あなたはお子さんと話しをしてますか?


9月に入ってから、プリモでは生徒募集を行いました。

チラシを近隣のご家庭にポスティングさせていただいたわけです。

おかげさまですぐに何件かお問い合わせをいただいて、

 

9月で多くの新入生が入塾しました。

プリモは私とともこ先生でやっている塾なので、

 

たくさんの生徒さんをお預かりすることはできません。

だから生徒数を限定しているんですが、

 

こうやって当塾の指導方針をご理解いただいて

ご入塾いただく方がいるので、いつも限定数上限。

ありがたいことです。


とはいえ、一方でお辞めになる方がいるのも事実です。

私はお辞めになる方からご連絡をいただいた時、

「そうですか、わかりました。」

としか言いません。

 

引き留めも一切しません。

今回お辞めになる方ではありませんが、私が

「はい、わかりました。」とだけ言うと、

「えっ、それだけですか?」

と驚かれた方もいます。

それくらい淡白な対応。



プリモは私塾です。

なんでもできます型の大手とは違います。

私が正しいと考える指導法を全面に押し出して作られている塾です。

お辞めになる方は、それをご理解いただけないだけ。

こちらがお辞めになる方の考えを変える気はないし(保護者の方の考えですが)、

こちらも何を言われても、変える気はない。

だから淡白対応なのです。

大手の教室長さんは売上ほしさに必死に止めたりしますけどね。


ただやはり辞める方がいると毎回自責の念を感じるわけです。

でも今回お辞めになる方のお話を聞いて初めて、

「辞めていただきたい。辞めていただいてよかった。」と思ったので

その辺りを書きます。



今回お辞めになった方の第一声。

「辞めます。まだ本人には話してないんですけど。」

はあ?
おい、おい。

塾で勉強してるのは子供じゃないのかよ。
塾に入る、辞めるに、

本人の意思は関係なしかよ。

どうでしょう?こうやって考える私の方が間違っているでしょうか?


その方には毎日通塾することをお願いしたが却下。

オンライン自習室への参加をお願いしても

「私がそばについて勉強をやりたいので不参加でもいいか」とのこと。

保護者の方がそばについてやらせるなら精度も落ちないだろうと承諾したのですが、

結局、辞めぎわにその方が言ったのが

「学校の先生に毎日勉強なんてオーバーワークだから辞めた方がいいと言われたのでしていません。」

もう、なんも言えねえ〜 です。

辞めていただいてよかったと思っています。




保護者の方がお子さんの自立を目指して、

 

あまり口を出さないようにしていることは

親として納得の行動です。

 

お気持ちも充分にわかります。

でも、

せめて会話はしましょう。

話し合いましょう。
言葉をかけましょう。


塾に入る、辞めるをお子さんの意思なしで決める親になってはいけません。

子どもの意思に任せているのに、大事なところは親が勝手に決める。

おかしいでしょう。そう思いませんか?

そんなことをしているから、子どもがいつまでも自立しないのです。

勉強にやる気も起きないのです。


お子さんは反抗期で、いくら親の言うことは聞かなくても、

親が自分にどんな言葉をかけてくるのか、

親が自分のことをどう思っているのか、

親が勉強に対してどんな意識を持っているのか、

親の言葉と行動から

敏感に感じとっています



当たり前なのです。

生まれてこの方、お子さんは

親のあなたがかけてきた言葉で
作られてきているのですから。




いいじゃないですか。

言った通りにお子さんが動かなくても、

「ふん、知らねえよ。」的な態度を取られても。


あなたの言った一言が

毎日投げかけている言葉が

あなたの一挙手一投足が

お子さんにはしっかり刻み付けられているのです。

いつかお子さんが一人で歩き出す時の

糧になるのです。


私は子どもたちに言っていることがあります。

決して弱気なことを言葉にするなと。

できなくてもいい。

変わらず強気でいろと。


人は言葉でできている。

弱気なことを自ら発すれば、

その言葉に飲み込まれていく。

強気なことを言い続ければ

その言葉通りになっていく。


昔の人が「言霊」と言ったように

言葉には大きな力がある。

だから、お子さんに対して

一番影響力を持っているあなたが

たくさん、たくさん親として勉強して

たくさん、たくさん善い言霊を投げかけてほしいと思うのです。


あと数年で、子どもはあなたを巣立って行きます。

こうしてあなたの言霊を残してあげられるのもあと僅かです。


では、また。