どうも、ふじです。

 

月曜のCLベスト16の抽選で昨シーズンのグループリーグに続き再びドルトムントを引いたスパーズ。個人的にパリが1番嫌でその次にドルトムントが嫌だったので最悪から2番目の結果だと思っている。

 

なんか嫌じゃない?ハイプレスの強度高くて勢い乗ってるチームって?スパーズが苦手そうなタイプ。リーグ戦では12月20日時点で12勝3分け1敗で勝ち点6を2位のボルシアMGと空けての単独首位。

 

そんなわけで何となく敵情視察のためにブレーメン戦のマッチレポを書いてみる。

 

では両チームのスタメン配置から。

 

 

知らん選手ばっかで自分の無知さが凄い。

 

ドルトムントはロイスが下がり目の442。ブレーメンは4312というべきか433と言うべきか迷うクルーゼが自由な感じ。元スパーズのヴェリコヴィッチはベンチにもいない。

 

前半

 

両者とも似た感じのチームで縦に速い攻撃を基本とした戦いだった。

 

どちらも早い攻撃をしたいのだけど、どちらかというとブレーメンのほうが後ろからビルドアップする戦いを強いられていた。

 

ブレーメンのビルドアップはSBが少し高めの位置を取り、CB2人がボールを持ち、後ろではGKが、前ではアンカーのシャヒンが3角形を作ってボールを保持しながら前への出しどころを探る。

 

この時ドルトムントの2トップは1人がプレッシャーをかけるがもう一人は縦へのパスコースを消すことを意識したポジショニングをする。

 

ブレーメンIHのクラーセン、エジェステインにはヴィッツェルやデラネイが付いてパスコースを消し、CBがパスをミスして引っ掛けたところを2トップとウィング合わせて4枚で時間をかけずにショートカウンターで仕留めるというのを狙っていた。

 

対してブレーメンがゴール前まで迫る時はドルトムントのプレスを外して前まで運んでファイナルサードに侵入してシュートするか、シュートまでいけずにボールを奪われた時にゲーゲンプレスを仕掛けボールを奪い返してから手数をかけずにシュートをするというパターンがほとんど。

 

ブレーメンはドルトムントのビルドアップ阻害を切り抜けられるとチャンスまで持ってけるし、阻害されてしまったら逆にピンチになる。それだけドルトムントの選手は守備時にも前にいく意識をもってプレーしている。

 

得点シーン

 

18分にドルトムントが先制。なんかツイッターで話題になっていたトリッキーなセットプレー。キッカー2人のうち1人が蹴るフリしてまた戻ってきて蹴るやつ。

 

24分に追加点。ブレーメンのビルドアップを引っ掛けて素早く右サイドのサンチョへパス。サンチョはペナルティエリア右からロイスへグラウンダーのマイナスクロスをあげ、ロイスがゴール左隅へ冷静に流し込む。

 

34分にブレーメンは1点返す。左サイドでドルトムントの縦パスをカットしたとこから一気にスピードアップしてクロス。そのこぼれ球をクルーゼがゴラッソを叩き込んだ。

 

後半

 

後半になるとドルトムントのほうがボールを持って後ろからビルドアップすることが多くなる。でもこれがしっかりとシュートまで持っていくことができている。それが今季首位に立っている理由かもしれない。

 

ビルドアップは2CBと2CMFの2-2でするのだけど、ヴィッツェルがとてもボールを動かすのが上手い。ブレーメンは2、3枚でプレスをかけてくるのだけどヴィッツェルがそのプレスから外れてマークを剥がしてからボールを貰い、それを逆サイドでフリーになってる選手に渡している。

 

スパーズが対戦する時にいかにヴィッツェルに仕事をさせないかは大事になってくる。

 

そしてビルドアップからドルトムントの攻撃のスイッチが入る瞬間は明確で、サイドからトップのパコ・アルカセルに楔のパスを入れた時。

 

パコ・アルカセル、めっちゃ上手い。当然マークが1人は付いているのだけど、これを自分で剥がすのも上手いし、1タッチで味方に逸らして反転するのも上手い。このどちらかが成功した時点で前の4枚は一気にスピードアップしてゴールまで迫っていく。

 

スパーズはパコを誰が抑えるんだろう。一番期待できるのはダイアーかなあ。カード貰わずにファールで止めることができるし。

 

運動量の多いドルトムントだったけど60分を過ぎたあたりからブレーメンのビルドアップ時にアンカーやIHの選手へのプレスが弱まってくる。しかしミドルサードまでボールを進めてもその後のオフザボールの動きが少なくなってるのと、守備ブロックはドルトムントがしっかり作っているのでファイナールサードまではなかなか侵入できない。

 

でもロングボールを蹴ると競り勝つことができていた。ドルトムントのCBはあまり屈強な感じではない。

 

ちょっと手を抜いた感じがあるけどここらへんで試合内容については終わります。

 

スパーズが気を付けたいこと

 

まず気を付けたいのはショートカウンターを食らってしまった時の中の対応。

 

ドルトムントはショートカウンターをかける時に1度サイドに広げて中の選手にリターンをする傾向が強い。そんで中にいる2、3枚のうち1人がDFラインの裏へ走って受ける動きをするのだけど、この時裏へ走った選手が空けたスペースに入ってマイナスに受ける選手がいる。この選手に気を付けたい。

        

              ↑円のスペースに入ってくる選手に気を付ける

 

次、前線がプレスをかけた時のヴィッツェル。

 

ドルトムントはビルドアップの時CBが大きく開いたりアンカーの選手が下がって3枚になったりしないので比較的スパーズのプレスは嵌りやすそうだけど、ヴィッツェルが上手いのでそこで前に運ばれたりフリーの選手にパスを出されないようにしたい。

 

最後、楔を受けるパコ・アルカセル。

 

ここを抑え込めないとCBが晒されてズタズタにされる可能性がある。1人で前を向くのも上手いし、パコに入った瞬間斜め後ろに走ってるロイスに1タッチで出すのも上手い。ロイスが走るのは約束されてるっぽかった。

 

ここはダイアーかシソコぶつけたいなあ。デンベレが戻ってきてもデンベレだと剥がされてしまう気がする。ワニャマはもうよう分からん。ウィンクスは無理目。

 

後オフザボールで裏に走る選手が多いのでサンチェス、トビー、ヤンが怪我せずに揃っているならばサンチェス最後尾に置いて裏抜けをケアしたいかなあ。

 

 

 

こんなもんかな?余裕あれば対戦するまでに他の試合も観れたら観る(希望薄)。