休憩室で過ごすことが多かったために

廻りの大人たちにも直ぐに馴染むらしい。
いつの間にか、朝礼の後、仲居休憩室に連れて行かれ、

手の空いてる仲居が休憩がてら相手するようになった。
確かに、留守になる可能性ある帳場より、誰かが居る仲居休憩室の方が安心かもしれない。
更に、真一郎との関わりで子どもの扱いに慣れている蔵原の従業員に何も抵抗ない。
『蔵原の従業員の子は皆の子』の言葉通り、楽しんで相手しているので苦ではないらしい。
食事の時や合間に覗きに行くと、サークルの中で遊んでいたり、仲居と話していたりと

楽しそうにしている。

そんな平和な通常業務の中、薫は完全復帰を迎えた。
久しぶりに響き渡る薫のお出迎え、女将挨拶が響き、蔵原の日常が帰ってきた。
お客様の中には覚えている人もいて、女将との再会を喜んでくれた。
久しぶりにフル業務をこなしたハズなのに、薫は生き生きとしていた。
兼ねてから業務に関わっていたので、特に問題もなくその日の業務も終了した。
でも、やっぱり疲れは見えていた。
「お疲れ様…。大丈夫か?」
「あはは…ちょっと飛ばしちゃったかも。ちょっと疲れた…。
 でも、久しぶりの女将業、清々しくて楽しかったかな。」
「だろうな…。楽しそうなのは判るけど、もう少しゆっくり慣らしていかないと、
 体が悲鳴上げるぞ…。薫に倒れられたら色んな意味で困るんだから。」
「うん…明日からは気を付ける…。」
帳場を片付けながら、ちょっと忠告しておいた。
そして、姫紗と蒼空を一人ずつ抱き上げて、帳場を出ようとした時、電話が鳴った。

「お電話ありがとうございます。 老舗旅館蔵原でございます。」
「もしもし、薫女将ですか? みなみです。」
「みなみさん? どうしたんですか?」
電話の相手は、御宿『さくら』の河原 みなみだった。
「実は…ちょっと相談がありまして…。」

聞くところによると、さつきと涼夫妻の宿泊予約だった。
先日、さつきの代理女将の件をアドバイスしたハズだったが、

やはり無理をしてしまったらしく、切迫早産の運命を辿ることになったとのこと。
薫ほど重度ではないものの、完全に女将職から外す必要があると判断し、
信頼できる蔵原に助けを求めることになったらしい。

「みなみさん、そういう事なら1日も早くこちらにいらしてください。
 とりあえず、部屋の手配はしておくので、可能であれば明日にでも来てください。
 後のことは、支配人と話をして決めますので、数日女将と支配人不在になりますが、
 早急に対処しますので、何とか凌いでください。」
「判りました。よろしくお願いします。」

一旦、母屋へ戻り、入浴と子どもたちの寝かしつけを行い、

悠里子と敦志夫妻に子どもたちを預けた。
2人とも快く引き受けてくれた。
「今から全部手配するなら大変でしょ? 私もお手伝いするわよ」
悠里子が申し出てくれたけれど、昼間、敦志の店で仕事をしている訳だし、

蔵原の事は別問題である。
気持ちだけ頂いてそれは断った。

帳場へ戻ると、まずは部屋の確保を行った。
さつきの状態を考えると、人が混雑するところは避けるべきだろう。
他の宿泊客との接触を最小限にするため、室内にトイレも浴室もある

特別室を使用することにした。
まずは、特別室の宿泊予約を完了させた。
細かいセッティングは、朝一で仲居にお願いするとして、

必要なものを運び込んでおく必要がある。
倉庫へ移動しようとすると、海堂と出会った。

どうやら、温泉に入っていたらしい…。
事情を話すと、運び込みを手伝ってくれた。
「とりあえず、何とかなりそうですね。」
「そうですね。海堂さん、遅くまでお付き合いありがとうございました。
 日付も変わっていることですし、休みましょうか。」
「はい…。では、また後ほど…。」
一旦解散し、短い休息をとることになった。

