ベストキッド | 白帯以前素人による「なんちゃってテコン島」

白帯以前素人による「なんちゃってテコン島」

独習しているテコンドーや子育てその他感じた事等駄弁を色々書きます。

 オヤジが結構のプロレス&格闘技好き(だった、というのが正解か。今はあんまり見ないから)だから、息子もそうなるかと言えば、当たり前ですが、必ずしもそうではありません。


 そんでもって、別に私の方から無理に好きにさせるような事もないんですがね、


 でも、どっかで親子で「共通の話題」の一つとして、「そんなもの」があったっていい、と勝手に身体が動いちゃうんですな。例えば、


 息子が小学校高学年になった時は、すっと「あしたのジョー」を全巻渡してみたり……。


 ジョーにはすぐに食いついた息子。おお、そうだろ、そうだろ、おもろいやろ、とオヤジも目を細めてみたり。


 原作だけでなくジョーのDVDにも食い入るようにハマる息子を見て、食事中のTVをそっと、ボクシングの世界タイトルマッチに変えてみたり。


 で、すかさず分かり易く解説しながら息子の方を見れば、息子はすでに席にいない。


 どこへ行ったか、と母親に問えば、「部屋でDSしているよ」の一言。そして次の瞬間には、目の前のTVの映像は「何んのことわりもなく」ボクシングから韓ドラにチェンジされてしまっているという……何とも言えない亜空間に一人取り残された感の私。


 それでも、幸せそうに韓ドラを見る母ちゃん(=妻)と幸せそうにDSをやる息子を見ていると、例え、「思いっきり無視」されていても、ああ、家族っていいなあと一人ごちるのがオヤジのデューティーと心得ている次第。


 ま、そんな私の哀しい日常はともかく、テコンドーをやっているくせに、動画サイトで手軽に観れるテコンドーの試合に、100%全開で興味を示さない息子に、何か、こう、テコンドーそのものでなくても、「イメージや映像」として何らかの動機付けになればいいと、打撃関係のいい映画でもないかと探して見つけたのが、



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 作品は86年公開との事。私も学生時代に映画館で観たもの。先日実に懐かしいこの映画を息子共々家族で視聴。


 内容は、まさに「定番の元祖」とわかっているので子供に見せて安心のストーリー。


 いじめられっ子が空手を習って大会でリベンジという王道一直線。


 当然息子も、四半世紀ぶりに観直した私も楽しめましたが、


 この映画、学生の時は気づきませんでしたが、日系人の空手の先生、ミヤギのヒストリーなどもきちっと押さえていて、中々あなどれない事が判明。


 改めて注意すれば、主人公も母子家庭でノット・ピュアホワイト。で、ヒロインとライバルがアッパーミドルのホワイト。


 そんなアメリカの人種の「葛藤」の側面をベースに王道を展開するというガチンコ映画でもあったわけです。


 勿論、そんな事は関係なしに、楽しんだ息子。「続編もぜひ見たい」との弁。そんなに刺激を受けたなら、さそかし明日からのテコンドーの練習に力もはいろう、と期待しましたが、


 さすが、ウチの息子、やっぱり、そこは全く関係ありませんでしたね。


 テコンドーは止める気はないが、積極的に練習もしないというゴーイング・マイ・ウェイなヤングボーイなんですな。


 それはそれとして、この映画のクライマックスの空手大会。会場の情景を写す場面で、明らかにテコンドーの試合と思われる姿もありました。


 大会のルールも素手と素足ですが、「下段攻撃ナシ」というもの。


 「おお、下段攻撃がないとはまさしくテコンドーではないか!」なんてことも思いました。


 それとも下段攻撃のない空手なんてもあるのかしらん。


 ま、そんな細けえ事はどうでもいいやんすね。


 27年経った今でもナイスな映画でしたから。


 この「ベストキッド」、噂によると何やらリメイクもされているようで、


 リメイクが「初版」を越えている事があんまりないと思いつつも


 いつかそいつも観てやるぞ、と思ったところで本日の駄弁はおしまい。


 では、また。