どうも、ふじです。

 

今回はプレビュー的なのやってきます。と言っても先週のマンチェスター・ユナイテッド戦を1試合見ただけなんで、そこまで深いのはできないです。

 

まずユナイテッド戦でのフォーメーション。

 

レスターはこの試合では4-2-3-1を採用。

 

バーンズっての全く知らんかったけどユース年代の代表らしい。

 

今回は局面を分けてレスターの特徴を見ていきたいと思う。

 

☆ビルドアップ

 

レスターのビルドアップは2CB+CMFの片方が中途半端にCBの脇に落ちて行う。中途半端というのは完全にCB横まで落ちるわけでは無く、かといって1列前と言えるほど高いポジショニングではなかったから。しかしユナイテッドはそこまでプレスをかけてこなかったにも関わらず、CMFからはなかなかボールを前に進めることはできなかった。

 

それは2CMFにビルドアップ能力が足りていなかったからだと思われる。しかしレスターはマグワイアがドライブや左右に出すミドルパスでボールを進めることができていた。マグワイア頼みとも取れるほどだった。

 

マグワイアは巨漢のわりにボールも運べるし、ミドルパスの精度も高く厄介だなと思った。ここがビルドアップのキーマンなのでスパーズはソンやルーカスのチェイシングで抑えていきたい。

 

☆ポジショナルな攻撃

 

マグワイアの活躍でミドルゾーン以上にボールを運べた時はどうするか。それは左右でパターンが違った。

 

左サイドではヴァーディーとマディソンが左へ流れていき、バーンズ、マディソン、ヴァーディーの3人の関係性で連携しながら相手を崩していき、ペナルティエリア内へ侵入していく。この連携は結構厄介そうだった。

 

右サイドのグレイは中央寄りにポジショニングし、右の大外はSBのペレイラが出てくることになっていた。特にバーンズはライン間でボールを受けるのが上手く、CMFからボールを引き出せていた。

 

逆に右サイドにはヴァーディーやマディソンは寄ってこない。こちらはペレイラの攻撃参加でグレイとペレイラの2人で攻略する。

 

そしてこちらはグレイがハーフスペースに入り、大外のペレイラを使う。そしてペレイラは複雑なことをせず、単純なクロスを上げるこに終始していた。あまりクロスの精度も高くなく、中にいるレスターの選手の身長も高くないのでそんなに怖いとは思わなかった。

 

 

☆プレッシング

レスターの守備時のプレスはミドルプレスを用いる。正確にはヴァーディーやマディソンがコースを制限しつつ、2CMFのどちらかが前まで来て迎撃するようなプレスの形をとる。しかし奪うことを目的とするのではなく、あくまでも外へ追い出すことを目的としていたように思う。

 

前に残しているヴァーディーとマディソンやSHと連携できてる時はユナイテッドにボールを下げさせることに成功していたが、プレスを剥がされると当然ペナルティエリア付近までボールを進められていた。

 

 

☆撤退守備

上記のようなCMFの迎撃ができないときはリトリートして守ることになっていた。その時にユナイテッドはSBやCHからポグバやラッシュフォードに縦パスを狙うのだがこれが結構通ってしまっていた。

 

そしてその2選手にはCHの片方がプレスをかけるのだが、その時ボールを受けたユナイテッドの選手はピッチの外側に逃げるようにトラップをするのだが、それにレスターのCHの選手は付いて行ってしまうことが多く、自分の受け持ったスペースを空けてしまっていた。

 

空けたスペースには違うユナイテッドの選手が入っていき、そこを利用される場面が散見された。

 

☆カウンター

撤退守備で運よく奪えた時は当然前線のスピードを活かしてカウンターに出て行く。

 

カウンター時には基本的に左サイドを使って攻略しようとする。ヴァーディーがかなり左サイドまで流れ、ボールを受ける。そしてポジショナルな攻撃と同じようにマディソン、バーンズと連携して一気にボールを前へと進めていこうとする。

