【本】つながらない生活
私の大好きなテーストの本が出た。 「つながらない生活 『ネット世間』との距離のとり方」(ウィリアム・パワーズ著、有賀裕子訳、プレジデント社)という本がそれ。
現在の私の思想、心境にもっとも近い。世間はソーシャルメデイアブームで「つながる」「共感」「絆」などといって戯れているが、私はまったく逆の立場の人。ネットはとかくウソが多く、どこまでを信用したらいいかわからない化け物だからだ。だから携帯電話すら持っていない。やむを得ず仕事のために嫌々ながらPCと関連ツールを使っているだけ。できれば使いたくない。IT屋に乗せられたくないのだ。
今後、この種の反ITブームが続々と登場するだろう。フェイスブックの「いいね」など、私に言わせれば「よくないよ」というボタンがあれば欲しいぐらいだ。そして毎回押してあげるぞ。中身のない、主張のない情報なんてまっぴらだ。
私は思う。新聞系の人で「IT」が好きな人はいることはいるが、本質的には反ITの人がほとんどだと思う。この著者もそうですね。このように、基礎から学んだジャーナリストはどうしてもIT系を好きになれない。
年齢? 全然違います。対象者と逢って汗を流して取材をする(情報をゲットする)という訓練をしているかどうかだ。人と逢わないでイージーな方法で問題解決しようとする、それがIT系人間の本質だと思う。だから「効率化」思想には大反対。
[内容]
朝起きてすぐツイートしますか?休日もメールを見ますか? フェイスブックの書き込みが気になりますか?毎日、充実していますか?昔から、みんな「騒々しい世間」との距離のとり方で悩んでいた。7賢人に学ぶ、「適度につながらない」ための知恵。
1 つながりに満ちた暮らしのミステリー
(忙しい!とにかく忙しい! 母との電話を「切った後」に訪れた幸福
携帯が使えなくなって気づいたこと ほか)
2 「適度につながらない」ための知恵
(プラトンが説く「ほどよい距離」の見つけ方 セネカが探訪する
内面世界 グーテンベルクがもたらした黙読文化 ほか)
3 落ち着いた生活を取り戻す
(無理のない「つながり断ち」7つのヒント インターネット安息日)
再び巨大な部屋
[著者情報]
パワーズ,ウィリアム(Powers,William)。ワシントン・ポスト紙の元スタッフ
ライタ
ー。メディア、テクノロジーなど幅広いテーマで、アトランティック・マンスリー、ニュー ヨーク・タイムズなどに執筆。Arthur Rowseメディア批評賞を2度にわたり受賞。作家の妻、マーサ・シ ェリルと息子とともにマサチューセッツ州ケープコッドに在 住。ニューヨーク ・タイムズのベストセラーともなった『つながらない生活 「ネット世 間」との距離のとり方』がデビュー作。有賀裕子氏、東京大学法学部卒業。ロンドン・ビジネススクール経営学修士(MB A)。通信会社勤務を経て翻訳に携わる。