【発想】発想の視点は瞳 | PRアイディア直売所 ~作って売るから安い~

【発想】発想の視点は瞳

黒木瞳さん

発想の視点は瞳にある、というお話を。


■大切な公共マインド思想(1/2)

コラムタイトルの「よのなかメガネ」は物事を思考するとき、自分や自社のことだけを考えないで、「よのなか全体」からみる発想習慣のことです。よのなか=社会=ソーシャル=俯瞰(ふかん)と置き換えてもOK。

「よのなかメガネ」というフィルター(視点)から発想すると、素敵なPRアイデイアが湧き出てきます。私の一貫したスタンスは「あらゆるビジネスの根本は発想・アイデイアにある。発想の技術を極めてこそ一流の広報マン」。皆様のPR企画の立案、発想の事例としてお役立ていただければさいわいです。

77回目のきょうは、私が提唱する「社会的視点からの発想」の第2弾。大事なことはどういう企画を打ち出すかより、その企画にどのように取り組むかの姿勢や哲学だと思います。マインドといった方が正しいかもしれません。

もちろん姿勢だけではダメで、具体的に展開・構築しなければ企画は意味をな さないわけですが、マインドがしっかりしているとあまり難しく考えなくても自然にアイデアが出てきて素敵な企画になっていくから不思議だ。

販促や集客などの企画と、社会的課題を解決する時の企画とは同じ企画であっても根本的に質が違います。それは言葉でいうと「公共」という概念だと思います。PR広報をやっている我々にとって最も大事なマインドは「皆のためになる」「社会のためになる」という公共発想、これがないとPR広報マンの適正は失格ということになります。


「公共哲学」という言葉があり、本もいろいろ出回っています。この公共哲学という世界をPR広報の担当者も勉強すべきと思います。この「公共哲学」からヒントをもらい、人の集まりの中に公共的な素材、例えば人なり、施設なり機関などと連携していけばおのずと社会的なつながりがもてる。こうしていけば個人を活かしつつ公共性を開花させることになります。


 [参考書籍]
 ▽公共哲学とは何か(山脇直司著)
  

 http://www.7netshopping.jp/dgbooks/detail/-/accd/5110129113/subno/1     

 ▽ともに公共哲学する 日本での対話・共働・開新(金泰昌/編著)
 
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102956824/subno/1
 ▽公共哲学 社会経営科学プログラム(山岡龍一/編著 齋藤純一/編著)
 
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102886633/subno/1
 ▽公共の哲学(片岡寛光著)
 
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101914101/subno/1
 ▽現代の公共哲学とヘーゲル(福吉勝男著)
 
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102948635/subno/1
 ▽使える弁証法 ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える(田坂広志著)
 
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102247784/subno/1
 ▽社会とどうかかわるか(山脇直司著)
 
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102629198/subno/1
 
■「すごいぜ、やっぱり」(2/2)

世の中の不条理と戦う新聞記者ような正義感をベースにした「社会ウオッチチング魂」がない人はPR広報の仕事に向かないのかもしれない。 PRアイデアを創生するという行為はそれくらいおごそかなもの。

上述の「公」を取り入れた私の発想術を公式のような形で公開します。「はすか式ソーシャル発想法」=A×B×C×D×E で表されます。

ABCDの部分をさらに漢字一字を抽出すると、素×公×背×役×葉(そこうはいやくは)ということになり、縮めていうと「すごいぜ、やっぱ」に。「すごいぜ、やっぱり」という意味深な言葉に。
 
 A=素(す--------依頼主のテーマ素材を「社会的課題」に限定し、
 B=公(ごい------多くの人が抱える「公」の問題として共有・認識、
 C=背(ぜ)------その課題に横たわる「社会的背景」を明らかにして、
 D=役(やっ)----依頼主と同じ課題をもつ多くの人のために役立つことを
 E=葉(ぱ)------時代のキーワードを用いて発想、文章表現していく

 A=PR対象(素材)
 B=公的部分(学校とか駅とか公園とか行政とかの社会的機関)とリンク
 C=社会的背景と経緯
 D=人の役に立つ要素
 E=時代のキーワード(言葉)

私は人に特化すること、その人の連携が皆のためになると思っていて、そうす
れば社会がよくなる、という図式です。

人に特化すること(人、個)--------------------1
皆のためになること(公、耳) ------------------3
社会がよくなる(社会、世の中) ----------------4

つまり、1+3=4なのであります。

逆にいいますと、世の中がよくなるめには人みんな(公)がしあわせになるということ。ここで最も大切なのは「皆」がという「公」の概念です。公益です。


近年、NPOやNGOなどの新しい担い手が急速に台頭化。「政府=公」と考えるかつての国家哲学とは違い、「私益」を追求する人々の活動の場たる「市場」の論理にすべてを委ねるのでもない、「民(人々)を担い手とする公共」 という視点で新しい思考回路を切り開く「公共哲学」への期待と関心が高ってきています。

公共哲学の第一人者、山脇直司さんによると、「自分の私欲・私情を捨てて国
家や社会のために尽くす、いわゆる『滅私奉公』という考え方が日本はあった」という。そうではなく、「今日では一人ひとりの個人の生き方が尊重され、それが活かされるような『活私開公』の考え方が望ましい」と山脇さん。

視点は人の目、そう瞳が大切なのです。1+3=4「瞳よ」というじゃありませんか。私の発想力のフレームワーク「1+3」による柔軟な発想法 「1+ 3の柔軟な発想法」と名付けました。