「強さ」よりも「健康」を目指す格闘技、それが(ナンチャッテ)テコンドーだ! | 白帯以前素人による「なんちゃってテコン島」

白帯以前素人による「なんちゃってテコン島」

独習しているテコンドーや子育てその他感じた事等駄弁を色々書きます。

 ここのところずっと雨続きで走れていない。先週はぜんぜん走れなかったし、今週もおとといやっと走れたかと思えば、昨日も雨でダメだった。


 走らないとすぐにデブる体質としては、今年の10月は、まことに遺憾なレイニーオクトーバーになってしまったが、


 走らない事で身体的にはすこし喜んでいる自分もいて嫌になっちゃう。


 それはずーっと身体のあちこちが痛いからどす。


 腕立て伏せの方法を変えた途端に強烈な筋肉痛、やっとそれは治まり、変えた方法をものにしかけているのはいいのだが、


 ストレッチで「痛めた」左足の方は、何だかちっともよくなっていない。


 ストレッチする度に痛みが増強しているようで参っている。


 折角少しずつだけど、ストレッチの時のリラックス呼吸法をマスターしつつあるのにこれである。


  アラ50&デブの身体が本当に悩ましい。


 ただ、ストレッチやテコンドーの練習で出た痛みとかは、今まで経験したような腰とか首とかの慢性痛とは違って、一日経つと痛みが消えるのが不思議だ。


 そしてまたストレッチやテコンドーの練習で痛みが出る。


 これって、もしか、「いい方」に行っているのか、と勝手な期待もしてしまう。


 でも、もしか「悪い方」に行っていたりしたら、なんて事も。


 どちらにせよ、ストレッチを止めるわけにはいかない。


 テコンドーの、特にキックの練習をするためにはストレッチは必須だからだ。


 勿論、総論的に言えば、別にテコンドーに限らず、全ての格闘技、もとい全ての運動においてストレッチは必須だろう。


 しかし、テコンドーは各論的にストレッチが必須なのだ。


 テコンドーの技一つ一つのベースに身体、殊に下半身の柔軟性が要求されているという事。


 それは、「素人=黒帯以前」や「ど素人=白帯以前」において顕著となる。


 例えば、相撲でも柔道でも空手でもキックボクシングでも総合格闘技でも何でも、素人やど素人が「真似」をすることを考えてほしい。


 相撲や柔道は結構身体が固くても、例え「まねごと」でも素人的には「様」になる筈だし、


 空手やキックボクシングもパンチ(空手なら突き)とローキックがあれば、そこそこ様になる。


 翻ってテコンドーとなると最低でもミドルキック(腰上を蹴るキック)が出来なければ様にならないし、キックの連続動作がなければ形にもならないのだ。


 もう少し細かい事言うと、高いキックを打つという事は股関節の可動領域が広くなければならないし、足をまっすぐに伸ばして蹴るためには、股関節だけでなく足首の関節の柔軟性も必要だ。


 加えて、どんなに高いキックを打ってもバランスを崩さす、防御を備えながら次の攻撃に移るためには、上半身の柔軟性だって重要なのだ。


 はっきり言って、「まねごと」をした場合、素人的に一番に様にならないのがテコンドーではないか。


 私もNTF(ナンチャッテ・テコンドー・フェデレーション)を勝手に自宅で主宰しながら、素人的に様になってきたのは、ナンチャッテトレーニングを続けて3カ月の、やっと今頃なのだ。


 3カ月前の私と言えば、トリルチャギ(回し蹴り」などをしようものなら、ドリフの加藤チャンよろしく、すってんころりのズッコケである(例えが古くて失礼)。


 勿論、若きゃもう少し様になるのが、早くなったかもしれないが、何せ、こちらは繰り返しになるがアラ50&デブである。身の程をわきまえれば十分なスピードかもしれない。しかも、独習だし。


 ま、それは置いといて、


 ITFテコンドーのイケメン元世界チャンプ、TVやCMでもおなじみの黄秀一師範も最新著書で、


「2時間テコンドーの練習をするなら45分はストレッチに費やす」と言ってますがな。


 その最新著書とはこちら、


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 なんと、な、ななんと45分でっせ。何でそんなに驚くのかって? 