勤務開始とともに、さくらから連絡があり、本日中に佐倉夫妻は来ることが連絡された。
仲居たちに状況説明を行い、通常業務の合間を見つけて、特別室の整備はお願いしておいた。
掃除やセッティングは元から行われているが、あくまでも通常宿泊の想定である。
妊婦が長期滞在するためには、そのままというわけにはいかない。
最難点は、蔵原の客室は布団であることだ。
特別室の就寝スペースは元々段差が付けてあるが、今のさつきの状態を考えると低すぎる。
予備の畳ブロックが用意されているので多少は調節することは出来るが、
妊婦目線にするには部屋の備え付け分では足りない事が考えられる。
夜のうちに大量に運び込んでおいた下地ブロックで、ベッドの高さまで底上げする必要がある。

誰かが専属で担当できればいいのだが、蔵原の仲居にはそれぞれ担当分野の作業がある。
時間制限がある場合が多いので優先せざるを得ない。
更に、現在の客室対応は疎かに出来ないので、臨時の作業はどうしても後回しになってしまう。
結局、昼配膳終了後、自分たちの昼休憩を2分割することで、作業を終えることは出来た。
妊婦目線で薫に、看護師目線で美晴に確認を取り、部屋の準備は完了した。

午後の宿泊予定の迎え入れが終了したころ、佐倉夫妻が到着した。
さつきは誰の目にも妊婦と判るほど身重になっていた。

切迫早産とのことで車椅子移動を命じられている様だ。
部屋へ案内して、一通り部屋の説明を行った後、さつきに休養を促進すると、

素直にベッドに横になってくれた。
暫くすると、移動の疲れも重なったのか眠ったようだった。
ベッド脇に、メモを残し、涼と共に帳場へ移動した。

「突然の事で、お騒がせしてスイマセン。」
「そんなことは構いませんが、今後どうするおつもりですか?」
「そのことなんですが………。こちらで出産まで迎えさせたいと思っています。」
「私もその方が賢明かと思います。それほど深刻ではないとはいえ今は休養が必要です。
 それに、現在の状況が改善しても、『さくら』に戻ればまた同じことを繰り返すことに

     なるでしょう。 後期になると、状況は酷くなる可能性も高いですからね…。
 『さくら』から離れてしまうことが安全策だと思います。」
「お願いしてもいいですか?」
「もちろんです。」
「ありがとうございます。」
涼の顔に一安心といった表情が浮かんだ。
『蔵原』には薫も含めて妊産婦の経験者がいる。看護師免許を持っている美晴もいる。
更に、子どもの相手は全従業員が慣れているので、特に問題ない。
今までの経過カルテや母子手帳も持参してくれているので、産院引継ぎも問題はないだろう。
「それじゃぁ、明日の午前中にこちらの産院に行きましょう。

     うちもお世話になった所なのでご紹介します。」
「よろしくお願いします!!」
とりあえずの展開を話し終えた時、海堂から声が掛かった。

「ところで、『さくら』の方は大丈夫でしょうか?」
「えっ?!」
「佐倉支配人は、すぐに戻られるとはいえ、

    お話だと、暫くの間さつきさんは休職されるのでしょう?
 女将不在では代理女将が不安になるのでないですか?」
「それは…。」
考えが及ばなかったらしい…。

何となく予想はしていたが、今の『さくら』は大騒動になっているだろう。
「旅館を出るとき、皆さんに何と言ってきたんですか?」
「『さつきの事を蔵原の皆さんにお願いして、必要な手続きをしたら、

       なるべく早く戻ってくる』と…。」
「今、体制はどうなっているんですか?」
「女将は、みなみさんにお願いしていたのでそのままですが、支配人は不在です。」
「ということは、今、みなみさんが一人で回しているという事ですか…。
 数日は仕方ないとして、涼さんが戻れば、何とかなりそうですか?」
「たぶん…。」
これは、あまり期待できる状態ではない…。
「涼…ホントに大丈夫…?! お客様に迷惑かけるのは駄目だよ?」
「判ってる…。確かに不安要素はあるけど…これ以上、迷惑は掛けられないだろ…。
 大丈夫です!! こちらの事は何とかします。」
明らかに大丈夫ではない。
「それじゃぁ、『さくら』の体制がきちんと整うまでの間だけでもお手伝いさせてください。
 数日間ならともかく長期間の女将不在の代理女将は全ての段取りが判らないと熟せません。
 佐倉支配人は、みなみさんに女将の全段取りを説明する時間が要りますよね?」
「でも…」

