月夜が続くと家を出るのがおっくうで

クーラーのきいた部屋で

カップラーメンやらカップ焼きそばを

バリバリ喰っていると

この旬の時期

横腹をつまむと

やぁやぁ

これはいい塩梅で脂肪が乗っているわけで

いよいよ

外に出るのがおっくうで

部屋のなかに居着いていると

天井からなにやら

白い粉末状のようなものが

僕の身体だけに降りかかってきたり

しゃっしゃっと

霧雨のような液状のものが

やはり

僕の身体だけに降りかかってきたり

さすがに

これは僕が誰かに喰われようとしてるんだなと、ようようと自覚したことで

これはきっと夢に違いないなと


そんな反省のもと

家に居着くのもあれなんで

いそいそと早稲田通り


緩やかにカーブを左に切って

昨日のはま寿司ジャンクションを越えれば

今日のスタート時点は

すぐそこに





とても美しい店員さんに

ご飯の量は中(チュウ)でとお願いして

池田フライ師の

揚げ場での所作をじっとり眺める



さぁ、今日の4尾の順番は

何もつけない

大根おろしに梅醤油をたっぷりつけて

水塩を掟破りのスリープッシュ

有吉さんを真似て

レモンクラッシュとオリジナルソースを

思い思いに

🌠

こんな順番でいかがだろうか





匂いをかぐまでもない

池田フライ師はかぐのがオススメと仰る

かしゅっと音がする

今日は血合い少なめの身

背身が一段と増して ふとっちょで

噛み締めるごとに

ジュワッとくる

臭みなんて微塵もない

そもそも臭みを話題にすること自体

池田フライ師に失礼だ

ふとっちょの白身のまぁうめぇこと

そんなことを思っても

アジは白身やなくて赤身魚なんだぜ



アジの身に大根おろしをこんもり

梅醤油をタップリ

水塩をしゃっしゃっしゃっ

いい塩梅だ

この水塩に昆布を感じたら素晴らしい



有吉くんの正直さんぽは痛快だった

レモンをプルプルに絞り

フライ師熟成のオリジナルソースを

うふふと思うくらいに



心が尽くされている御馳走というものは

ご飯と味噌汁まで

アジの骨の沁みた出汁

具だくさんにじゃがいも

苗を植え、稲を刈り、米を自作したら

この屋敷で羽釜炊き



今日も御馳走さま






松浦のアジのように

高田馬場の新屋敷に居着きたい