予告音に違和感を覚えなかった

そう音痴じゃない奴

でも僕は

消灯しないブドウが揃いそうな気がしてならなかった

動揺を隠せなかった僕は

無意識にカメラを構えていた


僕は消灯していないAREXをパンして

静かにリールのボタンを押した


嗚呼、やっぱりブドウだ

でもね、ちゃんと写ってただろ

ブドウのそばで

ガックリとうなだれている僕の顔が…



意外な結果だった

「どうせなら1が表示される瞬間を撮りなさいよ」

そんな僕の声が写っていた