だって、ちょっと考えてくだせえっ、もんです。


 ストレッチというのは、今日は練習時間1時間だから15分ね、とは中々いかないもんどす。


 なんでかって言うと、「練習で使う身体」をストレッチするわけだから、45分必要ならやっぱり1時間しか練習時間がなくても45分必要なんですよ。


 すると「本番」の練習は15分しかできない!


 練習時間が30分しかないなら、もうそれはストレッチだけで終わってしまうって事。言い方を変えるなら、45分以下の練習時間では、ストレッチしかできないから傍目から見て、一体何の格闘技なんだか、わからないという、もの凄さ。


 こんな格闘技は他にあるのか、ないのか、ないでしょ、やっぱり。


 と、冗談めかしてこんな事を書くと、実際にリアル・テコンドーをやっている方から、「バカかこいつ」というナイスな突っ込みもあるでしょう。


 「45分ったって、それはあくまで本で例えとして書かれた事であってなんたらこうたら……練習時間が少ない時はあくまで臨機応変で、なんたらこうたら……」と。


 いや、それはそれでその通りですがな。それくらい私だってわかってまんがな。


 実際、息子の道場なんて、1時間半の練習でストレッチをやったりやらなかったりで、やる時だって正味10分もやらないもん。


 横で見ていて、おいおい、と思った時もあったくらい。


 ストレッチを省く本当の理由は分からないけど、教える側も教わる側も「若い」からOKなのか、という理解を一応しましたね、そん時は。


 だけど、オヤジ学的には、私が先に誇張して説明した「45分絶対ストレッチ」が、まんざら「嘘」でもないと感じてるわけで。


 実は、私もウイークデーは懸命に時間作ってストレッチ30分、テコンドーの練習15分から30分というノルマを課してますがね、


 土日に、例えば子供達と練習する時に、ストレッチなしでミット蹴りなんかやるとただでさえ身体が痛いのに、ちょっとしたはずみで激痛が走るというのが現実。


 つまり全然効いてない事はないでしょうが、月から金までのストレッチ効果は、土日には全くのゼロに戻っているという恐怖の「オヤジカムバック」状態であるんですな。


 要するにオヤジ学的には、テコンドー練習前には45分とは言わないでも、ある程度キチッとストレッチをやらないと練習にもならない。


 そんな「逃げられない」ストレッチで苦痛を感じながら、ふと、世の他のオヤジ達はどうしているんだろうかとしばし思う事も。


 ここでいうオヤジ達とは、私のように基本的に学校の部活以外のスポーツの世界とはほぼ無縁で生きてきたもの達の事。


 ゴルフったって打ちっぱなしに行くぐらいだろうし、テニスったって少し準備運動するぐらいだろうし、こんなにストレッチで頭を抱えたりしないと思う。


 他の格闘技を「いい歳して趣味として」やっている人はどうだろうか。


 こんなにストレッチやってるかな、と思えば、どう考えても否としか思えない。


 でも、私にはストレッチをこなさないといけない。


 何故なら、私がやっているのは(ナンチャッテ)テコンドーだから。


 では、何のためにやっているのか。


 強くなるためか?


 いやいや、滅相もない、アラ50&デブで何を今さら「強さ」を目指す?

 

 ストレッチをしながら自問自答する。


 「では一体俺は何の為にやっているのか?」


 そりゃ実際は色々な事が重なって始めたわけだが、苦痛にゆがんでいる身体からはもっと根源的な問いがなされるわけ。


 つまり根源的な答が要求されるのだ。


 そこで思い浮かぶのは、「健康」の二文字。


 そうだ、健康の為にやっているんだ。


 (ナンチャッテ)テコンドーは健康の為にやっているんだ!


 健康の為なら何としても続けねばなるまい、アラ50&デブとしては。


 と、自分に今日も言い聞かせるのだ。


 日々、仕事外でモチベーションを維持するのは、かように大変だ。


 そこは、別にテコンドーと無縁な世の皆様であってもと同じかと。


 では、また。