どうも、ふじです。

 

今回はニューカッスル戦。ワトフォード戦だと。。?知らん。インフルやったんや(A型10数年ぶり)。

 

スパーズは中2日でかなり体力的にキツい。ケイン、デレアリは欠いたままとやり繰りもままならないがジョレンテを含めなんとかするしかない。ちなみにエンクドゥは結局モナコへ半年ローン。フラム戦で一瞬輝いたし多少期待したがFAカップのパレス戦はさんざんだった。

 

ではまず両者のスタメンから。

 

スパーズはロリス、トリッピア、サンチェス、トビー、ヤン、ウィンクス、シソコ、エリクセン、ソン、ラメラ、ルーカス。ベンチにガッザ、フォイス、ローズ、KWP、ダイアー、ワニャマ、ジョレンテ

 

ニューカッスルはドブラフカ、イェドリン、シェア、ラッセルズ、レジェーネ、リッチー、ペレス、ロングスタッフ、ヘイデン、アツ、ロンドン。ベンチにクラーク、ケネディ、フェルナンデス、ガイタン、マト、バッレーカ、ウッドマン

 

次にスタメンの並び。

 

スタメン発表された時、3バックか4バックか分からなかったが、ヤンを左SBに置いた4バックだった。ローズのことはかなり大事に扱ってるなと思った。負傷しがちだしね。

 

そしてスキップがベンチから外れてワニャマが入った。ダイアーとワニャマ2枚ベンチに置くのは無駄な気もするが。。。

 

前半

最近5-4-1だの4-5-1だのとの対戦が多いスパーズ。昨シーズンはそんなことなかったと思うのでより警戒されるようになったのかそれとも今シーズンのプレミア下位クラブの対上位のトレンドなのか。

 

スパーズはニューカスルのスライドが速く、ブロックをしっかり敷いた5-4-1相手に攻めあぐねる前半となる。

 

基本的にはスパーズがボール保持、ニューカッスルがブロックを敷いて撤退という時間帯が長かった。ニューカッスルはハイプレス、ミドルプレスを仕掛けることなく撤退。

 

それをスパーズはひたすらマークをずらしてそこを突きたいと思っていた。ニューカッスルの攻撃手段はカウンターだが、奪ったら一気に最短距離でゴールまでという感じではなくボールを奪うと最前線にいるロンドンをサイドに走らせ、そこで自慢のフィジカルを使ってキープ。時間を作る。

 

そして2列目が上がってくるとサポートに来た選手にボールを渡し、その選手がペナルティエリア内に入ってきた選手に向けてクロスを上げるという戦い方をしていた。クロースはファーを狙い、そこでフリーになっている選手がいることが多かった。

 

ではスパーズの攻撃手段はどうだったか。それはCBとウィンクスでビルドアップし、両サイドを起点にしながら中央のラメラやエリクセン、ルーカスと連携しながらエリア内に侵入もしくはサイドでフリーを作ってクロスを上げるというやり方。

 

スパーズのビルドアップは以下のような形をとっていた。

 

 

シソコが右サイドへと移動してトリッピアを高い位置へ押し上げる。右サイドの幅はトリッピアが取る。左サイドのヤンはそれほど高い位置まで上がらないことのほうが多かった。(上がることもある)

左サイドで幅を取るのはソン。左右非対称の形でピッチの横幅をとっていた。この形は昨シーズンよく行っていたが、今シーズンはソンが中央にいることが多く、あまりしていない印象。

 

サイドのソン、もしくはトリッピアまでボールを前進することができたら、そこからは左サイドではヤンやエリクセンと、右サイドではラメラやルーカスと連携して崩そうとする。

 

ルーカスが縦に走ってできるスペースをエリクセンやラメラが使おうとするのだが、なかなか上手くいかない。ルーカスにはニューカッスルのCBが付いて行き、そのスペースを埋めるように他のDFラインの選手がしっかりと素早くスライドしてスペースを塞いでしまう。

 

よってスパーズの攻撃は中で崩すことができず、トリッピアとヤンのクロスor伝家の宝刀のトリッピアが他の選手を縦に走らせるパターンだった。

 

しかしそのどちらも点に繋げることはできなかった。ヤンもトリッピアもいいクロスを上げていたのだが。

 

 

なんとかして守備の基準点をずらしたいスパーズはソンを15分付近から右サイドへ移動させたが、余り効果は出なかった。勿論トリッピアは使える選手が増えたので縦に走らす回数は増えたが中が詰まっているのでその先が上手くいかない。

 

逆にヤンがソンがいなくなってからも普通にクロスを上げれたりしていたのは凄かった。押し込める相手ならヤンのSBもいけるなと思う程だった。

 

 

後半

後半になるとCBのサンチェスとトビーの位置をチェンジ。これは59分にルーカスに代えてジョレンテを投入したことと繋がっている。この交代はHTの時点で決まっていたのだろう。

 

後半になってジョレンテを投入してからは起点をワイドレーンからハーフスペースへと移動させた。ワイドの位置でトリッピアやヤンが起点となって決定機を創出しようとする動きから、ハーフスペースから角度をつけてのアーリークロスがメインの攻撃へと変わった。

 

よってそのアーリークロスの発射台としてトビーを右側に移動させたのだろう。右はトリッピアとトビーが、左はヤンが放り込む。82分のソンの先制点もハーフスペースからのトビーのアーリークロスが起点となっている。

 

後半になってもスパーズがボールを握り、ニューカッスルがカウンターを狙うという試合の形成は変わらなかったが後半のほうがニューカッスルはゴールに迫ってた。50分のロンドンのヘッダーはポストに直撃して難を逃れた。

 

そのままなかなか両者とも得点が入らなかった。77分にはラメラに代えてローズを投入。3バックにすることでヤン、トビーに最初からハーフスペースに位置させることでアーリークロスを上げやすくすることと、左サイドの放り込み隊がヤンだけだったのを、ローズも加えて2枚にすることが狙い。

 

この狙いが当たり、上述したようにトビーの放り込みからジョレンテが落とし、ソンが先制点を挙げた。

 

0-0の引き分けOKの狙いで試合に入っていたニューカッスルは82分に先制されるともうどうすることもできなかった。

 

スパーズの勝因は先制を許さなかったことと、前半は地上戦で相手を引きずり回して体力を失わせたところに後半にジョレンテを投入して競り合いに優位性をもたらしたことだろう。なかなか計算された勝利だったと言ってもいいのではないか

 

感想

3試合連続で強いチームの勝ち方をしてしまった。ユナイテッド戦は最後までゴールを割れなかったとは言え、勝負強さが身についている感がある。

 

ヤンの左SBは久々に見たが、トランジション合戦にならなければ大丈夫だな、と思った。クロスがローズやデイビスと比べて全然精度が高かったのは驚いた。2人には見習ってもらいたい。

 

この日は久しぶりにトリッピアの出来も良かったと思う。特に前半は右サイドの起点になっていたし、守備でもミスは無かった。前節でオーリエの違いを生み出せない前半を見た後だと活性化する右サイドが頼もしかった。

 

あとはラメラも良かった。ライン間で受けて違いを生み出せていたと思う。逆にあまり良くなかったのはルーカスくらいか。前半の決定機は決めたかったし、やはりどうもソンと比べるとオフザボールでの動きに物足りなさを感じてしまう。この日はCFということもあってドリブルもあんまりできなかったし。

 

こんなもんかな。今週は1週間空くのでしっかり体を休めてもらいたい。来週はレスター戦の後CLがあるし。

 

 

 

以上。