さて、もう一月も終わり。
時の経つのは相も変わらず早い事、早い事。
その時の経つのが早い中、
最近私がハマっているのが、
いや、ハマっているというより、勝手に時間が流れちゃうんだけど、
ネットでのギターカタログめぐりでんな。
また音楽をやろうとギターを買ったのがきっかけで、
あれこれショップをめぐって、ただ眺めるだけ、と。
それだけでなんと時間が何時間も浪費しちゃう。
アメリカじゃ、「男はベースボールカードの前ではいつでも少年」なんていう、
格言があるそうだけど、
あっしの場合はさしずめ、
「ギターの前ではいつでも少年」という具合ですわ。
思えば、10代の頃は、結構ドキドキしながら、
楽器店のギターを覗いたもの。
自分の好きなブランドのギターの値段にびっくりしたり、
ああ、この程度なら何とか手が届きそうだとか、
試しに弾いてみたいけど、店員に言う勇気はないなあ、とか。
当時同じバンドメンバーのリードギターだったやつは、買う気もないのに、
高いギターをバンバン試し弾きして、それを連日やるもんだから、
店員から「買わないならいい加減しろ」とか言われてね、
それでも悪びれず、へらへら笑っていたあいつ。
その根性とギターのテクにいつも敬服していた私。
ちなみに私はギターを買う時に試し弾きはしない方。
店員に弾いてみる? と言われないとしないタイプ。
過去に試し弾きは1回しかしていない。
買うって決めているのだから、これさ、というタイプだったわけ。
今ならどうか。
店で買うならきっとする。
でも、実際はネットで買っているんだよ、ベイビー。
そしてこの先もまた最低でも2本は買おうと思ってるんだが、
今回に味をしめて、またネットで買うんだ、きっと。
ボーイ達はそんなオレのギターの買い方を
邪道というのさ、いつも。
「ヤツは何にもギターの事をわかっちゃいねえ」ってね。
でも、オレは構わないんだよ。
ギター・キッズとはヤングの時代にいつも衝突してきたんだよ。
もうサーティーイヤーズも前の話さ。
バンドに新しいリード・ギターを入れたんだ。
サンバーストのギブソンレスポールを抱えてヤツは颯爽とスタジオ
にやってきた。
そのスタジオには、マーシャルアンプが1台しかなくてね、そいつは、
すでにリズムギターの相棒がビルトインしてたんだがね、
ヤツは当然の顔をして、無言のまま、マーシャルアンプから相棒の
プラグをぶち抜いて、自分のプラグをぶち込んだわけ。
相棒は、そりゃ怒るぜ、でも哀しいかな相棒のギターは、バーニーの
SGだった。ギブソンのSGのコピーのあれさ。
腕は確かな相棒だったが、持っているギターはメード・イン・ジャパンの
コピーモデルだったんだ。
だから相棒は顔を真っ赤にしながら耐えるしかなかった。
今の時代と違ってあの当時は、本物のギターを持ってる野郎が
威張っている時代だったんだよ。
まったくファックな時代だったぜ。
相棒からマーシャルアンプを奪ったヤツは、こんどは長い時間をかけて
ブツブツ言いながら音作りを始めやがった。
それがもう何分もなんだぜ。スタジオを借りている時間は限られているのに、
悠長に一人で音作りに励まれちゃたまらねえ。
他のバンドメンバーのイラつきが頂点に達する前に、
ここはリーダーのオレの出番だと思ってね、ヤツに問いただした。
「おい、オマエ何をやってんだ?」ってね。
そしたらヤツはなんて言ったと思う?
「待ってくれ。もうすぐジミー・ペイジの音にするから」だと。
それを聞いたオレ達は全員ズッコケル(死語)しかなかった。
だってオレ達、オリジナルのポップバンドだったんだからな。
ツェッペリンのコピーバンドじゃあるめえし、
ジミー・ペイジなんてお呼びじゃねえってーのっ!
という事を結局その回のスタジオでヤツに理解させるのは
無理だった。
わかるかい? これからバンドをやる諸君に忠告だ。
ギター・キッズには要注意だよ。
特にリード・ギタリストは厄介さ。
ヤツらは自分中心に曲を回すのが当然だと思っているんだ。
自分中心に回らないと思った瞬間、急に覇気のねえプレイをする、
それがリード・ギタリストなのさ。
ナンチャッテ。
世のリード・ギタリストの方全てにアイム・ソーリー。
マジメに受け取っちゃイヤよ、ただのジョークなんだから。
ま、そんなことはどうでもいいとして。
兎に角、アラ50&デブなオヤジの最近の発見として、また、
改めて、
「ギターの前ではオヤジはいつまでも少年のまんま」
という言葉を胸に刻みたいですな。
何で?
と言われても困るから、
それは言わないでチョンマゲ。
では、またもや訳の分らない話にて失礼。
ではでは。