新三国トンネルの開通は3月19日で、今日は…

3月17日❗

日付よりもこう表現したほうがいいか。

明後日開通

19日土曜日は仕事で、開通の時間にはギリギリ間に合わないので13日に走り納め。

ということで、その模様を纏めてみました。


急勾配に55ヶ所の急カーブと線形は良くないので、
谷川岳直下を貫く関越トンネルで県境越えができる、関越道の月夜野・湯沢間の需要は大きい。
ICの順番としては、
月夜野→水上→湯沢
となるが、水上ICは国道291号沿いにあり17号からの利便性は悪い。そのため、17号沿い群馬県側最後の月夜野ICの利用がおすすめされている。

群馬県なのに"新潟県公安規則"とある。
三国峠は関越道が通行止めの際の唯一の迂回路で、スタック車両の発生によって簡単に交通の流れがストップする。
国道8号での大規模立ち往生を教訓にして新しくスタートした「新・チャーン規制」は、指定された区間で大雪となり規制がかかった場合、スタッドレスタイヤでもチェーン装着が義務化された。
国道17号三国峠と関越道は指定されていないが、どちらも勾配がきつい線形だから、追加指定されても不思議ではないと思う。

奥に控える赤い橋梁は、新三国大橋。
橋を渡れば、三国峠の入り口となる。

みなかみ町永井地区と三国トンネルの改築事業である「三国防災」。新トンネルは幅員も十分に確保され、歩道も整備されるが制限速度は変わらず40kmのままとなる。

あと1週間足らずで代替わりする(旧)三国隧道。
色褪せた高さ3.8mの制限標識が、新トンネル開通を待ちわびていたようにも見える。

新三国トンネルが口を開ける。
新道には、注意喚起の情報板が設置されている。

新橋梁の銘板には国道17号とある。

橋梁の名は新上越橋。
新三国トンネルに新上越橋、""があれば""があるという考えは大体正解である。新道が開通し、旧道となる現在の上越橋と三国隧道がどうなるのか。

トンネルを出るとそこは新潟県。
新しい県境看板がたち、ガードレールや標識もしっかり取り付けられている。


非常に珍しい銘板。
これは開通当時の建設大臣であった根本龍太郎氏の
直筆で、群馬側と新潟側両方に同じものが取り付けられている。

旧トンネルのような銘板はない。

三国隧道の看板にはNHK(第一、第二)とTBS、そして道路情報と3つあり、全てがAMである。
NHKは第1と第2が来年度に一本化されるが、放送法でAMとFMの2波体制での放送が義務つけられているため、AM放送は廃止されない。
そして、民放各社や道路情報(国土交通省)については将来的にAM放送からFM放送に切り替わる。
つまり将来の構図は
AM放送=NHK
FM放送=道路情報や民放各社
となるから、新トンネルの看板はそれを見込んでのことだろうか。

坑口付近は十分な幅員があるが、すぐに狭くなる。
断面右上に光っているのは、断面が小さくなることのサイン灯。そのすぐ左下には走行注意の看板がある。
大型車のサイズとぴったり状態のため、すれ違いの際に擦ってしまう事例が多発していたとか。

湯沢側坑口右側(新潟方面からだと左)の駐車スペースから眺める。

トンネル出口から900m下った場所にある注意喚起。
高さ制限も幅員も新トンネルは大きく変わるため、三国トンネルverは見られなくなる。

他に群馬・新潟県境を跨ぐ国道は2本ある。
国道291号&国道353号
しかし、どちらも県境は全く整備が行われていない廃道状態。
越えるなら登山しかない
「不通区間をコンプリートする旅」
面白そうだけど、うぅーん…

今回の新三国トンネルの開通で、難所が1つ無くなった。
あくまで「1つ」…
三国トンネルを越えたら、次は湯沢市街地に向かって下らなければならない。峠はトンネルを抜けてからが戦いだ。
標識だらけの光景が意味するもの、それは…

つづく