 

結果的に点には結び付かなかったが、ヴァーディーのスピードはキレがあり、また多少なら相手を背負うこともできていたので有効な攻撃の手段となっていた。この時レスターの両SBは出てこずに自陣にいた。カウンターは前の4枚で完結せせることを目指していたのだろう。

 

 

以上5局面からレスターの戦い方を説明した。

 

ではスパーズは何に注意すべきで何を狙うべきなのか。

 

☆注意すべきところ

レスターはポジショナルな攻撃、カウンターどちらとも左サイドからの攻撃(スパーズから見ると右サイド)を注意したいところ。バーンズはライン間で受けるのが上手く、マーカーに選択肢を突き付けてくる。マディソンはキックが正確でミドルシュートやサイドチェンジを狙ってくる。ヴァーディーはスピードが怖い。

 

特にスパーズから見て被カウンター時にはヴァーディーに対してトリッピアが付くかもしれないのでそこが怖い。ポジショナルな攻撃時にはスピードは多少マシだが3人の連携力は高く、トリッピアやサンチェスだと不安がある。

 

レスターもだが、スパーズは今週ミッドウィークに試合が無く、多少はフレッシュな状態だと思うので、左SBにはローズが出場するだろう。なので前節のようにヤンをSBで使うことはないので4バックで挑むとしたらCBはヤン、トビーのコンビなので右サイドではトビーのカバーリングに期待したい。

 

3バックで挑むとしてもそれはそれで右はトリッピア、トビー、サンチェスの3枚で対応できるので安心感があるように思う。

 

右サイドは(スパーズから見て右サイド)はローズが出場するのであればそんなに心配する必要はないのではないか。

 

あともう1つ注意したいのはセットプレー

 

CKや角度のある所からのFKにはマグワイアとエバンスの両CBが上がってくるが、これがかなり厄介だった。ユナイテッド戦では両方とも競り合いに勝利している場面があり、どちらも危険な存在になっていた。さらにマグワイアに関してはファーサイドにポジショニングして折り返しを狙うこともあったのでそれにも注意したい。

 

☆狙いたいところ

見たのが1試合のみなので何とも言えないが、レスターのCMFは狙い目のように思う。ビルドアップにもあまり貢献できていないし、ボール奪取力がある訳でもなく、攻守ともに効いているとはあまり思えなかった。

 

そしてやはり1番狙いたいのはそのCMFがボールホルダーに付いて行ってしまうところだろう。そこのところのスペース管理が甘く、CMFが出て行ったところをケアするような動きも無かったのでソン引っ張って空いたスペースをエリクセンや(出場するなら)ラメラに使ってもらいたいところ。

 

ポチェッティーノが誰をチョイスするかは分からないが、レスター戦はスタートジョレンテは有効ではないように思う。マグワイアもエバンスも競り合いに強く、体力のあるスタートから勝負してもフラム戦やFAカップのパレス戦のようになってしまう可能性がある。なのでルーカスの先発に期待したい。

 

ただジョレンテにしろルーカスにしろ、狙うならエバンス側にしたい。マグワイアのほうが能力が高いし、レスターのカウンターは左サイドから行うので、そちら側から攻めたほうがカウンターに時間をかけさせることができるだろう。

 

 

 

 

以上がレスターVSユナイテッドを見たうえでのプレビューである。スパーズはこの試合が終わるとCLのドルトムント戦なので勢いを付けていきたい。さらにプレミアリーグも首位のリバプールに対して5ポイント差まで狭めたのでここから先のリーグ戦を見据えても何としても勝っておきたい。

 

ただ最近のリーグ戦3戦にくらべたら引いてくる相手ではないように思えるので終盤まで粘られる展開にはならないと思うしなって欲しくない。サクッと前半か後半の中盤辺りで勝負を決めるような試合を期待する。

 

 

以上。