先週の木曜日、ののくらに行った話



注文を取りに来た店員さんに

塩か醤油か訊かれたので

オススメは?と訊くと

お好みによりますが、醤油はキリッとして、塩は旨味が…

語尾がよく聞き取れなかったが

オススメが特になければ

塩にしようと思っていたので塩に





店内の待合室から撮ってみた

写真にはないけど

足下で首を振るヒーターが温かい

柔和な表情の主人が少し離れたところでラーメンをこさえている

少し眠たくなってきた


この空間に

S&B テーブルコショー

これは調味料としてではなく

ノスタルジーを演出するためのオブジェ?

そんな妄想まで抱いてしまう

何か凄い店に来てしまったのではないか




特製中華そば  塩


まずスープ

とてもハードルが高いはずなのに旨い

特に鶏の旨味

感動とまでは云わないが

鶏って、こんなに甘いんだ



そして、麺

これが、やっぱり旨い

手打式超多加水麺の面目躍如といっても足りないくらい

つるっとして、もちっとした食感

普通、多加水ならつるつるは当たり前

でも、もちっとした弾力は無理

あちらを立てれば、こちらは立たずで

まさに二律背反的なのに

ちゃんと実現している

あら、麺がもうなくなった

ちょっと飽き足りない

でも、どうだろう

チャーシュー三枚喰って、味玉喰って

もちろん

スープを飲み干して

腹の加減はちょうどいい

僕は他店の特製を頼むと、いつも最後はちょっと苦しい感じになることが殆どなのに

これも主人のストーリーなのだろうか



退店時に

渡辺樹庵さんのYouTube楽しみにしてます

そう主人に伝えると

まさか渡辺さんが僕のところに来られるなんて

主人はそんなことを仰り

嬉しそうに表情を崩された




僕は気持ちよくなって、思わず亀有公園まで歩いた


高田馬場はアトムの街かよくわからないが

亀有はきっと両さんの街だ