昨晩の定期は初オリジナル新衣装のお披露目でした。
新衣装

今回の衣装はこだわり抜いた逸品となっております。
当初、いくつもの衣装業者に掛け合いましたが、イメージ通りに具現化して頂ける良い業者さんが見つからず、最終的にはツイッターなどのSNSを駆使して探しました。そこでようやく「この方だ!」という奇跡的な出会いがあり、今回の衣装制作は立花和沙さんにフルオーダーで制作して頂きました。
とても上質でイメージ通り、いやむしろそれ以上の素晴らしい衣装となりました。立花さんありがとうございました!
本日、お披露目LIVEにもお越し頂いたのですが、そこでまたミラクルがあり、なんと定期司会の爆烈Qさんのお知り合いだったのです!
運命のような出会いに感謝しつつ、今作の完成の喜びをメンバー運営一同かみしめております。
お客様にも好評のようで嬉しい限りです。
皆様本当にありがとうございました!

さて、
初となるオリジナル衣装のコダワリのポイントを結成当初からプリファンの全楽曲制作とイベントブッキングを担当しております、プロデューサー兼運営のゴッPがお話させて頂こうと思います。

まずは、咲き誇れ名もなき花「虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~」である事を徹底的に意識しました。

ユニット名は結成当初に運営を担当していた吉永氏が考えたものです。
この吉永氏が考えたユニット名に、私は「あえてガチガチに縛られながら」プリファンの楽曲、歌詞を制作してきました(結構~大変なんですよ、笑)。
プリファンの音楽ジャンルは多彩です。
ロックな楽曲、王道的なアイドル曲、アニソンやボカロ的なアプローチの楽曲、和洋折中な曲、そしてパリピ系楽曲など。
サウンドもレトロなルーツミュージックと最新の音楽の融合を目指すまさにミクスチャーミュージックです。
それら全てを表現出来る衣装にすることに、まずコダワリました。

カッコ良くもあり、可愛くもあり、メインストリームからクールジャパン的な要素まで体現出来る衣装であること。
その上で「ありそうで あまり他には無い個性」と「上質であること」を求めました。
非常に大変な作業でしたが、最初はベースカラーをチョイスする作業から始めることに決めました。
最近流行りのメンバーカラーで分けるというチョイスは最初からしませんでした。
「他に無い統一的なカラーリング」に挑戦することに決めました。
それを探し出すために、地下から地上まで主だったアイドルグループの全衣装をチェックしました。
それらを並べて俯瞰して見て「あまり使われていない色や色の組み合わせ」を徹底的に洗い出しました。
当初は「深いエメラルドグリーンのような濃緑色」がまだ未使用であることに気付き、それを用いることを考えましたが、ITP(プリファン所属事務所)ともご縁のある「欅坂46」がそれに近いカラーの衣装になることが判明し却下しました(そこから別のカラーに決めるのが結構~大変でした)。笑
そして次にようやく見出した色が、ダークグレイやメタリックグレイ、マットシルバー等でした。もちろんグレイを使った衣装を着ているアイドルさんも他にいますが、メインで使っているアイドルさんは少なく、初音ミクのコスプレ的だったりするアイドルさんが多かったので「コレらとは違うテイストを求めて、更に深めてこだわろう」ということにしました。
立花さんとメンバーリーダーのチャムと一緒に生地から探しに行き、何軒もの生地屋を巡り、ついに立花さんが見つけてくれた生地が今作のものです。
ただのメタリックグレイではなく、よく見ると このように黒生地に非常に繊細なペイズリー柄が施されております。

ペイズリー柄は、よくバンダナに使用される柄で、植物や花を模した柄ですので「咲き誇れ名もなき花」のコンセプトにもピッタリです。
そして材質は「上質なレザー素材」!!
ロックベースの楽曲も多いプリファンには、まさに文句無しの生地をチョイスして頂きました。
(実はプリファンのベースカラーやデザインが決まった段階で、他社のメジャー系のアイドルさんが同じようなカラーリングの衣装を発表しちゃいました。いや~、さすがに優秀なクルーを要するプロフェッショナルな制作は、発想の仕方が似てたりするんです。コレばっかりは仕方なし!苦笑。でも結果的に立花さんに見つけて頂いた「このカラー!柄!のレザー素材!」はウチだけだと思いますw)

