日本にも正式な住所の決まってない土地がある。
どこかの僻地か無人島かと思うでしょうが、日本を代表する繁華街の花の銀座の一角に存在する。

住所が決まっていないのは、銀座の高速道路下の飲食店街。ここはかつて川が流れていて、戦後に埋め立てられたが、いまだに住所が決まっていない。

ここで営業している店は、好き勝手に住所を決めているが、正式なものではない。店が便宣的に名乗っているだけ。

好き勝手に名乗るから宅配便も届きにくいし、契約するにしても「正式でない」という理由で断られるケースがある。

ここの住民も「正式な住所を」と行政に訴えているが、土地が千代田、中央、港の三区の区境にあるため、どの区も主張して譲らずに決着がつかないし、住所も「銀座」を名乗れる中央区を希望するが、「有楽町」の名にこだわり持つ店もあり、住民側も一枚岩でない。

正式な住所が決まるにはまだ時間がかかるだろう。