天野喜孝 アートインフォ

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ゲームをやらない人間でも知らない人はいないのがファイナルファンタジーシリーズだがこのゲーム作品のキャラクターデザインを長年勤めていたのが天野喜孝だ。


FF(ファイナルファンタジー)といえば天野喜孝の独特の描き方が特徴のキャラクターが目に付く。(現在のキャラクターデザインは天野喜孝でなく、野村哲也が担当している。)


ファイナルファンタジー企画当初に天野喜孝ファンがいたためにキャラクターデザイン担当の話が持ち上がったらしいが仕事の依頼に対しては案外あっさりと引き受ける形になった。


イメージデザインの印象が強いが、ゲームに登場するモンスターデザインも手がけ独特のキャラクター性のある人物像に仕上がっている。


ffに限らず、日本の文化の一つともいえるゲームの構成の中でもアニメーターによるこの「キャラクターデザイン」はかなりの重要性をもっていると思う。例えば、映画は映画の内容そのものがもちろん重要ですがDVDのパッケージを見て何かしらのインスピレーションを受けてその映画を観ることのきっかけにもなる。それと似たような感覚がキャラクターデザインにもあると思う。

ゲームはゲームそのものが楽しみの一つではあるが、そのゲームのキャラクター性がある程度ゲームをする人間のゲームの印象や概念を形作るものであり、楽しみや創造性の発展につながるからだと感じる。

 


少し話が脱線したが、まとめるとキャラクターデザイン自体が日本独特の文化といってもいいくらい世界的にもシェアを占めている。アニメとゲームはつながりのあるもので合わさった形で新たなジャパニーズ文化が生まれたのだ。


日本のゲームが世界的に広がったのも日本人の創造性が世界的にみても間違いなくユニークであることが分かりますね。

タイムボカンシリーズの第三作作品が「ゼンダマン」になる。タイムボカン、ヤッターマンのヒットが続き

タイムボカンシリーズがブランド化しつつあった時期の作品といえる。

製作会社「タツノコプロ」の創業者、吉田竜夫の死去の後社長になった吉田健二が製作者になる。本作品がタイムボカンシリーズの製作側での転換的作品がゼンダマンです。


「ゼンダマン」は前作のヤッターマンの勧善懲悪的なストーリーにもなっているが作品の後半からは本作品のキャラクター、ゼンダメカなるメカ系キャラクターの攻防がメインになる。


SFアクションアニメというよりは、メカキャラなる新しい趣向での作品構成が特徴的。

あらすじ:紋者博士は世界平和に役立てるために不老長寿の秘薬「命のもと」を探した。そして、タイムトンネルを作り完成させる。しかし、悪玉トリオが自分たちの利益の為に「命のもと」を奪おうとする。タイムトンネルの別の入り口を見つけてタイムトンネルに侵入することに成功する。悪玉トリオの行動を止める為に、博士の孫である、「さくらちゃん」と助手の「鉄ちゃん」がゼンダマンに変身して悪玉トリオと戦う。

作品の演出を手がけていた、押井守から着想されたキャラクターの「オシイ星人」なるキャラが作られたのもこの
作品の魅力だ。

ゼンダマン作品に関しては、先に触れたゼンダキャラがとにかく目白押しで注目してほしい。


ゼンダライオンや最終兵器テキメカのシステムメカ、ぜんだゴリラ等異色のアニメキャラが登場するのでこれだけでも
作品を楽しめるというと大げさではあるが面白い登場人物像が目白押しになっている。


ゼンダマン キャラクターデザインは、天野喜孝が担当している。

 

 

 

「ヤッターマン」は作品としてはタツノコプロ製作会社が放映した作品では最高視聴率を記録している。

1977年~1979年迄フジテレビ系列で放映された。「タイムボカンシリーズ」としての、二作目にあたる。

本来はタイムボカンシリーズではなく単独作品としての製作だったらしい。

後のシリーズ作品の主人公の男女ペアやドクロ雲、おだてブタ、ゾロメカなどのキャラクターはヤッターマン作品が

生んだことになる。タイムボカン作品のまさに核となる作品が「ヤッターマン」になる。

SFアニメにも関わらずタイムトラベルが無いこと、主人公のツナギコスチュームという発想は当時は異色のアニメ作品だった。

あらすじ:おもちゃ屋の息子ガンちゃんが、父親の捨てた開発途中のロボット犬を恋人のアイちゃんと一緒に完成させ正義の為に役立てることにする。主人公のガンちゃん自らが正義のヒーロー「ヤッターマン」になる決意をする。
一方では、イカサマ商売を生業として活動するドロンボー一味と悪人ドクロベーがある企てをすることになるがそれを
阻止するべく「ヤッターマン」が立ち向かうことになる。

ストーリー展開はシンプルで、勧善懲悪が軸になる。子供向けではあるが広く大人も楽しめるアニメ構成がされている。

ヤッターマンと共に活躍する、犬型ロボット「ヤッターワン」の玩具が当時120万台出荷されるヒットアイテムになる。

「タイムボカン シリーズ」の中では、唯一実写版映画作品、リメイク版が製作される作品となっている。

キャラクターデザインは天野喜孝、高田明美、中森恵子