「それなら、私が行きましょうか?」
「え?! 悠里子さん?!」
「私なら即席で女将を熟せますよ。旅館は違えど同じ業界なんだから問題ないですよ。
 みなみさんに移行するとしても支配人職の佐倉さんより私の方が早いと思いません?
 大丈夫ですよ、用が終わったら直ぐに撤収するから長居なんかしませんから。」
悠里子の言葉は、誰も否定できなかった。

翌日、午前中に佐倉夫妻の産婦人科に同行し、引き継ぎを行った後、
悠里子は佐倉と共に『さくら』へ向かった。
みなみに、さつきが復帰するまでの期間の女将の業務委託作業を終了させ、3日後に帰宅した。
流石、ベテラン女将である。改めて、悠里子の凄さを感じた。

その後、涼の手助け必要としながらも、みなみ女将の『さくら』は問題なく回っている様だ。
さつきの切迫早産の症状も落ち着き、入院の心配は無くなった。
妊婦健診は、俺と海堂の手が空いている方が送迎を行う。

中までは同行しないが特に問題は無い様だ。
薫や広美が時々子どもを連れて話し相手になっていたり、手が空いている時に美晴が

経過観察したり、食事当番の仲居が配膳ついでに少しだけ話しに行ったり、

相変わらずお節介好きの蔵原従業員のお陰で、大した問題もなく日々が経過している。
涼への報告は、接点を持った者がメッセージ機能を使って行っている。
返信不要と伝えてあるため一方通行だが、既読になっているので確認はしているのだろう。
こうして、5ヶ月が過ぎた。

さつきの出産予定日の3日前、涼は蔵原へやってきた。
出来る限りの先付業務を終了させ、1週間は新規予約を取らない段取りをしてきたようだ。
とりあえず、自分の不在期間のリスクを最小限にしたとのことで、

『さくら』が混乱することはないだろう。
久しぶりに夫婦で過ごせる時間が功を期したのだろう、

予定日の前日、さつきの陣痛が始まった。
直ぐに、産院へ送ったところ、初産とは思えない程スムーズに進み、

僅か3時間で男児誕生となった。
名前は、朔俐(さくり)
産後経過も良く、1週間で退院となった。
涼は、出産日翌日に『さくら』へ戻ったが、段取りを整え、退院日前日に再度蔵原を訪れた。
退院日と翌日は、例のごとく、蔵原メンバーによる出産祝いフィーバーで、
仲居たちがお世話を買って出たため、さつきと涼は休養モードになったようだった。
翌日、涼は『さくら』へ戻った。

さつきは産後の療養期間としてこのまま1ヶ月間特別室で過ごすことになる。
蔵原の通常業務を合間で、薫と広美と美晴が手伝いを行い、平穏に過ぎて行った。

1ヶ月後、御宿『さくら』の従業員が揃って蔵原に現れた。

図ったわけではないが、何の偶然か宿泊者が途切れたらしい。
本来は休暇のつもりだったのに、涼が迎えに来る予定を知っていた従業員が同行してきた。

『えっ?! 何ですか? これ…。』
特別室に入った一行は、驚きを隠せないでいる。
即席パーティー会場に姿を変えているのだから当たり前である。
前日にその話を知った蔵原としては、ちょっとしたイベントを行うことにした。
勿論、部屋にいるさつきは最初から知っていたが、伏せておいて貰った。
「私たち夫婦が『さくら』で受けたお礼ですよ。
 皆さんが来られるということで、精一杯準備させて頂きました。
 ゆっくり過ごしてくださいね。」
まわりには、様々な料理が所狭しと並んでいる。
偶然にも蔵原の宿泊客も数組だったこともあり、少し余裕が持てたこと、
俺や薫、仲居たちも通常業務以外の作業を行うことになったが、
昨夜の夜に少し残業し、本日は早朝から用意してくれた大谷に大感謝である。
「薫女将や支配人にはお世話になっているので、俺に出来ることなら何でも言ってください。」
と、快く引き受けてくれた。