そして次にこだわったのがトータルデザインとディテールです。
ロック、アイドル、パリピ、あらゆる音楽ジャンルを内包するプリファンを表現するデザイン。
そこで発想したのが、ある映画でした。
それは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、90年代にビッグヒットしたウーピー・ゴールドバーグ主演の「天使にラブソングを」です(私と近い世代のミュージシャンなら、敬愛する人も多い映画です)。
この映画はウーピー演じるシスター・マリア・クラーレンスが、ゴスペル、ロック、ダンスミュージックをミクスチャーした音楽を通じて シスターや学生たちを良き方向に導いて幸せにしていくという軽快なミュージカル仕立ての映画なのですが、聖女たちが激しく楽しくロックしてダンスする!という その様が、私の中にあるプリファンの根底にあるものに近いコンセプトであったことから、「シスターモチーフのデザイン」にたどり着きました。
ちなみに「天使にラブソングを」をまだご覧になっていらっしゃらない方は是非見てみて下さい。
音楽も最高で楽しい映画です。→ http://goo.gl/jf4UZB 
シスターは僧侶ですが、ファンタジーの世界にも良く登場します。幻想や偶像世界の表現には うってつけのモチーフですし、デザイン的にもフードやクロス(十字架)など魅力的な要素があります。
フードの部分でアイドルが内包する聖女性を表し、クロスの部分でメタリックなロックを表現出来ると思い、ダイナミックにデザインに取り入れました。

(※デザイン画著作版元「セイバーオルタ」)

フロントボディに大きなクロスをブラックレザーであしらい、それに「プリズム」をイメージしたカシメ(スタッツ的なもの)を打ってロックテイストを表現しました。
シスター衣装は基本的に首周りをガッチリカバーするのですが、それだと激しいダンスを踊るアイドルには窮屈な負担がかかるので、デザインをホルターネックにし、胸元は通気性の良いシースルー素材を使用するデザインにしました。これはメンバーのナイスなアイディアでした。
ちなみにフードは着脱した際にマントにも なるようにデザインされております。
これはボディの肩から腕にかけて露出を増やしているため、寒い時期に丁度その部分をカバーする機能性も持たせております。

それから、アーム部分にもコダワリを見せております。
シスター衣装は腕まで隠すのが普通なのですが、そこは あくまでアイドル。ボディとアームを切り離し、肩を露出させるアイディアはスグに決まりました。
着脱式なので、暑い季節にはアームやフードは外してパフォーマンスすることも多くなるでしょう。
ただ、アーム部分のデザインは苦労しました。
ダンスに負担をかけず、「夜行蝶々」なども再現しやすいデザイン。
それでいて「上質」「エレガントさ」を素材だけでなく、形でも表すものにしたい。
まず通気性を考えて アーム部分は中心線を大胆にカットするデザインを採用しました。
そして、最終的にエレガントな要素を見せるために、ディテールデザインは 世界最高峰のパリコレのオートクチュール物等を参考にしました。
(※参照「Alexander McQueen」)
そして最後は「見えない部分」にもコダワリました。
実際にはチラ見せくらいなのですが、実はスカート下にガーターベルトを着用しており、これも今回、メンバー全員のモモのサイズに合わせてオーダーメイドしております。

最後に ひとつだけ残念なのは、萌が休業中であることです。
萌の分も用意してありますので、本当は4人揃ってお披露目したかったです。
それと、今回、ブーツが間に合わなかったことです。笑
これは完全に悔しーっ!w
完全新衣装をお披露目したかったのですが、その点だけお許し下さいm(__)m。

以上でございます。
あまり、このようなウンチクを語る事は好まない小生なのですが、
「たまには こういうのを熱く語ってみるのも良いのでは?メイクオブみたいなのを聞きたいお客様もいらっしゃいますよ。」
との弊社スタッフからのアドバイスもあり、ペンを取ってみた次第でございます。
今後は「衣装」という観点からもプリファンをお楽しみ頂き、そこからまた何か膨らませてお客様が自由にプリファンを楽しんで遊んで頂ければ幸いです。
最後までご静聴頂き誠にありがとうございました。
末筆ながら乱文をお許し下さい。


虹色幻想曲~プリズム・ファンタジア~
運営プロデューサー;ゴッP