小滝橋通りをぷらぷら歩きながら

いまは何時だろうか

今日も龍の家なまら並んでる

てか

どの店も並んでる



逃げるようにして早稲田通りに帰ってきた

時間にしてほんの少しばかり

新宿とはこうも違うものだろうか

僕はとっくに馴染んでいる

そう思ったら

お腹がなまら空いてきた

富士そばに駆け込んで


玉子そば

ちなみに玉子は温泉玉子か生玉子

選択は勿論、僕の自由だ

掛け蕎麦だとどうだろう

生玉子に比して温泉玉子なるものは

得てして、つゆに馴染んでくれないもの

つゆに浮かんでいる玉子の黄身と白身

セパレートされたキミだけを

僕はいただく

うむ、玉子が馴染まないというのも

これまたこれでいいものだ


無事に富士そばを満喫して

同じ早稲田通りの松屋


此処でも

温泉玉子と生玉子か…
 
そんな窮地に立たされても

この僕に悩む余地はない



牛丼のご飯には生玉子

しこたま七味を振る

白身がねちゃあと肉に

黄身は一瞬の逡巡のもと

意を決して箸を突き刺す

あまり気持ちのいいものではないが

黄身がいい具合に馴染んで

これがまたなまら美味しい

うん、

やっぱりそうなのだ

僕は新宿という街も高田馬場という街も

なまら好きなのだ

そう、

比べても無意味なくらいに