蔵原の従業員は時々部屋を覗くことはあったが、基本的に「さくら」の時間を過ごしていた。
ある程度の時間が過ぎた頃、みなみと涼が帳場を訪れた。
「薫女将、武藤支配人、今日はありがとうございました。
 『さくら』一同、とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
 私たち以上のおもてなしに、やっぱり頭が上がらないな…と思いながら、
 改めて、こんな凄い先輩が居ることを誇りに思います。」
「楽しんで頂けたようで、こちらも嬉しいです。日頃の疲れを癒せていたらいいですけど…。」
「充分すぎるくらい休ませて頂きました。
 そして、長々とお世話になり、重ねてありがとうございます。
 それで、バタバタしていて遅くなってしまってスイマセン…。
 滞在費兼その他諸々の諸経費です。」
差し出された封筒を海堂が受け取る。
「あ…お預かりします…。 え…何ですか、これ…」
海堂から封筒を提示され、思わず受け取った薫が驚く。
「えっ?! 昨日、請求書送ったよね? 何でこんな金額になるの?!」
慌てて封筒の中身を確認した俺は、言葉を失った。

確かに、さつきの滞在する部屋は特別室で、通常の客室と比べると料金は高額である。
その上、滞在期間も長かったこと、終了が不明瞭だったこともあり、都度清算は行っていない。
その為、金額が嵩むのは事実だが、渡された金額は想像を超えていた。

海堂は、再び手に渡った封筒から、必要金額を抜いていく。
蔵原から送信した請求書は全部で3通。
1通目は、特別室の滞在費用、半年分。
2通目は、さつきの産科診察料金とそれに伴う諸費用。
3通目は、さつきの身の回りの備品料金。
2通目と3通目の料金は、何度か訪れている時に涼からの預かり金で一部は相殺されている。

「佐倉支配人、これは受け取れませんよ…」
超過分を返却しようとすると、
「これは、無理なお願いをした迷惑料です。

 長期に渡っているので受け取ってもらわないと困ります。」
「そうですよ。今回だってこれだけ大勢で押しかけて迷惑かけてしまってますし、
 いくら『おもてなし』でも相当掛けてくださってますよね?
 その一部としてでもいいので受け取ってください。」
涼だけでなく、みなみも主張する。
薫と海堂を見ると、2人とも苦笑いを浮かべている。
断っても受け取ってくれないかも………。3人の心の声がシンクロしている気がした。
「判りました…とりあえず、お預かりしておきます。」
2人は特別室へと戻っていった。

                        …SEE YOU NEXT TIME…

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まずは…一言。 はい!!終わりませんでした。

これが最終回って言ったのは誰だ!? えーと…私だけど、断言はしてません。

あくまで『予定』なので…。

もう少しあっさり終わる予定だったんですが、やっぱりここは折角のやり取りなので、

設定だけも総出演して頂かないと………上差しと試みたのがいけませんでしたショック

何かよく判らない方向へ行きかけたり、行きかけたり、行きかけたり………。

とまぁ纏まりがよろしくなかったので、無理矢理修正したのがこれということで。

 

とりあえず、宙を彷徨っていた『さつきの出産結末』は地に着いた事にしよう。

因みに、『朔俐(さくり)』という名前は、ちゃんと意味がありますよ上差し

朔………原点を大事にする
俐………頭の回転が速く賢い 機敏で聡明である

それぞれの漢字には、こんな意味が込められています。

涼とさくらにとって、薫と健司は『自分たちを旅館業への意識を授けてくれた恩人』。

その2人を含め、味方になってくれる従業員のいる『蔵原』は大切な場所のハズです。

その場所で生まれた子なので「自分の始まりを大切に生きて欲しい」と朔。

また、さつきと涼は、『さくら』を護り続ける同志です。

恩や苦労を判った上で意志を引き継いでくれる「立派な後継者になって欲しい」と俐。

あと、音の並びは『「さ」つきと「り」ょうを繋ぐ「く」らはら』にしました。

 

さて。次回こそは最終回…。

更新日はお約束しませんが、平和な蔵原を………の予定です。

それでは、最終回のあとがきで逢えることを祈っております。